「これは美しいラブストーリーだと思います」いなくなれ、群青 かわさんの映画レビュー(感想・評価)
これは美しいラブストーリーだと思います
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なぜ自分がその島に来たのか分からない。
捨てられた人が暮らす島『階段島』
階段島は魔女が管理する島で、外に出る事も連絡を取る事も出来ない。
そんな特殊な環境で、主人公の七草と幼馴染の真辺の物語が進んでいく。
真っ直ぐな理想主義の真辺は、その真っ直ぐさから周囲にも影響を与えていく。
多感な青春期らしい登場人物たちの等身大の悩みや壁も描かれつつ、七草と真辺の関係性や、階段島とは何で、魔女は誰なのかと言った謎も明かされていきます。
階段島の秘密を知っていても状況を受け入れている七草の真辺を想う気持ちは、正しいかは別にしても深い愛だなと思いました。
ピストルスターの輝きに照らされなくても、この世界のどこかでその星が輝いていれば幸せだと言う七草の想いは切ないけど尊いものだと感じました。
そして、その想いを受け止めての真辺の選択もまた、七草を想う深い愛だなと思うのです。
最後は自然と涙が出ました。
特殊設定の映画なので、雰囲気のあるキレイな映像がとても印象的でした。
個人的には、七草とナドのやり取りがとても好きでした。
そして、元気なキャラクターで拝見する事の多かった矢作穂香さんの堀の演技がとても素敵だな思いました。
ただ物静かなだけではない、堀の謎めいた雰囲気をしっかり演じられてたと思います。
設定で疑問に思う部分もあったのですが、原作では描写があったりするのかな?とも思ったり。
原作未読なため、これから原作も読んでみたいと思います。
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