「想像以上に真辺由宇 (追記、採点修正しました)」いなくなれ、群青 やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
想像以上に真辺由宇 (追記、採点修正しました)
原作シリーズ既読です。面白くて夢中で読んじゃいました。
ただ、話が展開するに連れて少しモヤモヤも残ったかな。
そんな感じで、凄く楽しみにしていたこの映画、かなり良かったです。
原作の根っこの部分はちゃんと残しつつ、綺麗なストーリーになっていたと思います。
そして、とにかく情景が綺麗。ただ綺麗なだけじゃなく、綺麗だけどどこか影のあるストーリーに合う雰囲気の映像になっていたと思います。
そのおかげで、数々の台詞達が情景に溶け込んで感じました。
それと、ストーリーを絞った事で、登場人物も絞られましたね。
そのことで、佐々岡と水谷が魅力的に描けていたと思います。
これ、良かったんじゃないでしょうか。
本来、人格の捨てられた部分である彼ら、それがとても魅力的。
人は自分の性格の中に気に入らない部分も有ったりするもの。でも、そんな所も他の人からは魅力的に見えたり、自分の心の持ちよう一つで魅力に変えられたりするんじゃないかと。
最後に、この映画で一番良かったと思った事、それは飯豊さんがイメージ以上に真辺由宇だった事。
飯豊さんに引っ張られる感じで、横浜さんも紛れもなく七草だった。
この二人が本当に良かった。
良かっただけに、期間限定で付いた特別映像は見たくなかったかな。
せっかく余韻に浸りたいのに、役者さんの素の表情を見る事で、現実に戻された感じで。
キャストのファンの方には、嬉しい映像だと思うから、反対ってわけではないんですけど。
ここから追記です。(10月2日)
鑑賞してから余韻が残って、もう一回観なければと思い、普段行かない劇場まで足を延ばしてきました。
結果、一回目の鑑賞より二回目の方が、更に余韻が残りました。
美しい情景と台詞達が印象に残るこの作品、もう一度観てみると表情が丁寧に撮られている気がしました。
役者さん達の演技力もあるのでしょうが、監督が登場人物達を大切に扱っている様に思えました。そう、階段島の魔女の様に。
きっと、この監督はとても優しい。
階段島の世界観に、ぴったり嵌まる監督だと思いました。
もっと、この世界観に浸っていたい。そう思わせてくれる素敵な作品だと思います。
やすきこぶさんへ
ご紹介ありがとうございました‼️
MV、堀さんがメインなんですね。
なんだか無性に、堀さんと100万回生きた猫がメインの続編が見たくなりました。