「このレヴューはどうしようもなく、つむぎたい気持ちからはじまる」いなくなれ、群青 えだナナフシさんの映画レビュー(感想・評価)
このレヴューはどうしようもなく、つむぎたい気持ちからはじまる
ここに書くのもどうかと思いますが、言葉にするのがためらわれるそんな作品でした。
好き嫌いはあると思いますが、それは、言葉の表面を捉えて文字通りに作品を理解する人か、言葉の裏側にある真実を頼りに作品を理解するかによって違いが出るものと考えます。
この作品は、間違いなく後者よりで、しかも原作を読んでいると、カメラワークや色使い、台詞の回し方など感嘆の唸りが絶えるところ知りません。
ただ、それ故か、登場人物の台詞に聞き取りにくい場所がいくつかあることも否めません。
作られた世界であるにもかかわらず、誰もが経験した過去をここまで色鮮やかに描くことができる作品はそう簡単に出会えるものではないと考えます。
異論は多くあるでしょうが、共感も多い作品であると思います。
願わくば、このメンバーで原作の映画化も、と思いますが、これ以上のものは流石に難しいのではと思います。
いずれにせよ、横浜流星の七草、飯豊まりえの真辺由宇などなど……。
日本映画、まだ捨てたもんじゃないな。そう思わせるような作品でした。
最後に、
「よくわからない!」と言う人はもしかすると階段島に自分を捨ててきたのかもしれませんね。
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