空の青さを知る人よのレビュー・感想・評価
全277件中、21~40件目を表示
この映画には色々と言いたいことがあります。
まず主人公がウザすぎる。高校3年生にもなって「自分が全て」「自分が正しい」と言わんばかりの傍若無人ぶり。両親と違い、ヒロインを育てる義務はないのにも関わらず自分のしたいことを我慢して10年以上も育ててくれたあかねを冷たくあしらい、おまけに自分の個人的な感情をぶちまけて「あかねえみたいになりたくない」などと言い捨てるとは…。中盤であかねのノートを見つけるまで彼女の苦労や葛藤に一切気づかなかったというのも、18(17)歳にしてはあまりに未熟すぎるのでは?プロの方が声優をつとめているということもあり、感情的すぎる一言一言にいちいちイライラしてしまいました。
また、あかねが地震によってトンネルで生き埋めになっているかもしれないという緊急事態に対して、周りの人間の危機感がなさすぎることにも違和感を覚えました。特にヒロイン。先述したノートをきっかけに姉に対して強い感謝の気持ちを持ったのなら、普通タクシーでも知り合いでも捕まえて真っ先にトンネルに向かうはずでしょう。それなのに、お堂から動けない(何の役にも立たない)しんのに報告しに行く意味が分からない…。正道もいくら役所の人間として仕事をしなければならないとはいえ、あかねに思いを寄せているのであれば仕事を放り出してでも助けに行くべき。その辺りの演出がチグハグすぎます。
そしてヒロインとしんの(慎之介)を繋ぐ目玉のホクロもアップのシーンでさえ描かれておらず、「目玉スター」というパワーワード(?)は一体何なのかと思わずにはいられませんでした。お互いの目にホクロがあることを認知し、しんのの口から「目玉スター」というワードが出たことは幼い頃のヒロインがしんのに感化される重要な出来事となったので、ホクロの描写は終始一貫して欲しかったです。
最後に終盤の、お堂から出たしんのがヒロインと空を飛ぶシーン。お互いに両手を繋いで空に浮かんだり、ヒロインをお姫様抱っこして空を歩いたり…思わずジ〇リか??とツッコんでしまいました。しんのは生身の人間ではないので空を飛んでも不思議ではないですが、この空を飛ぶという謎の演出で一気に全体的な世界観が迷走したように思えます。
絵は綺麗ですが色々と気にかかることが多いため、よほどの事がない限りこの映画を見返すことはないでしょう。
吉沢さんのアフレコと歌声が聞けただけ良かったと思うことにします。
これは、
とっても設定が面白かった!
最初は音楽の話かーって思ってたら、ずっと見ていくと、生き霊?あれ、本人と出会ってる!
生き霊に恋するっておもしろーって!
空飛んでるところが1番良かった!
爽やか
Amazonプライムで視聴
思ったより、全然、良かった。
「完成度」とかを冷静に考えてしまうと、やや中途半端なファンタジーかなとも思うけど…
不思議な爽やかさがある作品。
見終わってからエンドロールで気が付いたのだけど、声は吉沢亮・吉岡里帆とか俳優で固めてたのね。
ずいぶんと自然だった。
あの頃はどうだったんだろう
年をとって観るとちょっと照れくさいけど、たぶんあの頃はボクも「あおい」や「しんの」のように、まっすぐだったのかもしれないと懐かしく思わせてくれて、「あおい、ガンバレ!」と応援してあげたくなる映画でした。「心が叫びたがってるんだ」より良かったかな。佳作です。
27-027
空の青さを知る人よ
セリフはいちいち臭い言い回しで気持ち悪いし、キャラも出すだけだして全然活かしきれてないし、足掻くシーンとかいらない描写多いし、その癖あかねに言い過ぎてしまったことを謝ってしっかり向き合うシーンとかは必要なのに流されてるし。終始感情移入できず。事あるごとに、はあ?と頭でつぶやく。そんな映画です。そして、皆どう感じてるんだろうと、レビューを見て思いの外高評価で、はああ?となる。評価の高いレビューを見ることで、空の青さを知るというところまでが、きっとこの映画なんでしょう。
55点
映画評価:55点
「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る」
という言葉を軸に作られたのかな?
だから、主人公はおそらくシンノ(しんのすけ)
大海を知らないけど、
空の青さを知っているシンノと、
大海を知ってしまった事で、
空の青さを忘れてしまったしんのすけ。
この二人のしんのすけを中心に巻き込まれる
(最近噛み合わない)姉妹の物語。
そんな感じです!
なるほど、良い作品です!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大海を知らない田舎暮らし、
大海を知れる都会暮らし、
アナタならどちらが幸せだと思いますか?
またどちらが正解だと感じますか?
地方で生まれた方なら
誰もがこの悩みを抱えるし、
色々葛藤もすると思います。
私なんかも、周りの友人なんかも
大海(現実)を知って、自分の実力を知って、
打ちのめされて田舎に帰ってきます。
説明が下手なんですけど、
そういうやつです(汗)
そういう気持ちを思い出させてくれます。
この作品は
もう少し深い内容です。
今の説明は
《井の中の蛙大海を知らず》の部分。
この物語のメインは
《されど空の青さを知る》の部分。
何も知らないからこそ、
出来ることがあったのでは?
諦めないですんだのでは?
夢見がちな無鉄砲の人を見て、
愚かに感じるのか、青く感じるのか、
《自分も頑張ろう》と感じるのか、
観る人によって様々な思惑がありそうで
楽しいですね!
挫折経験者にオススメの作品です(笑)
【2021.5.27鑑賞】
素晴らしい(泣)
素晴らしい!絵が綺麗!歌がめちゃくちゃ素敵!しんのがしんのすけとぶつかって、あおいがしんのを連れ出すことができたあとのあいみょんの歌がマジで最高泣きました!また超平和バスターズの次回作に超期待したい!マジでしんのの声担当したの吉沢亮なんだけどガチでうまい。吉沢亮ならいろんな吹き替え任せられるわ!しかも初声優挑戦とかやばいから!あおいガチでかわいすぎるwww若山詩音さん最高!
スッキリした
「あの花」や「心が叫びたがってるだ」の時のような感動がありました。
高校生の頃の自分と今の自分。
思い描いて自分がこんなじゃないと受け入れられずにいる事で前に進めていない。
でも、本当は、誰よりも一歩踏み出している。
歳を重ねる毎に何か諦める事に慣れている自分がいる気がしていました。
諦めるたり、無いものとして受け入れなかったり。
10年前の自分から見て今の自分は、あの頃なりたかった自分なのかなぁって思ったりしてハッとさせられました。
何年後か先にも同じ事を考えているなら、今一歩踏み出してみようよ!そしたら何か動き出すから!
そんな、メッセージがあったのかなと感じました。
とてもいい映画で良かったです!
制作の伝えたい意図は色々と感じたが、話の要素を詰め込みすぎて、消化...
制作の伝えたい意図は色々と感じたが、話の要素を詰め込みすぎて、消化不良な映画でした。
特に気になったこと
・皆すんなり、生霊を受け入れすぎ。
・生霊の設定はどうかと思うが、ならば、最終的に大人シンノと生霊が合致する表現があった方が、、二人が別人格過ぎてものすごい違和感。ギターの付喪神的なものかもしれないが。
・あおいのシンノに対する恋愛要素(あか姉に対する想いのノイズに)
・姉妹が全然似ていないし、リアリティの無いお姉ちゃんのふわふわした感じ
・メインのバンド音楽は見せなくてよかったの?もっと音楽に向き合う表現で、キャラたちの思いを消化してほしかった。
・最後の主人公たちの浮遊表現。(千と千尋、かぐや姫、トトロのような)夢なわけでもないし、リアリティのある背景にちょっとこれは、、見ていて笑ってしまった
・あと紋切型過ぎるキャラの仕草
もっとシンプルに作ればよかったのに、ごちゃごちゃしすぎ。制作者の大好きな要素を詰め込んだだけ。なんでこんな評価良いのか謎
良かったところは、吉岡里保、吉沢亮の声優出演。違和感なくて彼らの表現力の高さに驚きました。
空は青いね。
storyがおもしろい。
映像もよく音楽もいい。そして4人の関係性(一人二役)で本当は3人だけど。しんのと慎之介は同じ人物なのにまるで別人です。苦労したことが伺える。
姉のあかねはおっとり。妹のあおいは真っ直ぐな子。お互いに想いあって心打たれる。高校生の頃のしんのが凄くいい!。吉沢亮の声が響きわたる。しんのの声は高く慎之介の声は少し低めに変えている。
慎之介は町を離れて夢を叶えるため上京するが音楽に携わる事ができても思った人生を歩めていない。しんのは町をでる前の慎之介。今のあおいが好きになるほどの情熱を持っている。
しんのに恋心を持ったあおいが可愛いかった。
吉沢亮は声もいいね。
実写だとアレなお話でも
実写だと恥ずかしくなりそうな設定や演出も、アニメだとすんなり受け入れられる。
アニメって凄い。
声優はエンドロールまで知らずに観てたけど、
シンノと慎之介の演じ分けや、
あかねの朗らかな性格と柔らかな声質がマッチして、吉沢亮も吉岡里帆も良かった。
ただ慎之介、歌は上手くなかった。あれじゃ売れないなー。
想いや葛藤をストレートに描かれていたあおいや慎之介に対して、
あおい攻略ノートや、慎之介と一緒に居たシーンでの笑顔と大人の対応、その後の涙など、
あかねの心の描写は直接的では無く、
それがまた良かった。
あんなイイ娘さん、居る?
そりゃみんな好きだわ。
初恋や大切な人への想い、前に進めずにいた人生。
色々なモヤモヤが吹っ切れて、みんな良かったね。
アニメらしさがプラスに映らず、秩父が舞台のリアリティは好み
秩父が舞台のこの作品。レビューを書いた当時は行ったことは無かったが、昨年行ってみると、出てきた土地が広がっていて、とても良かった。本作から感じる、木漏れ日のような暖かさに涙。
心が暖かくなるような空気と、アニメらしい大胆な躍動感はさすが。メインに吉沢亮と吉岡里帆を置いてはいるが、絶妙にマッチしたキャラが何とも絶妙。ハマっていたし、何より好意的に映る。ただ、内容が完結しているが故に、映画らしい余韻は感じられず。主演が捉えにくいのもマイナスだった。
あいみょんの唄う音楽とマッチした世界観、今でも聴くと思い出す。関連作は、今度漁ってみることにしよう。
超平和バスターズ
という文字が、
エンドロールにあるだけで嬉しくって。
オープニングからあの橋でベース弾いてるし。
あの花に心奪われた経験がある人は
うひゃあーってなるにくい演出。
俳優さんが声当てするのあまり好きじゃないけど
この作品は俳優陣、割とよかった。
特に吉沢亮さん。声、あってたなぁ。
しんの、かっこよく見えた。
2人姉妹の姉なもんで、
茜の立場でみがち。
頼るひとのいない状況下で、
とんでもない努力と
甘えてもいい年頃に
甘えなんて許されない選択と
決断をしてきただろうあかねに
涙が止まらんくなりかけた。
青を存分に浴びるシーンは
スカッとする気分になった。
ありがとうございました。
推しキャラは小学生なのに
大人より大人な、つぐくんです。
「勿体ない」という気持ちと比例して、レビューは長くなります。
「あの花」「ここさけ」の製作スタッフによる長編映画です。流石に映像のクォリティは高いですね。
でも、高い評価は難しい作品だとも感じます。
この映画は二つの主題があるように思います。
一つは、「あおい」の気持ちと心理描写。
姉への気持ち。感謝と後ろめたさ・・・その反動で沸き起こる姉への苛立ち。
「しんの」への恋心。そして、姉の幸せを願う気持ちとの葛藤。
思春期の若者らしい制御出来ない気持ちの表現が秀逸です。ラストの「あー、空、クッソ青い」というセリフも、実感がこもっていて切なくなりました。
とても評価出来るポイントですね。
もう一つは、13年前の「しんの」と現在の「慎之介」との邂逅、そして「慎之介」の再生。
挫折や絶望を味わい、人生も「あかね」のことも諦めた「慎之介」。この「慎之介」の再生をどのように描くのか・・・
でも、この二つ目のテーマは、私にはとても中途半端に思われます。
お堂で出会う二人に「あおい」が「あかね」の危険を知らせます。でも、「慎之介」は後ろ向きにヘタレたまま。最愛の人の危険にも前向きになれない男に、戸惑いと興ざめを覚えます。
『予定調和にはしないよ』という骨太な意思表示でしょうか?でも、エンドロールではハッピーエンドにしていますから・・・良く分かりません。
興ざめしたのはまだあります。「あおい」と「しんの」がいきなり空を飛ぶ超絶展開には驚きましたが、問題はそんなことではありません。
そのシーンで、「あかね」の危険に対する「心配」や「恐怖」がまったく描かれていないことに、強烈な違和感を覚えます。
「あおい」は「あかね」を心配して、お堂まで必死に走ったんでしょ?
「しんの」は「あかね」の危機に、結界すら破ったんでしょ?
ストーリー展開上、一番大切なことを置き去りにして、無理やり題名のオチを付けた印象にこれも興ざめを感じます。
もう一つ挙げたいのが、「しんの」が現れた理由の明示が不明確だったこと。
何となくは分かります。お堂に保管されたギターが原因だったのでしょう。ただ、その明示が不十分だったので、結果として「しんの」が消えるシチュエーションも、中途半端になってしまいました。
例えば、「あおい」がギターをお堂から放り出すと同時に、「しんの」も結界を破って飛び出す・・・とか。
例えば、錆びた弦が切れると同時に、「しんの」も消える・・・とか。
「あおい」への共感は強く感じましたし、「あかね」のキャラクターにも好感を持てました。ハッピーエンドのエンドロールも良かったとは思います。しかし、高い評価は難しいと感じる、とても勿体ない映画でした。
PS西武秩父駅から池袋まで特急で87分。この映画の舞台には厳しいように感じます。
秩父三部作で一番好きかな。
秩父三部作(あの花、ここさけ、本作)全て観ています。
感想
正直、過去作は不満点ばかりの作品で苦手な作品でした。特に、ここさけは嫌い無類の作品です。しかし、今作は素直に楽しめました!
これまでの作品は毒気が強く、重たい話ばかりで見るのが辛いと思うことばかりでした(過度な下ネタ発言や主人公への困難すぎるメンタル面の試練、いかにもアニメらしい非現実的な表現など)。
今作では、それらの部分が軽量化されより万人受けしやすい作品に仕上がっていたと思います。
また、しんの=めんま、葵=成瀬のような前作までの作品に類似した設定も多くファンなら楽しめるでしょう。物語は過去に縛られた者達の決死の足掻きとそれによる解放が今作でも描かれていました。特に慎之介、葵、あかねの3人のメインキャラのクライマックスの思いを告白していく怒涛の展開は響きました。
しかし、万人受けを狙い過ぎたのか全体的に物語が薄味になってしまっているとも感じた。
総評
秩父三部作で一番見やすい作品。超平和バスターズ作品を見ていない人にも勧めたい1本に仕上がっていたので満足です。
悪くなかったんだけど、うーん。
始めに良い所を挙げます。
キャラデザは凄く作品にあっていました。そして演技が上手い。主要キャラは全員タレントなのですが、いい演技でした。特に吉岡里帆の優しいお姉さんのようなと10代と30代の違いを声だけで表現できていた吉沢亮が記憶に残っています。あと、歌は全部良かった。
そしてこれから気になった所をあげたいのですが、正直特出してダメという部分がほぼないんですよね。でも気になるところは沢山ある。みたいな。
個人的に一番気になったのはラストかな。無理やり締めくくった感がありました。
なんでしんのが空を飛べたのかとか説明しないまま終わったのでずっとモヤモヤしてました。僕がバカだからですかね?あとはラストを全部エンドロールでやっちゃうのもちょっと寂しいなと。
まぁ、全然雰囲気で泣ける映画ですし見て損することはないと思います。
とりあえず「ここさけ」と「あのはな」見てみようかな。これからの超平和バスターズさんに期待しています。
アニメが嫌いだった
この映画でアニメ映画が大好きになった。
アニメの面白さ、尊さを知れた。
なぜ13年前のしんのが現れたのか、霊なのかなんなのか、そんな理屈なんて考えなくていい。
-0.5の理由として、
エンドロールでの挿絵は凄く要らなかった。
その後の3人の関係はギターとベースの並んだ写真だけだったら色々と想像で保管できたのだけど、ガッツリその後が描かれた挿絵だったのが残念。
その後の事は想像で保管したかった。
空を飛びたい
一見、恋愛もののようですが、兄弟(姉妹)愛の話であり、踏み出せない「僕ら」の話です。あおい、あかね、慎之介、それぞれが今の「場所」に囚われています。お互いを思いやるために三すくみとなった彼ら。そこへ、慎之介の高校生の姿、「しんの」が生き霊?となって現れる事で、三角関係が動き出します。
見る人の状況、年齢によって感情移入する対象が変わるでしょう。社会人であれば慎之介、高校生であれば、あおいに感ずる所があるでしょうが、私は、あかねの健気さ、若くして母親代わりとなったのに、その自然体な妹を想う姿に、心打たれました。
クライマックスで、しんのがお堂を出ます。他のレビューでも、違和感があると言われていた空を飛ぶシーン。私も、え?飛ぶの?やっぱり飛ぶよね、ハヤオじゃなくても、飛ばしたいよね、と最初は思いました(笑)
しかし見直してみると、このシーン、しんのも囚われていた、お堂という「場所」から自由になり、思う存分に、飛翔し、回転し、急落するこの高揚感と解放感!空の青さと、俯瞰する自然の美しさ。
この映像あってこそ、「空ってこんなに青かったんだ…」というセリフが出てくるのだと思われます。
青い鳥はすぐ側にいました。東京に行ってバンドやる、という夢はあかねを自由にしたいための方便に過ぎませんでした。
あいみょんの曲にもやられました。好きになってしまいました。
最後のおにぎりのエピソード。(あおいの好きな昆布でなくて)今度は(しんのが好きな)ツナマヨを作ってみようかな。とあかねが言うシーン。もうあおいから離れても大丈夫だと思ったあかね。しんのが成仏?します。それぞれの囚われから自由になった瞬間です。
おにぎりの伏線に感心しました。おにぎりの具は、ただの具ではなくて、愛を表していたんですね。
終わってからキャストを知りました。俳優さんの起用には賛否両論ありますが、吉岡里帆さんと吉沢亮さんの声の演技は良かったです。
全277件中、21~40件目を表示