空の青さを知る人よのレビュー・感想・評価
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やさしさに包まれて心地よく、そしてなんとも切ない。
登場人物がいい意味で、揃いも揃って皆やさしくて、思い遣りのある良い人です。そして自分の願望よりも、大切な人の幸せを優先してしまう・・・その結果、板挟みになり葛藤して自分が傷つくことになったとしても。なんとも切ないですね。
主人公のお姉様を筆頭に、彼らの背景、秘められた想い・・・というのを非常に丁寧に紡ぎ出しているので、鑑賞者は感情移入するのも容易です。
「こんな良い人が不幸せなんてありえない。なんとか皆、いつかは幸せになってほしい。」と、きっと全方位で応援したくなるでしょう。
久々、幅広い世代に通用する、すがすがしい青春映画に出会えました。
これはネタバレで無駄に語るよりも、「まずは、騙されたと思って映画館で鑑賞してください!」というのが筋でしょう。
私も映画の登場人物みたく、正しい意味でやさしくならないといけない!(笑)。
それぞれの想い
3人の隠していた想いが、ある1人の出現によって引き出されて、気持ちをハッキリさせることが出来る。あの時にああしていれば…というのは、人間誰でもあるけど、それを具現化できたのは、この作品を見た人を勇気づけられますね。あかねさんは素敵です。
見る年齢によっては響かない。
大好きな監督の作品。
入場者特典でクリアファイルを頂ける。
テンション上がる。
さて、小学生から高校生の心情を描いた「あの花」
高校生の青春ど真ん中を描いた「ここ叫」
本作ではついに!30代も登場しました。
映画を作るたびに登場人物の年齢層が上がっていっている。アニメや映画を最初に観た世代はおそらく30〜40代がメイン。今回は高校生という思春期が終わり、社会人を経験した大人の視点が物語に組み込まれます。
なんでも話せば解決した思春期とは違って、うわべと建前、社交辞令や人間関係のしがらみによって今いる自分は自分自身の選択の結果だったって自覚します。
目指していたものになれた?
自分が一番大切にしてきた人は幸せ?
自分は幸せ?なりたい自分になれてる?
もうね。昔の私が今の私を見たらなんて言うのかな。とか考えてしまう。
多少の後悔はありますが、作中でも語られるように、いろいろあっても今生きている自分を肯定していこうと思える作品でした。
ポップコーン片手に入ったけど、食べている暇がありませんでした。珍しい。でも、飲み物だけはあったほうがいい。涙で水分持っていかれる。
あと10年したら40代が登場したり、子育てとかマイホームとか仕事でキャリアを積むとか、そんなキャラの心情が描かれる日が来るかもしれない。
とは言え、長井監督作品のキャラクターの心理を描く細やかな演出は、観ている側が感情移入しやすい。
この作品を10代で観れる世代が羨ましい。きっと今の私とは違う感覚で作品に触れることができるんだろうな。
ちなみに一緒に観た両親(50代)は昔の感覚すぎて、共感には乏しい。若い子の映画だね。と言っていました。
これを読んでいるあなたはどの世代でしょう?
あか姉の選択
「井の中の蛙大海を知らず されど空の青さを知る」
これは劇中のキーとなるあか姉の言葉だけれど、
“空の青さ”は井の中にある大切な存在(妹)のことを指しているんじゃないかな。
表向きせつない恋愛込みの青春ストーリーに仕立てられているけれど、本当は家族愛(姉妹愛?)の話なんだろうな。まったく、個人の見解なのだけど。
主人公のあおいちゃんは、これ以上自分のせいであか姉が夢を諦めたり不自由な思いをすることのないようにと、上京を決意。
周りの登場人物も、あか姉のこと少しそんな風に気遣ってる空気がある。
だけどあか姉は諦めから田舎に残ったわけじゃないと思う。高校時代から差し入れおにぎりの具は、しんのリクエストのツナマヨじゃなく、あおいちゃんの好きな昆布だった。しんのと東京へ行かなかったのは、しんのよりもずっと大切な妹がここにいるから。
周りは勝手にあか姉の不幸な生い立ちを想像するけれど、あか姉にとって、井の中での妹との暮らしは、彼女の選んだ幸せに違いなかったはず。後にしんのと出会えたときも、かなり予想外という反応で、特に彼を待っていた様子ではなさそうだったし。
実際のところ過去の思いを引きずっていたのはあか姉ではなくしんのとあおいちゃんだった。
二人が過去を精算し、これからとどう向き合っていくか。結論は出ていないけれど成長の余地を残したまま完結。
最近のアニメ映画は本当に絵がきれいで、表現力がさらに豊か。この美しさのためだけにでも観にいく価値はあります。個人的にはあおいちゃんがガンダーラを弾き語るシーンが素晴らしいと思った。
ここさけが合わなかったので
個人的に、ここさけが合わなかったので(ファンの方すみません)、今回観るつもりはなく、たまたま時間が合ったのがこの作品だったので拝見しました。
どうでしょう。
わけもわからず涙腺がゆるむゆるむ。
最初はあおいに対して「平和に生きてきた苦労知らずのお子様」(両親を亡くしているが姉にべったりの甘ったれ)という印象であまり好きになれなかったのですが、最終的には「頑張れ〜!」と応援するように。
なにより、あか姉たちの物語が世代的に刺さりすぎてしまい、大変だった。
「空の青さを知る人よ」
この言葉が刺さりすぎて涙。
近くの席のやはり同年代の男性がボロボロ泣いているのが印象的でした。
美しい世界に優しい登場人物たち。
ちょっとしたご都合主義(すみません)もどうでもよくなります。
声優陣も良かったです。
個人的には三十代にぜひ観てほしい作品でした。
まさかの今年最高かも
あまり期待せずに、行ってみたら
大当たりでした。
あか姉が、もう素敵過ぎです。
全く自然で、普通の声優さんと思って観てました。
昔、持っていた熱い気持ちをどこに閉じ込めてきたんだろう。
背景も綺麗ですし、音楽もいい。
脚本も言うことなしで、少しほっこりして、気持ちよく劇場を後にできます。
これは、この先も時々見直したいと思いました。
まさに、人に薦めたくて仕方ない作品です。
迷っている方は、騙されたと思って観に行って観てほしいですね。
"愛"
超平和バスターズが作る作品は未成年のどこか足りない部分を描いてくれる感じが好きです。「あの花」や「ここさけ」で味わったどこか切なくとも温かい今を生きる少年少女たちのお話。
今作は少しだけ年齢対象を上げたように感じます。人間の弱い部分が「ここさけ」よりも目立たない分、葛藤が強く描かれているように思います。
あおい、あかね、2人のしんの。
4人がそれぞれ違う葛藤を背負ってるけどそれを序盤は前面には押し出さない。ついキャラクター達に感情移入してしまいます。感情を中盤から終盤にかけてスクリーンを飛び出してくるかの勢いで心にズドンと落とし込んでくれる。
しんのとあかねが御堂を飛び出して、全速力全開で空を飛ぶなんてぶっ飛びすぎて微笑んでしまいました。でもなんか"自由"を感じました。こんぐらい吹っ切れれば葛藤も苦悩も踏み倒して前へ進めるのかなって思いました。可愛いし、格好いいよなぁ。眩しいなぁ。
そのシーンに合わせて流れてくれる「空の青さを知る人よ」はもう最高すぎです。あっという間に過ぎてしまう
!流すタイミングが最高です。
まだ何かを自由に描くことができる年齢だからこそ青い部分にのめり込めました。でも今はどの年齢でも夢を描ける時代です。真っ直ぐに時々曲がって生きていきたいです。
この映画を作ってくださり、ありがとうございます。
恋愛を軸にした姉妹愛のお話
井の中の蛙 大海を知らず、
されど空の青さを知る
ことわざ的には周りが見えていなくとも一つのことを突き詰めればその深いところまで知れるという意味ですが、個人的には空の青さは人生における大切なものではないかなと思いました。
今回のお話はその空の青さを主要人物みんなが見つけるシナリオだったと思います。
あかねは両親が亡くなって東京に出ることができなくなった井の中の蛙、ですが、あおいと2人でつつましくも楽しく生きていくという空の青さを知っていた。正直お姉ちゃん半端ねえと思います。
慎之介は東京にでて人生の厳しさを知ってもなお夢をずっと追い続ける井の中の蛙、でも戻ってきて人生を振り返って空の青さを知る。
あおいは東京に出てバンドをやることしか見えていない井の中の蛙、しかしシンノと出会って世の中には色んな青いものがあると知る。
シナリオはコンパクトにまとまっていながらも深みのあるお話だったと思います。学生から30代ぐらいの人々に見てほしい作品ですね。
あと個人的に注目してほしいのが音響です。イヤホンをつけるシーンやバンドシーンなどこだわりのあるサウンドになっていると思います。
合わせてベースやギターの演奏シーンの作画ど動画も素晴らしかったです。
そして今回一番驚いたのが俳優さんの声当てがうまい。本当にうまかった。最近、ネームバリューで俳優を起用した劇場アニメーションが多く、違和感のある演技の人が多かったですが、今回は本当に良かったと思います。特にシンノと慎之介の対面するシーンでも声の使い分けがしっかりされており驚きでした。
ただ個人的に少しだけ惜しいと思ったのが主題歌です。あいみょんの歌詞と歌声はとてもあっていて良かったのですが、サビの盛り上がりが少し弱いせいで映像の盛り上がりとマッチしていなかったような気がしました。
マリィらしい最後にジーンとくるような大変しみ入る作品でした。
期待を裏切らない安定の完成度
長井龍雲監督作品と言うことで期待しての観賞。大感動の「あの花」、感動の「ここさけ」とまでは及ばないものの、今回も期待を裏切らない安定の完成度。
無駄なく進行するストーリー展開。心にグイグイ入ってくる台詞の応酬。不思議な空間を介した体験。見所満載です。そして慎之介(しんの)を演じる吉沢亮、とても巧かった。声優としても魅力ありですね。
殻を破れない「四人」のそれぞれの心を前に押し出す力。それは井戸の中にいても「空の青さ」を理解することで飛び出すことができるものなのか。今の自分を過去の自分が見たらどう思うだろうか?今の自分が過去の自分を見たらどう思うだろうか?なりたい自分、なれない自分・・・殻を突き破るには・・・。ふと考えさせられ、見ている私の背中をもグイっと押し出してくれる作品でした。
三作目ともなると、久々に帰ってきた的な懐かしささえ感じる秩父の絵にホットし、今回も超平和バスターズの世界を満喫しました。
超平和バスターズの良さ全開でした!
空の青さを知る。
感情の交錯が素敵
各世代で見れる映画です
青さを忘れたくない人々に送る映画
超平和バスターズ原作!!
かなり、期待して鑑賞……!
期待を裏切らない作品です!!
あおい・あかね・慎之介(しんの)の四角関係?で、話がすすみ……あおいの淡い初恋。あかね…慎之介の恋の行方!しんのが現れた真相などを巻き込みながら、感動の作品に出会えました。感謝…感謝!
エンドロールに、あおい・あかね…慎之介のその後が……。いい映画でした。
いい映画でした!大人たちが観ましょ
正直お客さんの大半が中高生だったので少し勇気を振り絞って入ると「生」ではなく「年」で館内にいるのはマニアックななオジさんっぽい方が多くこれまたひるみながら席に着くとわりと唐突にストーリーが始まりました。率直な感想としてはタイトルにも書いた通りでした。重そうで、でも美しい兄弟愛(姉妹愛)の描写、あかねが卒業の寄せ書きに書いた「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る」深い意味が大きく響き、ある意味真の主人公「あかね」とその愛の深さを感じ取る「あおい」のなんとも言えないやり取りやそこに絡む「しんの」および「慎之介」との心の葛藤。あるあるって思いながら観てました。やっぱり大人が納得しながらうなづきながら観るのがいいんです!(川平風)景色の描写も写真のようにきれいで感動的でした。エンドロールの「その後」も味な演出でさりげなくて観終わったあと心地よい余韻に浸ることができました。いい映画です!
でも卒アルに「井の中の蛙〜」って書く女子高生って渋すぎ?!
最高でした!
ストーリー音楽などどれもが素晴らしかったです!
自分はあの花ここさけの3作品で一番すきです。
主演の若山詩音さんは声優としては新人さんのようですがその演技は迫力があり引き込まれました。
これを期にもっともっと声優として大活躍してほしいです!
俳優が声優をやることに抵抗はありましたがその心配もすぐになくなりました。
とくに吉沢亮さんの演技は声優さんかと思ってしまうほど素晴らしかったと思います。見事な二役をこなしていたと思います。
ストーリーもそこまで難しいものではないと思うのでジブリ作品や新海監督作品などしかアニメを観ないという方々にもぜひぜひ観てほしい最高に良質なアニメだと思います。
アニメアンチの先輩に強引に観るように勧めたら後日「悔しいけどすごいよかった」「ちょっと泣きそうになっちゃったよ」とLINEがきました笑
めちゃくちゃ嬉しかったです笑
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