「まさに"狂気"乱舞…!」CLIMAX クライマックス たまきちさんの映画レビュー(感想・評価)
まさに"狂気"乱舞…!
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何者かが盛ったLSD入りのサングリアを飲んだことから始まる、地獄の一夜を描くお話。
公演を控えた22人のダンサーたち。3日間に及ぶ厳しいリハーサルを終えた後、打ち上げパーティーを始めるが、そこで振る舞われたサングリアにLSDが入っていて…….。
時間が経つと共に彼らは薬物の影響を受け始め、徐々にトランス状態へと落ちていく。いや、ここでは"堕ちていく"と表現するのが妥当だろうか。
ギャスパー・ノエ作品はいつも挑発的というか、挑戦的というか。"映画は観るものを作品に巻き込む。"というが、今回の彼の作品はレベルが違いすぎたと思う。もちろん、私自身日常生活を送る中で薬物との関係は無縁であることは言うまでもないが、その無縁である"薬物"に対して恐ろしいほど親近感が湧いたというか、体験したこともないはずなのに、「ああ、こうなるのわかるなあ。」という、確信的なものを感じてしまった。
この作品はそんな感情になれば、まさに監督の思うツボなのだろう。事実、鑑賞中何度も微笑が止まらなくて、仕方がなかったのだから。但しレーティングはR18+。強い性描写や、暴力描写などはないが、不快指数はかなり強め。警戒が必要だ。
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