「思わぬ秘密」ガーンジー島の読書会の秘密 fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)
思わぬ秘密
一言「邦題ナイスタイトル!」
原題「THE GUERNSEY LITERARY AND POTATO PEEL PIE SOCIETY」。
直訳すると「ガーンジー島の、本&ポテトパイの会」なので、秘密という単語はない。
だけどストーリーには、秘密が隠されている。むむむ。
読書の話かなと思って見始めたら。そういう要素もあったけど。
1941年と1946年の話が行ったり来たりで、ドイツ軍に抑圧されたガーンジー島の人々の話。
「集まりは禁止。だけど文化的な物ならまあ、いいだろう」。
というのを逆手に取って、できた仲間うちの読書会。
主人公がその会を知ったきっかけが、ちょっと懐かしい。
私の祖父や伯父は、自分の蔵書には住所と名前を書いてました。
ここでも、主人公の住所・名前が入った古本を、島の人が見つけて手紙を出したのが。
取材に行くきっかけに。たかが本されど本。一冊が人の心をつなぐんだなあって。
「私たちの戦争は終わっていない。母と子が再会するまでは」。
会の老婆が主人公に訴える言葉。静かな訴えが切なかったです。
「書くべきか、書かざるべきか」。島から帰った主人公の悩む姿、出した答え。
ちょっとだほろっときました。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「読書が人に与える力を書きたい」。
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