劇場公開日 2019年8月30日

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「エンドロールでたっぷり余韻に浸った」ガーンジー島の読書会の秘密 bionさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5エンドロールでたっぷり余韻に浸った

2019年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 1940年、フランス北部がナチス・ドイツに占領されると、フランス本土に極めて近いガーンジー島もナチスに占領されてしまう。ナチス占領時のガーンジー島で始まった読書会をめぐるミステリーというところまで頭に入れて映画館に足を運んだ。

 イントロ部分でおこる住民と占領軍とのひと悶着が、ヒリヒリとした感じでもなく、立場の弱い島民が、居丈高な軍人に対して、トンチでなんとか切り抜けるやりとりを見ていて、重大な秘密っていっても、どす黒い陰謀とかではない予感がした。

 読書会のメンバーを始め、島民を演じる俳優陣の演技が自然で素晴らしい。他人に知られたくないことをごく普通に避けている。誰もが、日常で見聞きする仕草をごく自然に演じている。そんな態度されると、ますます秘密が知りたくなるは人の習性だからね。
 秘密が知りたいから、どんどん物語に引き込まれていく。自分も読書会のメンバーになったと錯覚するくらい。そうなると、あの事実を受けとめるのはとてもつらい。kitだけは幸せになってほしい。そう思った。

 リリー・ジェームズは、意志が強い女性がよく似合うね。それに表情がすごくいい。「マンマ・ミーア:ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン」でも好演していて好きになったけど、今回もすごくよかった。

 それはそうと、惹かれ合うジュリエットとドーシーが、自分の気持を抑えていて、なんだか日本的というか古風で新鮮だった。最近は、すぐおっぱじめてしまう映画が多いからね。

 とにかく最後は余韻を楽しめる映画だった。娘を持つ父なので特に。

bion
kossyさんのコメント
2020年9月27日

リリー・ジェームズは『イエスタデイ』からファンになりました。
この映画も同じ時期なのか、一緒ですよね。
父も母も・・・違った経緯だったけど、悲しい事実。
やっぱ戦争がいけない!てな感じでした。

kossy