劇場公開日 2019年8月16日

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命みじかし、恋せよ乙女のレビュー・感想・評価

全34件中、21~34件目を表示

3.0ユーは何しにドイツへ?(シャレなので突っ込まないでください)

2019年10月11日
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鑑賞方法:映画館
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kossy

3.0人間の複雑さは幽霊よりも怖い

2019年9月1日
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鑑賞方法:映画館

昔、ドイツに行ったときにドイツ人はほとんど幽霊を信じないと言われたのだが、だからこそ日本を登場させ、あえてそこから幽霊を引っ張り出してきた作品だったのだろうか。
子どもの頃から抱える家族関係の葛藤、現在も苦しむアルコール依存症、それらによる幻覚症状など、精神的な病と闘う主人公の心の隙間に入り込むようにやってきた一人の怪しい日本人女性。
ドイツの重々しい雰囲気の景色の中に突然現れたユウというその女性の存在がとびぬけて浮いていて、彼女の存在は幽霊なんだろうなと最初からわかってはいたけど、幽霊というよりも妖怪のようにも見えて、ある意味おもしろさも含んだ存在に見えてしまった。
小津安二郎監督や是枝裕和監督が海外でも愛された名作映画の執筆を手掛けてきた「茅ヶ崎館」が後半の舞台となっており、ここの宿の主人が現代の日本映画を支えてきた樹木希林さんという日本作品に対するリスペクトはすごく感じられる作品だったけど、茅ヶ崎館はすばらしい旅館なのは間違いないのだろうけども、ロケーションとして茅ヶ崎が弱い事を実感してしまい、地元民として見ていて申し訳なくなってしまった。
希林さんに対する追悼のメッセージがエンドロールに添えられていた事がとても嬉しく感じました。

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OKOYA

1.0希林さんに期待して行くと

2019年9月1日
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希林さんに期待して行くと、ちょっと戸惑うと思う。これはドイツ映画で、ドイツ映画は日本人には暗くて重い。希林さんの出演場面も、最後の方に少しだけ。途中で、出たくなった。

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ガラ

4.0死の闇に生を差し出す必要はない

2019年8月27日
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鑑賞方法:映画館

 数日間あるいは数か月間という比較的短時間の物語であっても、他の登場人物はいざ知らず、少なくとも主人公の過去については、物語の中で語られることが多い。日常の瞬間的な景色や風景を切り取った作品などには登場人物に関する説明が一切ないこともあるが、主人公の人格が物語に重大な影響を与える場合には、生い立ちから語られることもある。
 人間の人格は気質などの遺伝的な要素に加えて、乳幼児期に決まる気性、それと経験と記憶によって形作られる。記憶の殆どは無意識の領域にあり、大部分は自覚がない。だから本人から話を聞いても、それは人格を形作るほんの一部であり、どれだけ長く話を聞いたとしても、本人の話だけでその人を理解するのは非常に困難である。意識と無意識の割合は、一説によると一対数万と言われている。人間の人格は無意識の内にあると言って過言ではない。
 加えて人間は嘘をつく。記憶は本人の望むように改変されるから、嘘をついている自覚がない場合もある。そういった条件が人間相互の理解を困難にしている。他人と理解し合えたと思うのは錯覚である。さもなければ奢りだ。人間は生物の中で最も高等だから、最も個体差が大きい。特に精神世界については千差万別であり、まさに人それぞれだ。共通点よりも差異のほうが圧倒的に多い。深くて狭い川があるのは男と女の間だけでなく、すべての人間同士の間にある。
 しかし理解し合えないことを嘆く必要はない。寧ろ理解し合えないのが当然と思っていれば、たまに同じ星を見て美しいと言い合えることが大きな喜びになる。人は誰でも心の奥に混沌とした闇を隠している。自分でも上手く説明できない闇だ。広大な闇の世界に光を当て、その姿を朧気に浮かび上がらせると、人類に通じる真実が見えるかもしれない。

 本作品に登場する「ゴンドラの唄」は、黒澤明監督の「生きる」で象徴的に使われた歌である。昨年(2018年)の秋に赤坂でミュージカル「生きる」を観劇した。主人公渡辺勘治を鹿賀丈史と市村正親が交互に演じるダブルキャストで、当方が観劇したのは鹿賀丈史のほうだった。とても味のある歌を歌う人で、テレビで「Allez Quisine!」と元気に叫んでいたときから月日は流れ、いまでは枯れた男の哀愁を醸し出す。

 本作品の主人公カールはエリート銀行員からアル中に身を落とし、妻子からも捨てられそうになっている。この男がこれからどのように世界と関わっていくかが作品のテーマだから、彼の生い立ち、トラウマ、妄想などが描かれる。意外に複雑な人間関係で、そこに登場するのが謎の日本人女性ユウだが、トラウマを解(ほど)くよりも、ありのままを肯定しようとする。思えば主人公は否定される人生だった。しかしユウは何も否定することがない。流石ニーチェの国の映画である。肯定が力強い。
 ドイツ語と日本語と英語がランダムに出てくる作品である。神はどこにも出てこない。代わりに幽霊や悪霊が跋扈し、主人公の精神世界の闇を描き出す。闇を拒絶し現実から逃避するためにはアルコールが必要であった。しかしアルコールは闇をさらに大きくするばかりである。ユウと行動をともにしてトラウマの場所を尋ねることで、闇を闇として心に抱えて生きていく覚悟がいつの間にかできたようだ。神を否定し、生を肯定する。パラダイムはもはや意味を成さない。
 祭は共同体の精神世界を操るものだ。かつてはシャーマンが祭を取り仕切った。いまでは祭は形骸化して形式だけのものとなっているが、参加者の誰も意味がわかっていない祭の手順には、霊的なものが潜んでいる。祭の中にこそ人間の闇があるのだ。幽霊も悪霊もそこに集い、打楽器のリズムや掛け声の中で練り歩くうちに、人々の中の闇が少しばかり解き放たれる。ある種の浄化作用である。
 主人公がこれからどのように生きるかは不明だが、世界との関わりは確実に変化した。樹木希林が演じた老女将は、主人公の浴衣の左前を右前に直す。象徴的な場面だ。死者の世界との決別である。彼女がカールのお尻をポンポンと叩きながら「生まれてきたんだから、幸せにならなくちゃ」と言うときにも、やはり生を力強く肯定する世界観が示されている。日本語が理解できないはずのカールも何故か晴れ晴れとした表情を浮かべる。生は死を内包しているが、死の闇に生を差し出す必要はないのだ。そんなふうな映画だと思う。

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耶馬英彦

4.0合掌

2019年8月26日
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いろいろあるけどもうちょっとがんばろうかと
そして京極堂シリーズが読みたくなった

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うー

4.5名作

2019年8月26日
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 実は名作『HANAMI』の続編。いろんなディテールに、日本人から見ると違和感あるのはデリエによくあることだけど、はまるとそんな違和感を超える(そんな違和感をプラスにひっくり返す)圧倒的な迫力が生まれることがあり、『HANAMI』同様これもそんな映画だった。
 内容は豊富すぎて一度では理解しきれない。

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モンテーニュ

3.5樹木希林さんの生気が抜けた、ほどほどの演技が遺作となった。

2019年8月21日
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鑑賞方法:映画館

「生きる(黒澤明監督)」のオマージュ映画であり
「HANAMI」の続編
なぜか貞子みたいなシーンもありますが、小泉八雲さんの世界観もある。
「夢(黒沢監督)」からは雪あらし?、「白痴(黒沢監督)」からは表現方法をアルコール依存症等に変えベースとしたようだ。
現代の”生と性の狭間”を表現した映画なのだが、
いじりすぎていて、単なるインディーズ映画になり、シーンの関連性も混乱を招く構成編集になってしまっている。

埃や音に対する拘りが無いというか、撮影の質も呆れてしまうレベル。
光や影にも、気を配ってほしいばかりか、”瞬きをしない”演技も行う冪。
ただし、生を左前で表現したのは見事だ。

翻訳者は最後のエンディンングタイトルもちゃんと訳してほしい。

この映画は監督の前作「HANAMI」を観てから映画館に行くべきだ。
そうでないと、ストーリーが最初から最後までつながらない筈だ。

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YAS!

1.5ゴンドラの唄

2019年8月18日
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寝られる

いつも酒に溺れて家族と別れ仕事もしていないドイツ人の主人公のもとを、父親と知り合いで主人公家族と因縁がある日本人女性ユウが訪れ巻き起こる話。

陥没パンダのラッパ飲みとかセーラー服に浴衣にジャージというなかなかぶっ飛んだビジュアルだったり奇妙な言動のユウと、チョイチョイ何かがみえちゃう万年酔いどれカール。
彼女と出会ったことでカールは久しぶりに兄姉と会う機会が出来たり、過去を振り返って行くストーリー。

オープニングの映像から怪談であろうことはみてとれて、じゃあ何がオカルトで何が事実かというところだけど…まあそうだよね。

後は背景なんだけど、カールにしてもユウにしても殆どそれが描かれていないし、二人の関係性も親父との関係性も良くわからないというね。

しかも途中、話が前後しちゃってる様なところもあったり、浴衣や下着の様子からして別の問題も入れてきたり。中途半端なその設定いりますか?というね。

残念ながら雰囲気だけで響くものはなかった。

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Bacchus

3.5ドイツから見た日本?ちょっと難しい

2019年8月18日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

樹木希林目当てで鑑賞。
ちなみに樹木希林は最後の20分くらいしか出ません。でももちろん重要な役。
アルコール依存症
家族の関係
心の病と幻覚
性同一性障害
など、テーマは重い。
前半は難しい。特に幻覚が出てくると、現実なのか、過去の思い出なのか、幻覚なのか分からないので混乱する。

後半はそれらモヤがが少しずつ晴れる感じで最後は良かった。

あとは映像も綺麗で、精神世界との対比がよかった。

ドイツ人から見た日本のオリエンタルでミステリアスな部分が色々と散りばめられているので、日本好きの西洋人には良いかも。
黒髪の女性や東京の街やお祭りなど。
日本人はいろいろと気になってしまう。

あと、「ゆう」がもっと少女だったら、妖艶さと切なさがプラスされたかな。西洋人から見ると少女なのかもしれないけど、日本人から見ると少女とも乙女にも見えない。

ただ、主人公の痛みみたいなものも理解出来たし、「ゆう」のキャラクターや正体に惹き付けられる部分もあった。

なんとも独特な雰囲気の映画で評価が難しい。

最後に、最近マニアックで他ではなかなか観られない映画を上映してくれるUSシネマ千葉ニュータウンに感謝。

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だるまん

3.5チープ

2019年8月18日
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カメラのせいなのか構図のせいなのか映像が非常に安っぽく見応えのないものでした・・・・が、物語自体は情緒的で深みのあるいいものでした。特に中盤からがお気に入り。

樹木希林さんは最後の最後まですごい人でした・・・樹木希林が観れただけで満足な映画です。

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ハワイアン映画道の弟子

4.5抜け殻になった心弱き独逸男が、日独の妖たちにより徐々に再生していく姿を幻想的に描いた令和怪異譚

2019年8月18日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

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NOBU

4.5Kwaidan

2019年8月17日
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ワンコ

4.0二国をつなぐ妖怪談?

2019年8月16日
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れみ

3.5樹木希林さんのラストですね!

2019年8月16日
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笑える

幸せ

萌える

素敵な作品でした。
入月絢さんとっても素敵でした!
スマホの通訳アプリ大活躍!

エンドロールのイラストがとてもよかったです。

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かん