「ユーは何しにドイツへ?(シャレなので突っ込まないでください)」命みじかし、恋せよ乙女 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ユーは何しにドイツへ?(シャレなので突っ込まないでください)
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オープニングとラストの妖怪画。端的に言うとストーリーは「ベルリン牡丹灯籠」。カールも災難続きだったが、凍傷になったチン〇が痛々しい。性同一性障害と考えれば納得もいくのですが、幽霊と愛し合っていたことも原因の一つだったのだろうか。
小泉八雲にしても、ヨーロッパの文化と違い、日本の幽霊話に興味を持ったからこそ、日本で活躍したのだろうし、この監督もきっと『雨月物語』あたりを鑑賞して興味を持ったに違いない。そんな昔の怪談話を現代風にLGBTを取り上げ、アルコール依存症という病をも描き、生きることの勇気を伝えたかったのだろう。
また、額にハーケンクロイツを描いた少年によって反ナチというメッセージも残し、反戦思想を持ってる樹木希林の起用も思い立ったのではないか。静かに展開するストーリーの中だけに、観終わった後からじわじわと感じるものがあった。
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