サマー・オブ・84のレビュー・感想・評価
全42件中、21~40件目を表示
観客を深い闇に突き落とす凶悪極まりない思春期ジュブナイルスリラー
血塗れなのに爽やかな低予算純愛近未来ディストピアロマンティックアクションの傑作『ターボキッド』を撮った監督トリオ、フランソワ・シマール、アヌーク・ウィッセル、ヨアン=カール・ウィッセルによる思春期ジュブナイルスリラー。
オレゴン州の田舎町の15歳デイビーは親友のイーツ、ウッディ、ファラデイと隠れ家でエロ本を回し読みしたり深夜に鬼ごっこしたりとバカ丸出しの中学生。そんな彼らの町の近くで13人の子供が行方不明になる事件が発生。大胆にも犯人はマスコミに犯行声明を送りつけ世間を震撼させていた。そんな中デイビーは近所に住む警官マッキーが犯人ではないかと睨みイーツらと監視し始めるが、当然これといった物証が出てくるわけもなく焦ったデイビー達は焦る余りシャレの域を逸脱してしまい・・・。
『ターボキッド』と同じく、どチープなシンセサウンドが全編鳴りっぱなしの80's仕様なのはタイトル通り。『ターボ〜』が『マッドマックス2』リスペクトに満ちていたのに対して、こちらは『E.T.』と『スタンド・バイ・ミー』リスペクトがパンパン。デブとメガネとヤンキーを連れて近所で冒険に繰り出すデイビー君は、ほぼ桃太郎みたいなもの。そんなご近所サスペンスに華を添えるのがボーリング場でDJをやっている隣家の女子ミッキー。窓から双眼鏡で着替えを覗くデイビーを叱りつけるでもなく、フラッと玄関に現れては家に上がり込み冷蔵庫からペプシを取り出してデイビーの部屋でひとしきり両親の愚痴を言ってから窓から去っていく理想的なヒロインです。VHSで鑑賞してるようなテイストでまぁこんな感じよね?っていうストーリーをご丁寧になぞっていくお約束だらけの展開ですが、結末が近づくにつれて少々違和感が。そしてこちらの想定を遥かに越えた深い闇に観客をポーンと突き落としてジ・エンド。凶悪極まりない演出にビックリしました。いい意味でどうかしてる作品です。
携帯の無い84年の物語
少年探偵団的な物語 なぜこの程度でR指定なの何か裏やドンでん返しがあるのではと思わせといてそのまま素直に結末 米国パトカーを私有車の様に自宅まで乗り回せるのか?作品の出来も84年当時のレベルそのもの!!!
スタンドバイミー?
一見スタンドバイミーぽいなぁ〜と思いつつ80年代往年のホラーのエッセンス、サウンドのせいでなんだか妙な雰囲気になってしまった作品。
特にサウンド、昔のBGM風なのはわかるけど延々に流れててアイドルのイメージビデオかな?
要所要所の盛り上がりにBGM流したほうが効果的なような、、
子供達のキャラ設定や雰囲気は好きなんだけど前半は退屈で眠くなりそうで、後半に進むにつれどんどん恐怖の展開。
犯人の動機みたいなのがもう少し掘り下げてあればより不気味さが際立った気もするけど、、
1984年に15歳前後だった映画好きは予告を見ずに是非ミニシアターで観てみて
80年代の映画を観ているとしか思えない。
ITとグーニーズ、スタンドバイミーをごっちゃまぜに
世代じゃない人(世代な私ですら)には違和感しかないであろうキーボードのBGMがひっきりなしにかかる。
バナナラマ懐かしい。
1984年、オレゴン州イプスウィッチは郊外の住宅街っていう架空の町。カナダにはまだこんな田舎町あるのかな
ジュブナイルからスラッシャーへ
ウッディーーー
想像したのと違うけど面白かった!
ホラー、少年たちの夏ってことでスタンドバイミー的な甘酸っぱいものを堪能できると期待。年代的にも1984年といったらリアルに少年時代を過ごした時期で、二重の意味でノスタルジックな気分を味わうつもりだった。
ところが84年的なものがあまり感じられない。バナナラマの曲で気持ちが上がったが、当時の音楽はそれくらいしかかからない。あの年代って、エロいことと子どもっぽいことと両方考えてたなとニヤついた程度。
ただ、サスペンスホラーとしては面白かった。脅かすシーンが全然なくて、少し笑われてしまうくらいの下手な演出。これ、本当にホラーなの?と疑っていたが、後半一気にホラーテイストが強くなる。それでもそんなんアリ?と思うシーンもあるのだが、小さな矛盾点は気にならないくらいに引き込まれてしまった。
前半は眠かったんですよハイ だって子供の勝手な妄想〜って感じで進ん...
前半は眠かったんですよハイ
だって子供の勝手な妄想〜って感じで進んでいくので、もう〜なんだかなぁ…(ーー;) って
けどラスト30分。遂に見せ場が!!
関わらなければ親友も……って
スタンドバイミーと比べる?
スタンドバイミーと比べる?
そんな無茶な、というか、おこがましいにもほどがある。
スタンドバイミーには圧倒的存在感のリバー・フェニックスがいましたし、脇にはジョン・キューザックやリチャード・ドレファス、悪役にはキーファー・サザーランドがいました。
けれどこの映画にはキラッと光る存在感のある俳優は一人もいません。
主人公も悪役も主要な脇役も、全員魅力ゼロです。
各キャラクターの背景の描き方も浅いし、深みなど一切ありません。
比べるならグーニーズあたりで十分でしょう。
それとて、完敗でしょうが、、、
とはいえ、別に悪い映画ではないです。
クソつまらない訳でもないし、言うなれば、普通オブザイヤーです。
時間とお金に余裕があって、見たい映画は全部見ちゃったけど、何か映画を見たいなぁという人にはオススメできます。
彼の将来に不安……
BMX大好き監督たちによる80年代映画❗
ボンクラ、不良、メガネ、デブの夏の冒険
良く時代出てた❗ユルい展開からのスラッッシャー‼️サイコーです。今度は続編(サマーオブ94)
キボンヌ‼️
苦い夏の思い出
エロいことで頭がいっぱいの少年4人のちょっとスリルを味わっちゃう?的な映画かと思いきや、結構ビターな結末。佳作。
少年のキャラはよいが、隣のお姉さんはちょっととってつけたようになってしまったか。itと違って。
イーツくん、今後人気出そうなイケメンですね。
うん。そうやな。って映画
なんのどんでん返しもない映画。
スタンドバイミーをオマージュしてるのかと思ったが、中途半端にスピルバーグの名前だしてみたりで全然オマージュでも何でもない。
ストレンジャーシングスを意識した画が散見されるが、こちらもパクリでもなければオマージュでもない。
サスペンスも恋物語も友情も全てが中途半端の不完全燃焼。
どんでん返しの無さが売りなら、もう少し登場人物しっかり描くとか他の部分に力入れないと。
どんでん返し無いで!!ドヤァ!!!されても、うん。そうやな。ってしかならない。
後日談こそキモだと思うけど…
現代日本人が観て面白い映画とはとても言えないですね。
このモヤモヤ感は、同国同時代の人々にしか分からないような気がする。
あと、後日談について賛否両論みたいですが、この映画は「後日談」こそがキモでしょう。
探偵ごっこはもっと少な目にして、後日談だけで30分は欲しかった。
1984年
ジョージ・オーウェルの1984がものすごく読まれた年だ。僕も御多分に洩れず。
携帯もなければ、PCも普及してない。当然、ググるなんてこともないし、調べ物は辞書や百科事典って時代だった。
そして、あの世代の頃は、なぜか男子は超常現象に興味津々で、(以下、女性には失礼)更に、どうして母親は、いとも簡単にエロ本や彼女の写真のありかを見つけてしまうのか、超能力があるんじゃないかと疑っていた。
物語は全体としては楽しめたが、なんか救われない感じが残るのが残念。次回作につなげようとしたのかもしれないけどね。
ストレンジャーシングスには敵わないけど普通に楽しい
Netflixドラマ「ストレンジャーシングス」にどハマりしていたので、80年代のアメリカの田舎が舞台・ジュブナイルもの・ホラー&ミステリー要素という本作の構成要素にワクワクして楽しみに鑑賞しました。
結果は、まぁまぁ…。正直ストレンジャーシングスには全ての面で遠く及ばず。(ドラマと映画を比べてもしょうがないけど)とにかくテンポが悪いので、ワクワクドキドキハラハラ要素てんこ盛りなのに退屈に感じてしまう残念さ。キャラの掘り下げも弱いので、感情移入や思い入れがないまま終了してしまいました。
オチに関しても、トラウマ級戦慄のラストという宣伝文句により、ある程度構えて観ていたので、確かに後味悪いけどこんなもの?と少し肩すかし。ちょっとハードル上げすぎたかな〜。
とはいえ、青春時代の好奇心から来る冒険の楽しさとその代償を胸クソ悪く表現した新感覚ジュブナイル映画として楽しめたので良かったです。
トラウマ級の安売り
ラストがトラウマ級という宣伝文句に惹かれ
新宿に観に行きました
最近SNSなどで、怖すぎとか、トラウマになるとか
煽りすぎじゃないですか?
映画自体凄くつまんなかったです。なんの捻りも無いし
犯人が逃げ切る事がトラウマ級なら、そんな映画は山ほどあるし。
とにかく何の褒めどころも無い陳腐な映画でした。
悪魔のいけにえや、マーターズを観てから
トラウマ級とか認定して欲しい
1980年代レトロサウンドと映像の拘り
149.デイヴィー少年の生涯消えないトラウマを表わしているオープニングとエンディングは、'80のジュブナイル作品とは異なる。ニッキーを見送るシーンは二人の将来を見通す
お前はすでに死んでいる
心地良く響くレトロポップなテクノサウンドにのせて、15歳の少年たちの奮闘とその行く末の恐怖が描かれる。
「もうやめて、一旦やめたほうがいいよ、危ない危ない詰めが甘いよ、やだ本当もう勘弁!」というスリルと、「デイビーかわいい15歳男子かわいい下ネタトーク本当かわいいヤバい」という悶えが交互にやってくる。
かくれんぼと追いかけっこは絶対に怖い。音楽をふんだんに使った恐怖演出も相まって。
疑惑の隣人警察官マッキーを尾行し調査する過程でドキドキして、男子4人のやり取りやデイビーとニッキーの仄かな惹かれ合いでドキドキする。
色々な意味で終始とにかく動悸息切れハイ救心が治まらず、常にハァハァして観ていた。
マッキーはなんだか胡散臭く怪しく、しかしオカルトとミステリーオタクのデイビーの暴走説も否めず、終盤まで何が真実なのかなかなか見えてこないつくりが好き。
デイビーを筆頭に繰り広げられるマッキー調査大作戦はキチンとしつつどこかユルくて、そんな彼らに少しでもスリルが忍び寄るたびに手が震えてしまった。
いつ何が起こってもおかしくない雰囲気。
「なんかわかんないけど嫌な予感するなぁ」が、断続的に慢性的に続く。
額に水滴をひたすら垂らされる感覚ってこんな感じなのかしら。
タッチは青春映画そのものだし、箸休め的に可愛い物語も入ってくるのに、なんだろうか、この苦しみは。
今か先か、いつか必ず訪れる死というものを徹底的に身に叩きつけられ、強烈に意識せざるを得ない絶望感。
生きてるだけで、拷問。
道端に仰向けに落ち転がった蝉が、何かに踏みつけられてバラバラのグチャグチャになっている様子を思い出した。灼熱の近頃よく目にする光景。冒涜も冒涜。
もうやだ死にたくない。若くて楽しい今この時間を冷凍保存して永遠にその中で生きていたい。
そんな気持ちが引き起こしたことだったんだろうか。何をしていたんだろう。何がしたかったんだろう。
私は傍観者ではない。
作戦に参加していたのは4人+1人だけではない。
どうしよう、どうすりゃいいんだ。
もうマトモに生きられない。人生を奪われた。
安全な場所なんてない、逃げても無駄無駄。
レイトショーで観たため帰りの夜道が怖くて、小走りで帰った。汗だく。
未だ姿を見たことのない隣の部屋の住民。できればこのまま鉢合わせしたくない。
あの人もこの人も、家に入ったら何をしているかわからない。
4人の家族事情の描写は少ないけど、ウッディの母親の表情やイーツの家で漏れ聞こえる激しい声のシーンから、ぼんやりと想像できる。
それぞれの家の中で他人には見えない何かが起こっていることを表してくれる良いシーンだった。
キャラの構成が完璧。
オタクのデイビー(かわいい)(笑顔がかわいい)、むっつりイケメンのイーツ(かわいい)(かっこいい)、人の良いデブのウッディ(かわいい)、ガリ勉のファラディ(かわいい)、イケイケお姉さんのニッキー(かわいい)。
大人の存在がかなり希薄だったのも良かった。
はぁ〜私もナイスバディのホットなガールになってプリティなボーイズをドギマギさせたいわぁ〜。
なんて邪なことを考え始めるヌルい脳天をカチ割り脳味噌を引きずり出される感覚に落とされる。
あの脚本、人を殺してないとなかなかそこに至らない発想なのでは…とまで思い始めている。
殺人鬼も誰かの隣人。恐怖は身近にある。
なんて認めたくない、認めたくないよデイビー。これからどう生きれば良いのよ。
四人のキャラ設定
正統派な主人公、チョイ不良、賢そうなメガネ、鈍臭いデブとヴィジュアルは良いのに主人公以外のキャラが弱くて、お手伝い程度の役回り。
80's青春映画としてジャンルは違うが「スタンド・バイ・ミー」や「グーニーズ」みたいにそれぞれのキャラが立っていないのが、残念。
ってか、15才にしては幼過ぎるような!?
80年代のサスペンスやホラーに有りがちな音楽が流れるが、一人だけパンクで"Bad Religion"のT-シャツ着たりしてハードコア・パンクを目立つ感じで流しても良かった!?
両親は外出禁止令を敷く割りに監視はせずに二人でお出掛けしちゃう呑気な親で、意表を突いたようなラストも救いようの無い恐怖は希薄に消化不良。
スタンドバイミーにはなり得ないが
殺人事件に巻き込まれた少年たちが探偵団を結成して犯人を追い詰めるストーリーだが、明らかに大人の犯人に対抗できないにもかかわらず、無茶に証拠を探し出そうとするところに無理感じるが、少年たちのそれぞれの個性がよく描かれていて又演技も達者。
惜しむらくは犯人の精神的な屈折語られていなかったのが残念。
全42件中、21~40件目を表示