サマー・オブ・84のレビュー・感想・評価
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青春ホラーとはまさしくこの映画のこと
郊外の田舎町に住む少年デイビーは隣人の警察官の正体が世間を騒がせる殺人鬼だと疑い始め…。
少年たちの調査劇を描いた青春ホラー映画。主人公4人の会話が面白い正に少年探偵団な作品から恐怖映画に急転する物語が面白く、映画館で観なかったことを後悔する作品でした。
厨二病からコマ→ライトウェイトホラー
「Bの鑑」みたいな映画だった。
「隣人はシリアルキラーである」と言うデイビーの見立ては、厨二の妄想なのか。はたまた真実なのか。終盤まで、少し悩んでしまった。これ、結構好き。
血痕の残るTシャツ、ウソの電話、ガレージに隠されていたNaOH。マッキーを犯人だと結論づけるネタが揃っても、「一夏の妄想物語で終わるかも知れない」なんて思いながら見てました。まさに地下室の現場を発見するまでは。個人的には、ガレージ前でIG-onしたビートルのエンジン音が、少年誘拐時のエンジン音と同じだったので、「マッキーが犯人=マジなホラーに展開する」と思いましたが、「イヤ違うかも」と確信させない演出の引っ張り方。年上の少女ニッキーの役割は、「マジホラー臭」を消す事だった様に思います。
フェスタの夜。見張り役の2人が次々に役割放棄していくのがフラグ。マッキーハウスで御対面かと思いきや。対面はシリアルキラーらしく潜入でした。愛されキャラのウッディーはまさかの最期。ずっこけ4人組は3人組に。ニッキーは街を出て行き。皮むけの夏を超えて、少年達は何を思いどう生きて行くのでしょうか?で、チャンチャン!
続編はマジホラーで。マッキーをパワーアップさせて欲しいのと、ニッキーも引き続きでお願いしたいのと、27年も待たせるようなことにはしないで欲しいのと、「月の裏側にナチの基地」はマジなのでイェティとは別格に扱って欲しいw
次は "X'mas of '90” くらいで、よろしくお願いします!
トラウマレベルの青春ホラー
80年代の音楽や映画が大好きで、予告を観てから公開が待ち遠しかった作品。
爽やかな青春ホラーかと思っていると、ダークな終盤からのエンディングで後味は悪かったです。
個人的に、90年代に人気だったアリシア・シルヴァーストーン主演の「ダリアン 美しき狂気」を思い出す後味の悪さでした。
ハッピー・デス・デイ/ハッピー・デス・デイ 2Uのようなハッピー要素もある映画だと思って観てしまい肩透かしを食わされました。
熱烈な80年代オマージュに貫かれたジュブナイル映画とのことで、この作品へのクリエイター陣の愛がとても伝わります。
80年代当時に作られた作品と言っても通用するほど、リアルに時代を再現されており一瞬にしてタイムスリップさせられました。
観やすくて面白かったです。
やっぱり80年代っていいなぁ…。
犯人は早めにわかりますが、犯人を追い詰めるまでの少年4人のギリギリな活動に、ひやひやが止まらずエンディングまで飽きずに引き込まれてました。
デイビーと残された親友たちとの仲は壊れてしまったのだろうか
犯人の言葉通りデイビーはいつの日か対面する日が来るのだろうか
だとしたら子供たちばかりを狙う犯人なのだから、その日は近いということなのだろうか
スッキリはしませんが、これがデイビーの思春期の終わりでした…。
ニッキーとのほろ苦い一夏の思い出も、デイビーにはその年の出来事を思い出したくない過去になってしまうのだろうと思うと…。
犯人はなぜ連続殺人鬼になったのか、ウッディは殺されなくても良かったのでは…などしっくりこない部分があった。
観客を深い闇に突き落とす凶悪極まりない思春期ジュブナイルスリラー
血塗れなのに爽やかな低予算純愛近未来ディストピアロマンティックアクションの傑作『ターボキッド』を撮った監督トリオ、フランソワ・シマール、アヌーク・ウィッセル、ヨアン=カール・ウィッセルによる思春期ジュブナイルスリラー。
オレゴン州の田舎町の15歳デイビーは親友のイーツ、ウッディ、ファラデイと隠れ家でエロ本を回し読みしたり深夜に鬼ごっこしたりとバカ丸出しの中学生。そんな彼らの町の近くで13人の子供が行方不明になる事件が発生。大胆にも犯人はマスコミに犯行声明を送りつけ世間を震撼させていた。そんな中デイビーは近所に住む警官マッキーが犯人ではないかと睨みイーツらと監視し始めるが、当然これといった物証が出てくるわけもなく焦ったデイビー達は焦る余りシャレの域を逸脱してしまい・・・。
『ターボキッド』と同じく、どチープなシンセサウンドが全編鳴りっぱなしの80's仕様なのはタイトル通り。『ターボ〜』が『マッドマックス2』リスペクトに満ちていたのに対して、こちらは『E.T.』と『スタンド・バイ・ミー』リスペクトがパンパン。デブとメガネとヤンキーを連れて近所で冒険に繰り出すデイビー君は、ほぼ桃太郎みたいなもの。そんなご近所サスペンスに華を添えるのがボーリング場でDJをやっている隣家の女子ミッキー。窓から双眼鏡で着替えを覗くデイビーを叱りつけるでもなく、フラッと玄関に現れては家に上がり込み冷蔵庫からペプシを取り出してデイビーの部屋でひとしきり両親の愚痴を言ってから窓から去っていく理想的なヒロインです。VHSで鑑賞してるようなテイストでまぁこんな感じよね?っていうストーリーをご丁寧になぞっていくお約束だらけの展開ですが、結末が近づくにつれて少々違和感が。そしてこちらの想定を遥かに越えた深い闇に観客をポーンと突き落としてジ・エンド。凶悪極まりない演出にビックリしました。いい意味でどうかしてる作品です。
良作ホラーゲーム
まず、前半の展開はおそめ。
私はそこまで年取ってないので、15ってこんなんか?など自分の記憶と比べながら見ていた。
ノスタルジーを感じている人も多いようで、文化が違くてもノスタルジーを感じられるというのは、映画の雰囲気作りが、80年代の漠然としたモノを上手く捉えている証拠であるのかもしれない。
実際、話が展開する範囲は殆どが郊外に限られていて、その狭さは子供時代特有のものと言え、またそれが、この作品の1つのテーマである郊外の閉鎖感を強くしている。
それ故に、最後の展開はまるでホラーゲームのラストステージのようで、話全体から浮いていたし、そこまでの持っていき方も詰めが甘い所が多く、残念に感じられた。
ホラー映画としては、驚かせ方が一辺倒であった点を除けば、ごく普通で、最後の後味の悪さも王道だったが、デブの友達が死んだのはあまりにも可哀想で、死に方も、かなりサックリと時間的にも物理的にやられてしまって、個人的に、衝撃的なシーンだった。。。ぶっちけ、鑑賞後1番焼き付いたのは、いつか殺される恐ろしさよりも、普通に良い奴だったデブの彼の存在だった。
殺人鬼の動悸は、はっきりと語られることはなく、時々はさまれる日常パートも、中途半端で、何を目指したのかイマイチ分からなかったが、ニヤニヤしてしまう所も多く、色々な意味で終始ドキドキできて、楽しめる映画ではあった。
正直もっと軽い話題だと思ってたから結構ずっしり来たけどね…
好みではない!が、ハラハラドキドキした。
記念すべき50本目のレビュー!
1984年夏、少年の失踪が相次ぐ街を舞台に、犯人探しに奔走する少年たちが経験する恐怖の体験を描くホラー・スリラー。
この映画は15歳の少年が、友人達との一夏の冒険と淡い恋を経て、大人へと成長していくジュブナイル青春映画です。
…まさに書いた通りの『スタンド・バイ・ミー』を想起させる映画なんですが、このテーマの青春映画をここまで陰惨な作品に仕立てたのはある意味凄い。
(衝撃のラストというコメントを目にしていたので、何となく想像はしていましたが。)
主人公はムーとか読んでそうな思い込みの激しい少年で、彼が隣人の警官を連続殺人犯だと思い込み、友達を巻き込んでスパイごっこを繰り広げていく…という映画で、ここまでだとミステリー仕立てのコメディー映画なのかな?とも思えます。
主人公とつるむ親友は、ヤンキー、デブ、メガネとよくあるステレオタイプな感じ。というか、完全に『スタンド・バイ・ミー』のパロディーといっていいと思います。
そのスパイごっこと並行して、ご近所のセクシーなDJのお姉さんとちょっといい感じになるという、これまたステレオタイプな描写。
この辺りはステレオタイプだからこそ、共感しやすく、映画に入り込むことができました。
主人公達のいかにも中二的なエロや悪さ、お酒への関心には「わかるわかる〜」と懐かしい感覚を覚え、ある種の心地よさを感じました。
あの秘密基地に集まってごちゃごちゃする感じ、大好きです。
ヒロインも親の事情で街を出なくてはいけないという理由から、主人公と急接近します。この辺りもザ・ステレオタイプという感じ。だからこそ心地良い。
殺人犯だと思っていたのは主人公の勘違いでしたー。お隣さんをスパイしていたことが親にバレ、みんな怒られました。めでたしめでたし!
なら、まぁ普通の青春映画なんですが、だんだん映画は奇妙な方向に進んでいきます。
隣のおじさんは犯人なの?違うの?という緊張感を、音楽の演出と80年代のホラー映画風な暗く寒々しさを感じさせる画面構成でうまく引き出しており、観ている間は終始ハラハラしていました。
そして、映画のラストの展開は…
主人公が隣人の家に忍び込んでからはまさにジェットコースター級に物語が進展していきます。
そりゃ、あのラストはあえて賛否両論出るように作ったんだと思いますが、個人的にはやはり好きではないです。
そもそも、警察ももっと犯人をちゃんと探せよ。何簡単に忍び込まれてんの。と思ってしまいました。まぁインパクトはありましたが。
最終的に初恋は実らず、秘密基地も取り壊され、主人公は痛みとともに大人になりました。
という感じに終わるわけですが、せっかく舞台を84年に設定し、犯人のあの捨て台詞があったのなら、最後は公開年である2017年に時代が移り、そこで主人公と犯人が…
みたいな展開があると良かったのに〜、と思ったりしました。
『スタンド・バイ・ミー』のようなジュブナイルものだと思って観に行った観客の心をぶち壊す、非常に好戦的な映画です。もう一度観たいとは思いませんが、割とよく出来たサスペンス映画でした。
携帯の無い84年の物語
中盤まで我慢したけど
前半〜中盤がめちゃくちゃダラダラ進んで眠いよ〜
後半もうちょい面白くなるかな〜と思ったけど何じゃそりゃ展開でした。
結局そのままなんか〜い。
R15だからスラッシャー展開期待してたけどグロも最後チラッと出たらくらいでほぼなし。
結局シリアルキラーが少年ばかりを狙った理由があの小部屋だけってのが物足りなかった。
BAU呼んでくれ。
ウェスタロスを生き抜いたホットパイは84年のアメリカに散った。
後半の展開がもうひとつな気が…
80sの雰囲気とか映画へのオマージュ、キャラ設定とかが面白そうだなと思って拝見しました。大筋や全体のプロットは好きなのですがもともと感じていた雰囲気よりかはベタというかあっさり味という感じでもうちょっとニヤリとさせてほしいなというのが正直なところですが逆をいえば期待を裏切らない展開という面もあり、まあまあ楽しめました。ただ後半の決着から覆すところ、あんなに簡単に容疑者がうろつき、簡単に逃げ出すことができ、あっさりやられる、でも始末はしない、というのがさすがに都合よすぎてツッコミどころが…もうちょっと「デデーン!」みたいなびっくりさせ方ではない手法で驚かせてほしかったかなという感じでした。
スタンドバイミー?
1984年に15歳前後だった映画好きは予告を見ずに是非ミニシアターで観てみて
80年代の映画を観ているとしか思えない。
ITとグーニーズ、スタンドバイミーをごっちゃまぜに
世代じゃない人(世代な私ですら)には違和感しかないであろうキーボードのBGMがひっきりなしにかかる。
バナナラマ懐かしい。
1984年、オレゴン州イプスウィッチは郊外の住宅街っていう架空の町。カナダにはまだこんな田舎町あるのかな
ジュブナイルからスラッシャーへ
ウッディーーー
想像したのと違うけど面白かった!
ホラー、少年たちの夏ってことでスタンドバイミー的な甘酸っぱいものを堪能できると期待。年代的にも1984年といったらリアルに少年時代を過ごした時期で、二重の意味でノスタルジックな気分を味わうつもりだった。
ところが84年的なものがあまり感じられない。バナナラマの曲で気持ちが上がったが、当時の音楽はそれくらいしかかからない。あの年代って、エロいことと子どもっぽいことと両方考えてたなとニヤついた程度。
ただ、サスペンスホラーとしては面白かった。脅かすシーンが全然なくて、少し笑われてしまうくらいの下手な演出。これ、本当にホラーなの?と疑っていたが、後半一気にホラーテイストが強くなる。それでもそんなんアリ?と思うシーンもあるのだが、小さな矛盾点は気にならないくらいに引き込まれてしまった。
スタンドバイミーと比べる?
スタンドバイミーと比べる?
そんな無茶な、というか、おこがましいにもほどがある。
スタンドバイミーには圧倒的存在感のリバー・フェニックスがいましたし、脇にはジョン・キューザックやリチャード・ドレファス、悪役にはキーファー・サザーランドがいました。
けれどこの映画にはキラッと光る存在感のある俳優は一人もいません。
主人公も悪役も主要な脇役も、全員魅力ゼロです。
各キャラクターの背景の描き方も浅いし、深みなど一切ありません。
比べるならグーニーズあたりで十分でしょう。
それとて、完敗でしょうが、、、
とはいえ、別に悪い映画ではないです。
クソつまらない訳でもないし、言うなれば、普通オブザイヤーです。
時間とお金に余裕があって、見たい映画は全部見ちゃったけど、何か映画を見たいなぁという人にはオススメできます。
苦い夏の思い出
うん。そうやな。って映画
よかった
50代のおじさんでアメリカ人だったらノスタルジーに悶えるところだけど、日本人の僕もけっこう悶えた。スタンドのついてない自転車を粗末に地面に倒して壊れないのかいつも気になる。トランシーバーをあんな使い方していたら電池がいくらあっても足りない。
話は地味でハラハラしない割に結末はリアルで暗い。カーペンター風の音楽はずっと聴いていると飽きた。
後日談こそキモだと思うけど…
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