「車はともかく心はグレードアップ」いざなぎ暮れた。 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
車はともかく心はグレードアップ
83分
監督は脚本は『けっこう仮面 新生(リボーン)』の笠木望
名前から笠木忍と桃井望を思い出したがたぶん関係ない
田舎の海辺
場違いな黒のダッジチャンレンジャー(アメ車クライスラー社)
降り立つ新宿のホスト
携帯電話の相手は金貸のヤクザもん
同乗者はキャバクラ嬢
場所は島根県松江市美保関町
出雲ならでは祭りの最中
ホストはノボル(毎熊克哉)
キャバクラ嬢はノリコ(武田梨奈)
ノボルはノリコに内緒でご祝儀を名目に借金を返すために母方の祖母に会いに来たのだ
借金のカタはダッジ
郵貯カードはゲットしたがパスワードがわからない
パスワードは美保関燈台を絡めてくる
借金といってもたかだが50万ほど
外車を売れば返せる額
舞台は神話の町だが扱っている話はなかなかせこい
じつはノボルは大手醤油会社社長の次男坊
母方の実家は古の時代からやっている醤油屋
なんかいい話にまとめた感あり
美保関を全国にPRする観光映画的要素はあるがこれではロードムービーとはいえない
ロードムービーかもしれないが自分の概念としてはロードムービーとして認めたくない
冒頭からいきなり美保関だし
東京から地方にやってくるだけでロードムービーなら金田一耕助シリーズもロードムービーになってしまう
出発から到着までの経緯も細やかに描かないとロードムービーじゃない
少しでも多くの人に観に来てもらうための宣伝とはいえロードムービー好きを騙してはいけない
神話は関係ない
むしろホストとキャバ嬢に神話を絡めてきたら罰当たりじゃないか
職業差別するわけじゃないけど
解説文ではオレオレ詐欺とあるが事実と全く違う
身内がカネをせびりに来ただけじゃないか
プロなら堂々とデタラメ書くな
蹴り技はないが武田梨奈のアクションが垣間見える
軽トラで松江から東京に帰るのかよ
まっ岩手と宮城の県境付近から東京まで東北道を使い軽トラで行った人がいるのでどうってことないのかもしれない
どんな映画でも1800円は高いと思う
1000円せめて1500円以内なら良いのだが
払った値段が評価に影響するのはどうかと思うけど