工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男のレビュー・感想・評価
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・上司の指示の目的がいまいち分からない。という状態が最後まで続いた...
・上司の指示の目的がいまいち分からない。という状態が最後まで続いた
・裏の事情は分からんでもハラハラするしワクワクもした
・所長ー!と心の中で何度も叫ぶ。もはやガラかめのマヤと亜弓さんを見てる感覚
・ラスト最高
愛国言うやつは信用するな
これ、もちろん優れた政治サスペンス映画なんだけど、極限の状況でのバディムービーでもあるよね。あとこの映画の教訓は「“愛国”言うてる奴は“愛自分の権力”かもしれないから気をつけろ」ということ。
エクスペンタブルズ
90年代初頭、ビジネスマンとして北朝鮮に潜入した韓国の諜報員=コードネーム黒金星を巡る心理戦。冒頭に、実在した工作員を元にしたフィクションとあるので、どの程度まで実話であるのかは不明だけれど、実際のスパイというのは、007のような活劇はなく、地味で神経をすり減らす職業だ。
北朝鮮を潰すことを目的に、上司に命じられて北朝鮮の外貨獲得と担当する高官と接触した主人公であるが、高官と人間として付き合ったり北朝鮮国内の現実を目の当たりにして、良心と職務の板挟みとなるなか、組織の実情も知り…
もう少し上映時間が短ければと思ったが、立場を超えた友情モノとしてよくできており、同時期に公開された「タクシー運転手」や「1987 ある戦いの真実」でも描かれたように韓国の秘密警察のダメっぷりも暴かれ、よくできたサスペンス映画となっている。
焦燥感、緊迫感がラストまで続く、そして最後は
予備知識なしの久々の韓国映画だったが、これまで見た韓国映画で一番の内容だった。
最初から最後まで一瞬たりとも目を話せないストーリー構成と演出に、見る側は、否応なしに焦燥感に駆られ、緊迫感に包まれたままの状態にさせられる。二時間を超える間、その状態が続くゆえ心理的にはサスペンスというより恐怖映画の範疇といえるほど。
それが、脚色はあるにせよ、史実に基づくものというのだからなおさら。ただ、1995年当時に携帯がそれほど流通してたのかは疑問ですが。
現実にスパイが暗躍している歴史の裏舞台を垣間見れ、現在形で同じ民族である同胞が分断されている朝鮮半島の悲哀を感じさせられる意味でも一見の価値がある。
そして緊張感が続いた最後に待っているのが安堵感。これに見る側は救われる。
無駄のない佳作でした。
職人としてのストイックさが際立つ傑作映画
北朝鮮が核兵器を本当に持っているのか確認するために、CM撮影などを勧めるビジネスマンとして、北朝鮮首脳部と接触しようとする韓国のスパイの話。
スパイ物だが、アクションは全くなく、題名通り「工作」すなわち相手とのビジネス上の交渉が延々と続く。それなのに、ちゃんと緊張感があり、スパイという、ある意味で専門職、職人としての達成感がある。さらに職人肌を貫くことで知ってしまう真実の衝撃を、追体験できる。
その中で、主人公パクと、交渉相手、つまり騙す相手であり、決して心を許すことができない相手であるリ所長との間に、徐々に生まれてくる共感に近い感情が秀逸。
パクが南のスパイだと知った後のリが、どんな行動をとるかも、是非映画館で観てください!
男の友情と言えば「さらば友よ」などが有名だが、本作もそれらと並ぶのではないか。ハードでソリッドな中で、それは自分にとって輝くような感情を生んでくれた。
自分の中では、スパイ=拷問というイメージが定着してしまっているが、本作ではそういうドキドキは極めて少ない。それでも将軍様に会う際には自白剤で尋問されるのが当たり前というのは、衝撃。
エンタメ性では、「タクシー運転手」に並ぶのではないだろうか。
タイトルにも上がっている「黒金星」の意味は、是非、bloodtrailさんのレビューをご覧ください。
スパイ物を作らしたら韓国映画はすごい
「スパイ物を作らしたら韓国映画はすごい」この一言に付きます。日本でも拉致問題などネタはあるのでしょうが、日本映画ではここまで徹底したものはたぶん作れません。政治情勢の違いからでしょう。
骨太だった
・北朝鮮が時折、何故ミサイルを打っているのだろう?と疑問だったけど、そういう理由からだったのか、と納得した。
・どんな国にも、自国を良くしたい。という人が居るんだ!と感動した。
・ラストの腕時計とネクタイピンのシーンで泣きそうになった。
・立場を守るために国家安全企画部の上司が立場などを守るため命がけでスパイをしてる黒金星をだましていたけど、わからなくもない気がしてきて、疲れた。
主人公が貴乃花そっくり
韓国とういう国の複雑さが感じられる良い映画でした。
しかし、主人公が貴乃花元親方に見えて仕方なくて、気が散って集中しきれませんでしたq
祖国のために、、、
韓国は見るたびに感じるけど、ちゃんと演技のできる俳優が多い。多分、我が国の演技のスタンダードが演技力とは異なるところにポイントがおかれているものだから、むしろ我が国のように、ちゃんとした演技をしないでも、映画やドラマが成立している国が稀有なんだろうけど。
とまぁそんなことはおいておいて、二つの祖国の悲劇と希望が過剰な演出なく、コツコツとシーンを積み上げて描かれていて、好感の持てる映画だった。
ラストでは、意外に冷酷な上司、ほっとする再会と、物語に決着はつくものの、昨今の情勢を考えると、過去の政権のあら探しはやめて、腐敗を産み出さない、権力一点集中を少しでも減らす、法律作りをすればいいのに、と、切実に思う。こんなに素晴らしい芸術の国を、恨だけの国にしてほしくないなー。
スパイ!
終始ハラハラドキドキ…心臓に悪いっちゅーねん!
いやいやいや………俳優陣の演技がホント素晴らしい
主人公は実存してると言う事ですが、マジ見てみたい
北の殿方を演じる俳優さんもクリソツでスゲ〜と思います
とにかく「22年目の記憶」にしても、20年前の「シュリ」にしても、この手の韓国映画は圧巻です!!!
キムジョンイル氏は映画監督になりたかったそうです。
南北問題、核開発疑惑、韓国大統領人事、38度線を行ったり来たりするあらゆる問題をアクションやサスペンスに逃避し過ぎずロレックスとネクタイピンに収斂させた腕はさすがです。
JSA、シュリ、シルミド、山の頂上を取り合いする作品などなど、書き切れない、見切れない程たくさんありました。
いずれの作品も傑作、名作です。
なぜ傑作、名作が多い?
なぜなら北の人と南の人は同じ人間、描く中心は地理的な38度線だけではなく、
人間の体温、心や魂の38度線を行ったり来たり濃厚に描くから。
(うまい事言おうとしてるのが気持ち悪いwwすみません)
紙の地図上でしか存在しない線引きなんて意味ないよー。
サランヘヨー
そんな内容が多いから。
こんな国が実在してるうちは、リアル007のような、スペクター軍団やそのまんまプロフェルドみたいな人たちを永遠に見続ける事ができるのでしょう。
来年はブルーの統一旗を東京で見ることはできるでしょうか。
[私は政治家でなかったら、
映画監督になっていた。]
キム・ジョンイル
だそうです。
人間ってすごい
北朝鮮が核を持っているのか調査した韓国スパイの話なの。スパイ物だから「あ、バレる、バレる。どうすんの? どうする?」っていうだけでも観てて面白いのね。
「どんな体制にいても人間って同じだな」って思うのね。北朝鮮の人も韓国の人も「出世したい」「金を手にしたい」と思ってる。主人公は、北朝鮮側のそこをうまく突いて入り込んでくのね。
それで「国家って、権力ってなんだろう?」とやっぱり思うの。国のためを思って色々やるんだけど、「何人かを犠牲にしてまで、そこまでして、国って守るものなの?」と思っちゃうね。権力を持った人も「国のために」ってやってるうちは、まだ良いんだけど、保身に走ったときに駄目になる。その人たちだって崇高な目的に殉じようと思ってただろうに、人間の弱さだね。
主人公の上司の描き方もうまいんだよね。上司も「この命令はなんのため?」と思って上に歯向かってみるんだけど、機構の中でどうしようもない。それで主人公に対しては、機構そのものとして指示を出す。だから主人公と上司のやり取りになると「主人公の言ってることは上司も解ってんだよ。どうしようもないんだよ」って、機構の理不尽さを感じるのね。
そんな状況の中で、再び「人間は変わらない」ってのが違う形で出てくんの。主人公と北朝鮮の所長ね。この二人は体制の違いを超えて「北朝鮮の人民をなんとかしなきゃ」っていうところで理解しあう。それで、互いに助けんのね。特に、所長は、自らの危険を顧みず助ける。ここが、凄いなって思った。
10年ぶりの再会で、二人がロレックスとタイピンを見せ合うところは声あげて泣きそうだった。
権力について描く、韓国お得意の主題で、エンタメ要素もきちんと抑えていて、楽しく観ながら色々と思う良い映画だから観た方がいいよ。
韓国映画の醍醐味!!
韓国映画らしいドラマチックでスリリングな展開で南北朝鮮のスパイ映画として最高に良かったです!特に北朝鮮の描き方は緊張感があり金正日将軍役の方の演技が素晴らしかったです!あと何回か観てみたい映画です。
実写と見まがう、北朝鮮国内の映像、還流ドラマに見るような、劇的な展開、そして緊迫感、
韓国と北朝鮮との関係はマスコミからの偏った情報では無く、互いにどういう見方をしているか? 常日ごろ、生やさしいくない疑問があった。この映画を見るとその疑問がやや払しょくされたように思う。しかし、本当は怖い映画、しかし派手な映像は無いものの、1990年代でも餓死者を数十万人生じさせた国の実写かと見まがうようなCGやサスペンスと呼ぶにふさわしい俳優同士の緊迫した演技、また日本でも同様の政治の暗部があったが、厳しい現実に北南を越えた人間ドラマは非常に感動した。 すばらしい。 やはり、還流ドラマにみられるエンターテイメントは韓国が我が国の1枚上をいっているのではないか? こういうまじめで、迫力のある映画を、日本でも作ってほしい。
中盤からラストにかけて盛り上がる映画❗
星🌟🌟🌟🌟実話を元にした作品だけあって中盤までは意外と地味な感じの展開でしたが主人公が将軍様に会うあたりからがぜん緊張感が増していきラストまで怒涛の展開で全体的にみると面白い作品でした❗主役のファン・ジョンミンがちょっと地味な感じの俳優だったのでどうかな?と思ってましたが実際スパイは目立ってはいけないので最後までみると彼で良かったと思います❗金大中が大統領になる時も裏でいろいろ有ったとは意外でした❗派手な作品ではないですが韓流定番のお涙頂戴のホロリとさせらるシーンもあり良かったです❗
胸アツ映画だった
韓国映画、北潜入もの、ファン・ジョンミン主演、と来るから例によって胸クソ映画かと思ったらさにあらず。なんとも胸アツな映画でした…
潜入ものの割りにはストーリーも分かりやすく、楽しめた。
男と男の友情、最高です。
しかし「あの方」のそっくりさんはよく似ていましたね…
まさかの
リ所長が一番カッコイイとは!でもどこまで事実か知りませんが、南のスパイを将軍様に会わせちゃうような失態をしたら生きていられない気がしますよねー。叔父さんをも粛清しちゃう国家なんだもの。あと自国のスパイをしてたのに自国で罪に問われちゃうの?とコマゴマ分からんところはいっぱいありました。でも男たちがカッコよくて良かった!あとあの若いムカつく軍人が教化所みたいなとこで労働させられてたのがスッキリ!
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