「少し古い作品ではあるが良い作品」工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
少し古い作品ではあるが良い作品
今年379本目(合計1,471本目/今月(2024年10月度)30本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
シネマートさんのいわゆるさよなら上映の一環で行ってきました。
この映画の作成年からすると、いわゆる「韓国映画」のカテゴリが明確に定まっていた時期ではあった(コロナ事情になる1年前に過ぎない)ものの、若干古い1990年代を扱い、一応は「フィクションです」とは出ますが、作内で述べられている事実は個々フィクションであったり、実際にわからないとされる部分を想像で補ったりする必要はあるものの事実であり、現在でも水面下では争いがあるものの、当時はこのように堂々とスパイ活動が行われていたわけであり、そうした部分、特に「フィクションです」という断りはあっても大筋において史実を扱っている、ある種特殊な性質を持つ映画(「タクシー運転手~」等も同じといえば同じだが、韓国国内のことだけではないという点が異なる)が公開されたのはある意味すごいことなのでは…と思えます。
今から5年ほど前の作品ではありますが、今(2023~2024年)において韓国映画というものはだいたい持ち備えていることと、ストーリーが明確で追いやすいということもあるのでおススメ(といっても、シネマートのさよなら上映でやっていただけで、他の映画館ではやっていない?VODでは見られることは確認済み)です。
採点上特に気になる点までないのでフルスコアです。
まぁしいていえば「1995年ごろの韓国、北朝鮮、日本を巡る情勢は…」という、朝鮮半島を中心に描くシーンで、日本海が east sea (東海)となっていた点は確認しましたが(アマプラならVODが無料で見られ、この部分はやはり確認できる)、「韓国作品であれば」、仮に2023~2024年であってもそう表記するでしょうし(事実、今週の新作の「パミョ」でも「東海」の表現は出てくる)、その呼称問題がどうこうという趣旨の映画ではないので考慮しています。