幸福路のチーのレビュー・感想・評価
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いっぱい食べて寝ること
1975年4月5日生まれで台北の幸福路というところで育ち、現在は結婚してアメリカで暮らす女性の話。
祖母の弔報を受けて台湾に帰省し、町の風景をみたり家族や友人知人と顔をあわせたりする中で、幼い頃から今までを振り返ると共に現在を見つめて行くストーリー。
主人公の育った世情を映しながら物語が進んで行き、世代が近い自分には感じ入るものも多かったけれど、国が異なる為当然世相の違いがあり引っかからないものも多々。
とはいえ生きることに対するもどかしさや家族や友人の優しさと温かさが良く伝わり沁みてきて、中々面白かった。
ぜひ成功してほしい!
映画の冒頭から何がどうなっているのか皆目見当がつかず、そして、あからさまにデフォルメをされたようなアニメを意図的に見せつけられている感覚になったが.....? なんだ?一体これは....?
この映画の監督に対して、謝らなければならない自分がいることを言っておきたい。いつもは、自身でも解説など頼らずに、映画を見るのだが、今回に限って、一見してデフォルメされたような画風のアニメなところや、またこの映画の内容が、"子ども時代の懐かしい思い出を振り返りながら"という部分から早合点してしまい、スタジオジブリ製作、高畑勲監督の映画「おもひでぽろぽろ(1991)」の亜流だと思い込んでしまっていた。失礼なことをしたと思う。
Granny is a savage.........?
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It says in our textbook...the aboriginals from Alishan chop people's head off.
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Kiddo, listen to me...people can call us whatever they want
-savages or aboriginals
To survive, we need to eat Since this chicken was sacrificed to feed us.
We must eat it without wasting.
That's the way we show our respect to it.
最近では、ミレニアムを過ぎた頃より、よくマスコミでも取り上げられる日本人の"孤食”の問題。それが心がまだ成長過程の子供からするともっと問題になる。子供の時は、分からなかった食物の大切さをチーのおばあちゃんは、分かりやすく説明し、その言葉は厳しく響く。"残しちゃだめよ!”
最初に違和感があった映像でも見ていくうちに、分かりにくいとされる"Nonlinear narrative”形式のシナリオがちーちゃんの成長とともにアットホームな日常を描いている中に台湾で起こった事件や騒動、また震災などの台湾人では決して見逃すことのできない歴史的事実を踏まえながら進行していくにもかかわらず、お隣の国なのに個人的に台湾の歴史をあまり知らない者でもサックと観ることが出来た。
I wish I weren't related to Chen Shui-bian at all.
陳 水扁(ちん すいへん)の娘とされる女の子のセリフなんかも出てくるけれども、一見政治色があるのかなと思われるが、これも監督の避けてはいけないものかもしれない。ちーちゃんも蒋介石がなくなった、その日に産声を上げる設定で、ソン・シンイン監督は前年の1974年に生まれているので、ちょうど彼女と同じ年を重ねて投影しているように作られているのかもしれない。それとは別にちーちゃんが、よく見る夢の中には、有名な映画のワンシーンや監督自身が日本にいた経験からか、日本のアニメのヒーローにちーちゃんが変身をしている日本アニメにオマージュしているところも見どころとなっている。
約130年の歴史を持つアメリカの日刊紙、Los Angeles Times。その記者が言うには、「視聴者が映画の多様性の向上を求めているとき、映画「幸福路のチー」は、有望な新しい女性の代弁者としてアニメーションンでその入り口を示している。」しかし、2019年の3月のキックオフイベントで監督が、50代以上の男の人が涙する映画として質問に答えて、監督自身も市場調査などからこの映画の特質も考えて、女性を対象にする映画だと思っていたが、50歳を過ぎた男性たちから、"今まで歩んだ人生を肯定してくれた。""また自分の人生の一部がある"という発言から共感を得られたと述べている。
Can we really see things with our hearts ?
But the eyes in my heart seem to be clouded.
Growing up means more things..........
いつの間にか、涙する自分に気がつく。
台湾の女流実写映画監督による長編アニメーション作品
台湾の女流実写映画監督による長編アニメーション
原題:幸福路上
英題:On Happiness Road
邦題:幸福路のチー
公開:2018年1月5日(台湾)
公開:2019年11月29日(日本)
東京アニメアワードフェスティバル2018(TAAF2018)長編コンペティション部門グランプリ獲得。
2018台北電影獎・100万元大賞・アニメーション賞・観客賞の三冠受賞。
ドイツ・シュトゥットガルト・アニメーション国際映画祭・長編部門グランプリ。
カナダ・オタワ国際アニメーションフェスティバル・長編部門・スペシャルメンション
20180506 ----------
台湾文化センターでの上映会にて視聴
アメリカや日本にて実写映画の作成を学んだ女流実写映画監督;宋欣穎(ソン・シンイン)氏、アニメーションによる表現の可能性を見出し幾つか短編アニメーションを作成、手応えを感じ本格的に長編アニメーションを作成されたそう(短編の「幸福路上」もyoutubeなどに上がってます)。
制作も実写映画方式とのことでその辺も構成構図物語進行等から滲み、心温まる等身大の物語、
おすすめ^^
20180721 ----------
台湾文化センターでの特別上映会にて再視聴
一回目の鑑賞時と印象が違う感、三世代となる女性達の物語、台湾の歴史、父親の存在感など作品に深み生んでます。
今回は最初からラストまで暖かな涙溢れる観賞、
やはり良い作品です。
20191120 ----------
「幸福路のチー」として11月29日公開決定!
試写会にて3回目の鑑賞、
3回目にして漸く全貌を少ながら把握、
ちびまる子ちゃん風味の絵面に惑わされてはダメですね、
今敏氏の作品を何度も見返し演出を研究されたというソン監督、
序倒叙、チーを軸に三世代となる女性達と父親や夫の存在感、台湾の歴史など絡ませバラバラにされた時間軸、静かにゆっくりピースが収束、確信成す成長譚、
ファンタジー要素を糧とした実写では表現しきれないアニメーションならではの作品、
未だ完全把握には至らず、
凄い作品です。
20191202 ----------
「幸福路のチー」として11月29日本公開!
字幕版と吹替版が有り、4回目の鑑賞は吹替版、
本公開となりいくつか編集されたシーン有り、
これは著作権の関係(日本のTVアニメ観てるシーン等)と思われ、本筋に然して影響無いかな、
吹替版の演出は中村誠氏、
中村誠氏といえば「劇場版AIR」「劇場CLANNAD」の脚本、「チェブラーシカ」「ちえりとチェリー」監督、
登場人物の優しさ柔らかな表情合重り、
違和無き配役の的確さ流石、
ベティなど人柄と成長譚、可愛さからの格好良さが更に増し増し!
素晴らしい( ^ω^)
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