「深まる謎」甘いお酒でうがい あずきさんの映画レビュー(感想・評価)
深まる謎
シソンヌじろうさんに興味があり、観に行きました。
妙齢独り身女性の財布が狙われている感、やっぱり猫が好き〜かもめ食堂のラインから更に高みを目指せるの?という疑問、吉本興業がそもそも好きじゃない(安直な柳の下のどじょう狙いもどうかと思う)など、色々もやもやしながら観に行きました。
観終わって、私は楽しかったのですが、小さなもやもやは消えませんでした。
じろうさんの女性に対する幻想はあって当然で想定内だったけれど(世界の映画の50%は男性側の女性に対する幻想から生まれていると思う)、私は心の底ではじろうさんにでは無く、原作の世界に、大九監督と松雪さんご自身の、女性ならではのハードボイルドな視点が持ち込まれること、映画化する意味をそこに見出して、期待していたのだと思います。
松雪さんの服装やインテリアも、もう少し甘さと安っぽさを控えた方が合っていたと思う。
手書きのタイトル文字はもう見飽きた。
などと、どうでもいいようなことをぶつぶつ言いながら帰った。
こんな意見はきっと少数派だろうと思う。
だけれども、これから自分が何か作るときは、孤独を恐るべからず。多勢に受け入れられることを期待するのでなく、良い頃合いで折り合いをつけるのでなく、自分が絶対これしかないと思うことをやるしかないんだと改めて思いました。
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