「王女は王道を歩む」ティーンスピリット Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
王女は王道を歩む
マレフィセント2以来のエル・ファニング出演映画
印象的な女優さんなので期待して観賞
感想としては妙な捻りもなく
主演の魅力を引き出しながら
スッキリと仕上がった佳作だと思いました
イギリス南端の孤島ワイト島に住むヴァイオレットは
歌うことも好きだけど閉塞した生活から抜け出す夢も
抱いてオーディション番組に出場する…
まあ今時珍しい王道のストーリーで
最近ありがちなドラッグなどの描写も一切無く
生きがいを捨てたもののヴァイオレットの歌に
惚れ込んだ元オペラ歌手ヴラドと共に優勝を目指します
驚くべきはエル・ファニングの歌唱力
ヘタクソだったりすると映画のテンションにも
影響しちゃいますが全然そんなことなく
観客はヴァイオレットの歌唱に聞き入ってしまうはず
この映画の魅力はここですと言い切れます
雰囲気は知っている人なら「フラッシュダンス」を思い出すでしょうが
What a feelingが本当に流れ出してきてちょっと笑いました
オーディションを勝ち抜きロンドンに旅立つヴァイオレット達
ここで番組出演より先んじた契約話やヴラドとの関係など
様々な変化が起きます
歌うのをやめたヴラドが成功している娘に顔を合わせる
勇気が無くてホテルに閉じこもり
ロンドン行きを決めて故郷からの開放を手にした
ヴァイオレットが外に出たがる対比がちょっと面白いと思いました
その後一悶着を終えて
スターダムを掴んだヴァイオレットが地元に戻り
ヴラドが残って娘に会いに行くラストも良かった
しいて言えば最後に歌う曲はあの最初のオーディションで歌う曲
Dancing On My Own かな
あれでも良かったかなぁと思いました
最後の曲もいいんだけど
にしても番組に残っていた他のアーティストも
みんな相当なレベルでよく揃えたなと思いました
エル・ファニングのファンムービーみたいになってる
部分も無くはないですがスッキリと後味もなく
観れる映画としておすすめです