「これを観て「本当に面白かった」と言えるのか。」Fate/kaleid liner Prisma☆Illya プリズマ☆ファンタズム ねーやんさんの映画レビュー(感想・評価)
これを観て「本当に面白かった」と言えるのか。
とても本音とは思えない。
信者レビューはどれもこの辺が全く参考にならず、ファンならばこそきちんと中身を評価すべき。
以上は、星5を付ける中身の無いレビューに対しての感想。
本作は、OVAを、それも10年以上前の古臭い内容を劇場版として間違えて公開しただけの作品である。
もといCMのためだけに、わざわざ劇場で流しているものだから、勿論、通常の劇場版アニメを期待する人の評価が高い筈は無い。
作画や脚本など、そもそものクオリティが、なんやったらTV版より低く、雑に遊び半分で制作されている。
過去にあったカーニバル云々の流れを汲んだ、あのテイストそのままの内容なので、本質的には、この出来栄えで正解でもある。
ただ上述したように、何故か劇場版として公開されてしまったばかりに、どうしても「雑に作ったOVA」として評価されることは絶対に無い。
その為、現状のレビューの荒れようを見て判るように、大抵のファンですら、搾り出して星2を付ける訳だ(それでも甘い)。
脚本が悪いとか、そういう類の問題では断じてない。
劇場公開されることが予め決定されていたかどうかは知らないが、間違いなくOVAのノリで作られている。それも雑なノリだ。
これが例えば、エイプリルフール企画で発表され、ファンに「是非マジでアニメ化してくれ」とオファー殺到し、本当に作りました的な背景だったなら、歓迎されたかも知れない。「最高やで星5!!」とかでも可笑しくない。
しかして、劇場版。
劇場版アニメとして、何から何まで粗悪なこの作品を、例え信者だったとして星5なぞ付ける輩は、このシリーズにとって害悪でしかない。
その事実は、レビューでも明らかであり、そしてそんなクレイジーなノンブレインたちの落とすお金が、このヒドイ作品を肯定する後押しになってしまう危惧すらある。
かつて、TVアニメの総集編が「劇場版」として乱立され公開されまくった過去がある。
それと比べれば、新作な分、もしかしたらまだマシな方かも知れないが、このアニメは、そんな風にファンに下を向かせてしまう作品なのである。
こんな作品に、本当に「面白かった」と星5を付けられるのか、個人的には信じられない。