劇場公開日 2019年10月18日

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「茶番劇」世界から希望が消えたなら。 TOKIESさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5茶番劇

2019年10月28日
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主人公が病気にかかるが、復活を遂げ宗教家になるという物語。

この手の映画はPTA作品のThe Masterに見られるようなカルト映画を描くストーリー展開だが、大真面目に救世主を描いているのである。カルト映画としてディスっているのか、救世主を肯定しているのか混乱するほど、説法シーンが「いかにも」なのだ。典型的な宗教家っぽいことを羅列するシーンは、カルト的過ぎるため、強烈なインパクトがある。

宗教で病気が治るというのはキリスト教や他宗教においても枚挙にいとまがない。だが、自分の死期をキリストと話しながら確認するあたりはげんなりする。
それは奇跡なのか?
自分の人生を神に問いかけて、まだ使命があるから、じゃあ僕は死なないんだ。なんて、こんな陳腐なストーリーありますか。じゃ使命がないって言われたら死ぬんですかっていうね。それって結局奇跡は使命があるかどうかで決まるってことなんすね。凡人は死ぬってことですかっていうね。

家族を愛してたっていう割に、家庭省みない仕事人間の話だし、出版社からなぜ突然宗教家になったのかも不思議だし、(そりゃ奥さんも理解できずに逃げるわな)突然、病気直しから世界宗教の統合に話が飛んで、これはたまげるね。こんな脚本よく世に出そうと思えるね、っていうレベルの作品。

こんな上位ランクに洋画を超えてきてしまうのは異常ですよ。実力が伴ってないなら、こんな上位に来ちゃダメですよ。こんなチートちょっと許せない。映画を本当になめないで欲しい。邦画のレベルとして、ちょっと本当に低レベル過ぎる。乱発しないでいいので、一個一個のレベルもっと上げて下さい。でなきゃこんなの一般人は見れたもんじゃない。これは客を減らすただのカルト映画。

TOKIES