劇場公開日 2019年10月18日

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「意外によかった。知的で渋め。子役と音楽が◎」世界から希望が消えたなら。 arcさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0意外によかった。知的で渋め。子役と音楽が◎

2019年10月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

社会的には順風満帆に見える主人公が、自身の病や家庭の崩壊やバッシングにぶちあたり、乗り越えて使命に突き進む話。

全体的に落ち着いたテンポで、エンタメというよりは人生について滔々と語る知的で硬派な作品。
海外ですごい評価ということで、確かにこういう大人っぽい作品は日本より海外の方が反響が大きいかもしれないと感じた。

途中で演歌が挿入されるなど、全体的に渋い感じがした。テーマ的にも、中年以降が見るとまた共感するのかも。

ただ演技を生かすためかワンシーンのカットは長めで、少し淡々としているように感じなくもない。尺はもっと短くていい気がする。また画の作り込みが寂しい感じもする。映画に「テンポのよさ・興奮・エンタメ性」を求める人にはちょっと物足りないのかも。

でも感動作であるのは確実だと思う。
上映中、隣の席に座っていた6歳くらいの幼女が、号泣してハンカチでずっと顔を拭っていたのにはびっくりした。笑
主人公が家族を想うシーン等で涙してる人は結構いた。

個人的には、挿入歌のレベルが高かったのが◎。サントラ欲しいくらい。聖歌のようなストリングス曲・ギター曲・演歌・ロックと、バラエティにも富んでいたのが印象的。

また子役の女の子が嫌味がなく爽やかで、芯の強さも感じられて、とても素敵だった。涙の演技も良かった!
あと、鶴男がとてもかわいくて笑、個人的に1番好きなキャラ。鶴男のとこで泣けてしまった(笑)

派手さはないけど、特に家庭と仕事を両立させる中年世代には心に響くものがある重厚感のある映画。
大人になったらまた観たいかも。

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arc