パリの家族たちのレビュー・感想・評価
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母と子のパンドラの箱オムニバス❣️
色んな母と子が、パンドラの箱から、わんさかでてくる、あるいみ、ドキュメンタリーみたいな映画だった。
後半、三人姉妹と認知症の母との、とある場所での食事シーンの演出。その内容は、胸が痛くなって、今までモノクロだったのが一気にカラーになるかのようなシーンだった。そこではじめて映画の意味が動きはじめ、伝わりはじめて、クライマックスにつながるシーン。そのシーンが印象深い。
マザコンの男の子とママの対応はコメディ。また、大学生と付き合ってる女教師が、バスの中で子供泣かすとことか、若い彼氏の友達たちとの食事で切れまくる、彼女の心は笑える通り越して、イタかった。
ラストス空からダイビングするおばあちゃんいるんだけど、あれCGなんでしょうか?ほんとうに飛んだとしたら、😱。すご〜い。
いろんな、いろんな、母と子のオムニバスがフランス風に描かれてました。
母が年を取っても、亡くなったとしても、自分の中での母の存在は、子供のときにうける、絶対の存在なんだ‼️と感じます。そして、それは、色々違えども、世界共通。時代を経ても共通な認識だと教えてくれる映画だと思います。「日本の家族たち」を、日本の役者で観てみたいです。
現実的
色んな人が出て来て、それぞれの問題があらわされ、それぞれもどこか接点を持つというタイプの作りなのだが、この人のエピソード、必要だったかなぁというところもあり、そういうのを落として、
もっとメインの人たちに関するところ、突っ込んでもいいと思った。
表面的な描写が多くて、幅広いと、深いところが通じにくい。人生経験豊富な人なら想像できても、心理が読めないところもありそう。
深いところに踏み込まず、見る人に考えさせたいのか。
それにしてもフランス人女性は、歳とっても魅力変わらないとかフランス男性は成熟した女性が好きという一般論があるが、
実際のところ、やはり年取ると大変、アラフィフは、もがいてる、そして若くはないということが現実的に表れていて、そこはフランスも時代が変わりつつあるのだなぁと考えさせられた。
子育ての不安、介護の不安、子供のいない独身女性の不安など、
現代の不安づくしで、感動作ではなかったが、共感は呼ぶ作品だと思った。
リアルな描写に共感
様々な女性、母親、恋人、家族の姿がリアルに描き出されていて、観たひとは、誰しも共感できるところがあったのではないだろうか。
今のところ私の人生に一番起こり得そうなのは、三姉妹と母親の介護問題シーンだった。
前に私の母親が病気で倒れたとき、病院で先生の話を聞いていたら、気持ち悪くなって座り込んでしまったことがある。
当時は母親とあまり関係が良くなかったのだが、自分がショックを受けているのだと気づいて、とても驚いたのを覚えている。
「母は偉くない」って映画の中で大統領が言っていたけど…やっぱり、「母」は他のなにものにも代えがたい、偉大な存在だと思う。
もちろん、子供を産まないという選択はあるけど、でも自分という存在は、両親がいてこそ、あるわけだし。
早く親になりたいと思っていたけど、少し子供を持つことが怖くなった。
育てることがこんなにも女性に責任として重くのしかかるのか。となりで誰かに支えてもらえないと、耐えられないくらいに。
女性だけではなく、男性にも観て欲しいと思った。
そして大統領の旦那さまが本当にすばらしかった。最高。素敵過ぎる。
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