浅田家!のレビュー・感想・評価
全54件中、1~20件目を表示
何か目的ないなあ・・
................................................................................................
自由気ままな二宮が写真家になる。
行動力あるので色々な場面を作って写真撮る。
で家族を撮って何かの賞を取る。
東北大震災が起きて写真を洗うボラに参加。
で色んな人と出会う。幼馴染と結婚する。父病気になる。
................................................................................................
一人の男の人生をただ描いた作品で、あまり好きじゃないなあ。
目的もないし、ただ色んなことを経験するってだけの映画。
家族写真を撮影する写真家の話
泣いた・゜・(つД`)・゜・
かしこまる雰囲気の写真ばかりやん、家族写真って。
それをいろんなスタイルで、
テーマ決めて楽しく家族で写真に残して、
すごく素敵だなと。
家族写真の固定観念がガラッと変わった。
20.11.15 映画館
家族愛と写真の素晴らしさ
写真の美しさや魅力、素晴らしさ、そして大切さをこんなにも描いた作品があるのだろえか?
開始直後のコメディーノリは心の中で「ヤバい、最後までこれで行かれたらもたん(笑)」でした(笑)
しかし途中からは徐々に丁寧なパートが増えていき魂を揺さぶるシーンが続いていきます。
まずは二宮くん、ジャニーズとバカにしてましたがあっぱれでした。
いろんなシーンで涙を流すシーンはどれも素晴らしいとしか言えない。
東日本大震災を扱っているが、ただ震災をからめただけにはならない。
そこでも写真のもつ素晴らしさを描いている。
1枚しか写真が見つからなくても「ありがとう」と告げてもらって帰る。
その1枚にどれほどの想い出や思いが詰まっているか。
ある人が娘の遺影の写真が無いと言っていた。
それを聞いて衝撃だった。遺体も見つからない上に遺影もないのならどうやって故人を偲ぶのか?
自分も娘がいるが、もしそのまま何年、何十年とたってしまった時に果たして自分の記憶だけで顔を覚えていられるのだろうか?
そう考えた時に涙が止まらない。
何か大切な事を教えてくれるような素晴らしい作品だった。
見事な
家族のやりたい事は?
小さな頃から父親の影響で写真というものが近くにあった。
そんな主人公も大人になるにつれて写真家というものを目指すようになる。
前半の家族の写真がとても良かった。
こんなくだらないと思えるような事に一緒に付き合って、形に残すのって素敵だなと感じた。
家族がそれぞれやりたい事の写真を撮りながら、自分というものに向き合っていってる感じもあるのかなと思った。
僕自身も大人になるにつれて、家族写真というものを撮らなくなった。
後半の震災によって、残された家族が写真を求めて必死になって探す姿に今あるものを残しておかないといけないのでは、と思った。
事実をもとにした作品と謳われていたので、どんなだろうと思ったけど、こんな素敵な家族が実際にいるって事が素晴らしいと感じました。
とてもいい作品でした!
浅田さんと、この家族、大好き!!
2020年。中野量太監督作品。
たくさん笑えて、シミジミ心に沁みて本当に良い映画でした。
前半は写真集『浅田家』の元になった、コスプレ写真の成り立ちが中心。
「成りたかった職業」「やってみたかったこと」をテーマに、
政志(二宮和也)が家族を巻き込んで、家族全員でコスプレして、
写真を撮ったものです。
お父さん((平田満)の夢は消防士。
・・・普通、本物の消防車って借りられないけど、それを実現するのは
長男幸宏(妻夫木聡)の腕の見せ所!!
お母さん(風吹ジュン)のなりたかったのは、岩下志麻の『極道の妻たち』
・・・コスプレしたくなる気持ち、わかる、わかる(笑)
レーサー、ヒーロー、大食い選手権などなど、一目で大笑い出来る
ナイスなそして斬新な写真です。
それもその筈、苦労して出版に漕ぎつけた写真集『浅田家』は、
なんとなんと写真界の芥川賞と呼ばれる「木村伊兵衛写真賞」を頂くことに!!
後半はガラリとシリアスになります。
浅田政志32歳の2011年3月11日。
東日本大震災が東北地方を襲いました。
日本中が大変な悲しみと絶望に打ちひしがれた日々でした。
取り敢えず駆けつけた現地。
一番に目に入ったのは、津波で泥だらけになった写真の数々。
一枚一枚泥を落とし綺麗に乾かすボランティアの青年がいました。
大学院生の小野くん(菅田将暉)でした。
手伝わせてもらう事になった政志は、素性を隠して毎日、毎日、通いました。
取り組みは大きくなって、やがて小学校の教室に展示して、家族写真や遺影を探す人々の元へ返して、それは復興の支えとなって行くのです。
このボランティア活動を撮影したのが写真集が「アルバムのチカラ」です。
どうしても行方不明のお父さんの写真だけ、見つけられない少女の話し。
その理由は?
聞くと、なるほどその筈・・・なんですよ。
政志は、ライフワークとして、
「出張して家族写真を写します」をはじめます。
頼まれた家族に、一生の思い出になる「家族写真」の出前撮影に取り組むのです。
脳腫瘍の子供を持つ一家の「みんなで写す最後の写真」
行方不明のお父さんを待つ少女のための「思い出の家族写真」
この映画を見て、一枚の写真の持つチカラ・・・
ときに支え、ときに励まし、そして懐かしむ。
そのことを思い出させて貰いました。
笑あり涙ありの感動の実話です。
コスプレ写真は、ホンマオモロイわあー!!
感動しました。
前の情報で刺青の写真家って思い込みで先入観があったけど、まったくの別の話しで写真家浅田氏の人間性と震災の中での人間模様がしっかりと画かれた感動の1作オススメです。
良くも悪くも、写りの良い家族写真といった感じ。 3.11をダシに使ったように見えなくもないかも…。
実在の写真家・浅田政志の写真集を原案とし、彼の目に映る東日本大震災と、それにより発見した家族の絆を描き出すヒューマン・ドラマ。
監督/脚本は『湯を沸かすほどの熱い愛』『長いお別れ』の中野量太。
主人公、浅田政志を演じるのは『GANTZ』シリーズや『検察側の罪人』の、「嵐」&「ジャにのちゃんねる」のメンバーである二宮和也。
政志の恋人、川上若奈を演じるのは『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』の名優、黒木華。
政志が東北で出会うボランティアの青年、小野陽介を演じるのは『帝一の國』『銀魂』シリーズの菅田将暉。
政志の兄、浅田幸宏を演じるのは『渇き。』『怒り』の妻夫木聡。
中野量太監督の過去作『湯を沸かすほどの熱い愛』が、世間の評判に反して個人的に全く刺さらなかったので、今作の観賞にはあまり乗り気ではなかった。
しかし、観賞してみると思いの外観易くて、割とスルスルと入ってきた。
『湯を〜』の時に感じた監督の作家性というかクセというか、そういうドロッとしたものを封印した、良くも悪くも優等生な作品であると感じました。
原案となっているのは、浅田政志の写真集「浅田家」と「アルバムのチカラ」の2冊。両方とも未読。
「浅田家」は作中でも描かれていた通りのコスプレ家族写真集であり、「アルバムのチカラ」は東日本大震災の被災地で写真返却のボランティアをしている方々を取材し撮影した写真集のようだ。
本作を観賞して思い悩んでしまうのは、やはり震災と映画の関係性。
東日本大震災による死者・行方不明者は1万8,425人。
あまりに数字が大きすぎて、書き出してみても全くピンと来ない。それほど想像を絶している。
今なお苦しんでいる方も多くいる、現在進行形の悲劇である。
震災を扱った映画も、現在ではままある。
直接震災を描いていなくても、物語の背後に震災が隠れ潜んでいたり、比喩的に震災を扱っている例もある。
悪い言い方をすれば、震災のエンタメ的消費が始まったと言えるのかもしれない。
こういった震災映画について回るのは、震災を直接体験していない部外者が利いた風な口ぶりで映画を撮っていいのか?という問題。
実際、被災者の中にはこのような映画に嫌悪感を示す方もおられるとか。
震災を作品として残すことで、それにより引き起こされた悲劇を風化させない、という志で撮影している監督もいるだろう。
正直このセンシティブな問題に、部外者の自分はどちらが正しいとか言える立場ではないので、特記することはしない。
大切なのはこの作品が真摯に震災を描いているのかどうか、ということ。
確かに震災直後の瓦礫と化した街や、避難所の描写にはリアリティがある。
写真返却ボランティア活動という着眼点も申し分ない。
家が流されて遺影にする写真がない、という展開には言葉を失うほどの衝撃を受けた。そういう事があるのか…。そりゃそうだよな。そこまで考えが及んでいなかった…。
ただ、問題は本作が浅田政志という写真家の半生を描いている作品であるということ。
氏の幼少時代から40代までを描くわけだから、当然物語の前半は震災に関係ない話が続く。
映画全体のちょうど半分くらいのところで、舞台が3.11へと移るわけだが、そこでも物語の中心は浅田家の家族愛にある。
つまり、浅田家の家族の絆を描くために、震災をトリガーとして扱ったように、見様によっては見えてしまうという事です。
浅田政志の前半生はすっ飛ばして、震災でのボランティア活動とそれを通して見えてくる家族の絆にのみ焦点を当てていればそんな風には見えなかった筈。
正直、ちょっと配慮に欠けていると思ってしまいました。
もちろん、被災者の方々が観て違和感がなければ問題ないとは思うのですが…。
『湯を〜』のクライマックスのような、ぶっ飛んだアクセントは今回見受けられないが、それでもなんか変だぞ、と思うところはある。
それはあの被災地で撮った家族写真!!
あんな春先で水着になったらそりゃ寒いわ。お風邪を召しますわよ。
いきなり知り合って間もない写真家が、季節外れにも拘らず水着になってくれ、とか言い出したらめっちゃ怖いわっ💦
こういうところのネジがぶっ飛んでいるのが中野量太節である。
映画としての纏まりがよく、全体としてはそれほど悪い映画ではない。
かなり胸に迫ってくる描写もあって、特に後半は物語にのめり込めた。
ただやはり前半が退屈だし、震災を描くにはもっと注意を払った方が良いのでは?と思ってしまう。
感動する人は大いに感動するだろうけど、自分向けの映画ではなかった。
思い出を確かにするもの…
小さい時の写真や、亡くなった方の写真、思い出はあれど、それを確かなものにする。東日本大震災による津波の泥で汚れた写真を洗浄し、そんなに沢山の写真が家族の元に返却されたことを知らなかった。未だに返却会があることも。映画の前半は愉快な浅田家の笑いあり、後半は震災後のほろっとさせる話あり、上手くまとまっている。ラスト、葬式のシーンはやられた。
あなたの家族写真撮りに行きます!!
映画「浅田家!」(中野量太監督)から。
写真を撮る面白さ、写真が持つ力・・など、
ユニークな家族写真で注目を集めた、
写真家・浅田政志の実話、とあり、
時々挿入される写真に久しぶりに声を出して笑った。
また、出版した写真集の後付けに書かれた、
「あなたの家族写真撮りに行きます!!」
(どこでも)で、家族の思い出を温かく残していく。
さらに、東日本大震災の津波で、流されてしまった
大切な家族とその思い出を、写真を通じて支えた活動など、
人間として見習いたいな、とメモを残した。
作品を通じて感じたことが、最後にキャプションとして
画面に残されたので、記録に残したい。
「人が失ったものを補えるのは、きっと記憶だけで、
その記憶を確かなものにしてくれるのが写真。
思い出を残すだけでなく、
ときにはその写真が今を生きるための力にもなるんだと」
新しいタイプの感動映画。
二宮くん目当てで観ました。元ネタの写真集は読んでいません。
感想
浅田家の温かさに終始癒されました。こんな家族もいるんですね。笑顔の絶えない幸せな家族団らんの様子が羨ましく思えました。
その一方で、震災や病を患った一家からの依頼、父の入院や政志の進路の葛藤、写真家としての売り上げの悩みなどの重たいテーマも描いていて映画としての全体のバランスが上手く取れていたと思います。何度か涙腺が刺激される場面もありつつ、ラストは温かい浅田家の写真で終わらせる構成はお見事です。
写真の重要性を深く感じる一作でした。
また、度々映る海の写し方が綺麗だなと思いました。
俳優陣の演技は皆さん自然な演技をされていて、素晴らしかったです。
総評
日本アカデミー賞を獲るのも納得の傑作。人当たりの良さが生み出す家族の温かさに是非触れてみてください。
観終わった後、家族を大事にしたい!人に優しく接したい!と思えました。
最後に、今作でも3.11が描写されていましたが、最近の映画は震災がモチーフの作品が増えてきていると感じました。時が過ぎても忘れてはいけない事なので、このように作品として記憶に、記録に残り続けていく流れが出来てきていることは素晴らしい事だと思いました。
家族は生き甲斐
笑えて泣ける家族物語。
『チチを撮りに』『湯を沸かすほどの熱い愛』『長いお別れ』と連続当たり中の中野量太監督作。
これだけ好みの要素がありながら、何故か公開時何となく観に行かず…。
で、見てみたら、やはり良作であった。
事実を基に構成した浅田家の物語。
専業主夫の章、看護士の順子、真面目に働く長男の幸宏。
…に見守られながら、プロの写真家を夢見る次男・政志。
が、専門学校卒業後も冴えない生活を送り、家族を心配させていた。
そんなある日、政志にカメラを教えた父の言葉がきっかけとなる。
「昔、消防士になりたかった」
そこで政志は、父に消防士のコスプレをさせて写真を撮る。
母は“極妻”風、幸宏はレーサー、家族の“なりたかった夢”を写真に撮る。
それからも様々なシチュエーションでコスプレして、ユニークな家族写真を撮り続ける。
家族写真数あれど、こんな風変わりな家族写真は見た事無い。
家族全員で包帯グルグル巻きの怪我写真、大食い選手権、日本代表、選挙、バンド、海女さん、酔っぱらい、泥棒、疲れたヒーロー(←これ、一番笑える)などなどなど。
政志はちょっとヘンな人? それとも異端の才能?
家族皆で撮った数々の写真。
これで自信が付き、上京。が、現実は甘くなかった。
面白さは認められるも、「これってただの家族写真だよね?」と厳しい評価。何社も何社も…。
そんな政志を支えたのが、先に上京していた幼馴染みの若奈。
彼女の発案で個展を開き、とある出版社の目に止まり、やっと写真を出版。
ところが、全く売れない。
しかし、遂に遂に!
写真界の栄えある賞を受賞。
気付けば、何年経った事か。
写真家だけじゃないが、プロの道を目指すって本当に長くて波乱。
例外の人もいるが、一人の力じゃとても無理。
授賞式での父のスピーチが良かった。
家族は生き甲斐。
それは政志も同じだろう。
念願のプロの写真家としてデビュー。
自分の家族のように、要望に応じて写真を撮る。いつしか全国を回るように。
その最初の家族は、岩手県の家族。満開の桜を背景に。
こんな幸せな家族写真もある一方…
余命僅かな子供がいる家族。かつて皆で一緒に見た虹。それをシャツに書き、撮って貰う。
その時、政志の瞳に濡れ光るものが…。
それぞれの家族の思い、家族の物語。
それらを写真に撮り続けていたが、あの未曾有の大災害の日が…。
話題の豪華キャスト。
二宮和也、妻夫木聡、菅田将暉、日本アカデミー賞主演男優賞受賞者揃い踏み。
ニノはナチュラルながらも、ナイーブさも滲ませる好演。
兄役・妻夫木とも絶妙なやり取り。
菅田はさすがのカメレオン役者を見せる。
ニノとは2度目の共演&2度目の恋人役の黒木華。『母と暮せば』ではニノがポジティブ思考、黒木がおしとやかだったが、今回は黒木がグイグイいくタイプでニノが支えられる方で、立場チェンジ…?(にしても、あの逆プロポーズ!)
両親役の平田満、風吹ジュンも良かった。特に平田が泣かせる。
脇を固めた渡辺真起子、北村有起哉(一番泣かせたかも?)らも印象に残った。
邦画にはホームドラマの名手が多い。
中野監督はその新たな名手。
本作は監督作の中でも最もエンタメ要素高いのではなかろうか。
豪華キャストだし、前半はとにかくコメディタッチ。それに、ベタと言ってしまえばそれまでだが、夢を実現させるまでを感情移入たっぷりに描く。
だけど、それだけじゃない。
ユーモアとハートフル。
シリアスと、今自分に何が出来るかを模索する…。
東日本大震災。
被災地を訪れ、目の当たりにし胸を痛める。
その一方、出会いも。泥で汚れた写真を洗浄するボランティアに参加。真面目な好青年の小野クンや父親の写真を探す女の子らと交流を深める。
が、心境に変化が。家族写真が撮れなくなる。
まあ、無理もない。
多くの人が大事な家族を亡くした。そんな時、家族写真なんて撮れるものか。
今こうやって写真洗浄だって。北村演じるクレーマーの気持ちも分からんでもない。
でも、写真で家族と再会し、喜んでくれる人も沢山いる。
だけど、どうしても家族写真が撮れない。
今自分に何が出来るのか。
今自分は何を撮りたいのか。
今自分は何を撮れるのか。
答えを見出だせないまま、一度実家に戻る。
長らく留守にしていたにも関わらず、明るく迎え入れる浅田家。
が、程なくして父が倒れ、身体に麻痺が…。
「もう家族写真は無理かな…」
そんな政志の言葉が幸宏を怒らせる。
政志の模索、苦悩は続く。それは、プロデビュー前の燻っていた頃より深いかもしれない。
父の撮ったアルバムや思い出の地を兄弟二人で訪ねる。
そして再認識する。
家族は生き甲斐。
政志は被災地に戻る決意をする。
病気の父を残して行くのは心苦しい。でも、必ずまた浅田家家族写真を撮れると信じて。
政志は再び家族写真を撮り始める。
こんな時でも。
…いや、こんな時だからこそ。
辛い時でも、悲しい時でも、家族の思いが幸せを繋ぐ。
それを写真に撮り続ける。
人の記憶も残るが、写真はより鮮明に残る。
私も家族写真を引っ張り出すと、ついつい時間を忘れて見てしまう。
笑いも。
悲しみも。
幸せも。
全ての思いを写真に収めて。
浅田政志にしか出来ない家族写真。
そして、ラスト。
このユニークな家族にも遂に、悲しいその時がやって来た。
…と、思ったら!
何処までもユニークな、浅田家!
前半が三重映画でびっくりした。
浅田家!は中野量太監督作であること、二宮和也と妻夫木聡が出演することだけを前情報として鑑賞しました。
見始めてびっくりしたのは、浅田家は津の人達なので、津がめっちゃ写っていたこと。
津新町の駅とか、めっちゃ懐かしい…三重大の最寄駅やんなー。
私は津ではないが三重県出身で、津とか鈴鹿とかあの辺の方言が懐かしかったです。
伊勢弁ともいうらしいが、私はいせことばと思っているあの方言。
そやもんで、とか、~するんさ、とか、友達が話していたことを思い出して懐かしくなりました。
が!!~やに、って誰も映画の中でゆってへんかったけど、あの辺の人らは毎日やにやにゆうんやで?
なんなら私は、~やにだけは、職場が津市なのでやにやにゆってた父の言葉がうつって、三重をはなれたいまでも時々~やにってゆうんやに(~やに、は、ほかの関西弁でいうところの~やで、とか、~やろ?に相当)。
映画でも聞きたかったなー。と、どうでもいいことを思いました。
これまで映画・ドラマの関西弁ポリスとしてしゃしゃり出ていた私ですが、ポリスは引退しました。
そもそも、その地域だからといって全員がおなじ方言を話すわけでもないです。
自分を省みても三重→大阪→和歌山→奈良→京都と転居し、関西系方言が独自のブレンドをなし、どこの方言しゃべってんのか自分でもわかりません。
もはやいずれの地域にいても「純粋な」〇〇弁話者でないです。
そもそも関西にいる関西出身者だけど基本は標準語を話す人もいます。
おうちでは両親の方言を、そとではその地域の方言を使い分ける方言バイリンガルもたくさん知っています。
言葉は道具であって、道具で人を規定するのはおかしいです。
なので、役者が慣れない方言を使い、その習熟度が物足りなかったとして(思うのは自由ですが)やいやいいうのはせんほうがええやろな、と思うようになったのです。ほめるのはいいと思うけどね。
さて、浅田家!ですが、前半と後半で全く違う話みたいな構成でした。
前半は主人公政志が写真家になるまでのクロニクルです。
印象的だったのは、次男でまさしっていうのが、わが弟2と同じ…というのと、
お兄ちゃんが「お母さんは(まさしを)心配している」といい、
お父さんも「お母さんが心配している」といい、
お母さんも「お父さんが心配している」という、
「心配をかける家族に対し、別の家族を引き合いに出してたしなめる話法」が多用されていたことです。
この「心配をかける家族に対し、別の家族を引き合いに出してたしなめる話法」は、私の母が多用する話法で、彼女の場合は自分の意見を言えないので別の家族を引き合いに出して私(や弟妹)を叱る・諭すというもので(私はそう思ってる)、実際の「別の家族(我が家の場合ここには父が入る)」は母に心配とかの意見を伝えていない(両親は意思疎通不全40年)ので、母による願望・想像なんです。
なので、私と母の間では、母に「お父さんもあんたのことを心配してた」と言われると、また出た、父はそんなことほんまにゆうたか?あんたが言いたいことを人に代弁させずにあんたがあんたの意見として言え!とキレ返す、という流れになります。私のキレに対して、母は言い返せないので、図星なのだろうと踏んで生きてきました。
が、映画の中で、何度も出てきたため、他の家庭でも「心配をかける家族に対し、別の家族を引き合いに出してたしなめる話法」が多用されているんだな、もしかしたら三重あるある?やろか、いやごく一般的なんかな?、いずれにしても浅田家での「心配をかける家族に対し、別の家族を引き合いに出してたしなめる話法」は、嫌な感じがしないな…と思いました。
でも更に考えると、相手をたしなめるときに自分の側にインビジブル味方をたたせるっていうのは、やっぱ数に物言わせようとしていて卑怯な感じがするな…私は使わない話法だな…というところに行き着きました。浅田家の人達が使う場合、嫌な感じがしないのは、発言者をいい人だと私が思っているバイアスのせいなのかな?というか、私は自分の母を思考停止した卑怯者と思っているので、そっちのバイアスのせいで母の発言を反射的にはねのけるんかなと思いました。
あかん、作品自体についての感想が遠い…
全体的に面白かったです。いそいそコスプレするおとうちゃんとおかあちゃんは可愛いですし、つんつんの若菜ちゃんもかわいいし、工業高校卒で学校推薦で手堅い地元企業に入社した(←私の予想)であろう「The 地方都市の長男」・妻夫木お兄ちゃんもよかったですし、もちろんまさしもよかったですし。
二宮さんはヒゲと長髪がびっくりするほど似合わないのには、笑いました。
後半の東北パートもね、写真に写ってないお父さんは、写ってないけど撮影してた、インビジブル出演してるって思えた。
よかったねって思いました。
もう会えない誰かと写真の中で再会できる。流された過去の欠片が手元にある。絶望の中で、かき集めた希望。
いけめんオーラを消して登場する菅田将暉もよかったです。
死期が迫る息子との家族写真を撮ろうとする一家のエピソードは、特に切なかったです。
胸が熱くなる家族ドラマ
出てる人全員お芝居が暖かくて好きだった
どの家族もいろんな背景や歴史や思い出があってもっと自分も大切にしようと改めて思わされた
女の子が浜辺でお父さんはいつも私たちを撮っていてくれていたと気付くところ胸アツ
周りを大切にする気持ちは自分孝行と気付かされる素敵な作品です。
両腕に刺青を入れた二宮くんが写真を通しての物語との事で、どうにも両腕の刺青と言うのが引っ掛かり、今までにないワイルドな二宮くんとは?と気になって鑑賞しましたw
で、感想はと言うと、良い映画♪ 自分は好きですね。素直に感動しました。
ベタと言えばベタ。でも王道のヒューマンドラマ。
作中のテンポも良いし、会話の端々も面白い。必要以上に暗くならなくて、楽しんで観ていられました。
良い役者陣を揃えて、作品のクオリティも高い水準で保ってます。
この辺りは個人的に好きな「湯を沸かすほどの熱い愛」の監督、中野量太さんだけに確りとツボを押さえてます。
政志は父親の影響で子供の頃からの夢だった写真家を目指すが、色々と苦悩する。でも持ち前の真っ直ぐな思いがとても暖かい。
政志役の二宮くんは様々な作品の出演でも持ち前の雰囲気が明るく真っ直ぐな感じで作品の雰囲気にもピッタリ。何よりも二宮くんの醸し出す雰囲気が良いんですよね♪
また、黒木華さんも良い感じ。頼もしくて、恋人と言うよりかはパートナーと言うのがピッタリ。政志の少し頼りない所を見事にカバーしてくれてます。
また他のキャスト陣も豪華。妻夫木聡さん、風吹ジュンさん、平田満さん、菅田将暉さん、渡辺真起子さん、北村有起哉さん、野波麻帆さん、池谷のぶえさんと実力派キャストを揃える事で作品の質も一定以上が保たれています。
良い家族。純粋にもがきながらも夢を追いかける姿勢。そして震災を通じての様々な葛藤。
邪推に物事を考えるのではなく、周囲が困っている時に何が出来るか?と言うのを改めてですが、考えさせられました。
写真家の浅田政志さんの自伝的な物語で、ある程度脚色はされていたとしても全然OK♪
正直、「こんな生き方素敵だなあ〜。こんな家族との絆が良いなあ〜」と思った。
写真、良いよね。いろんな職業に扮しての家族写真って素敵やん♪
携帯やスマホのカメラ機能で写真を気軽に撮る機会が増えたけど、昔に比べたら家族で写真を撮る機会って少なくなったらしい。改めて皆で撮ると言うのがこっ恥ずかしいと言うのもなんか分かる。
そんな時にイベント的に楽しめる写真の撮り方って良いよね。
こんなのに皆で参加する気持ちが持てる家族がなんか良い。
それぞれの家族にドラマがあって、それを聞いて、理解してから写真を撮る行程にじんわり。
さくらの花が枚散る写真や、お手製の虹色のTシャツを皆で着て寝転がる家族写真、父親のいない冬の海水浴場の写真諸々。どれもそのドラマが分かるだけに涙腺が緩くなります。
自由奔放だけど、素直で家族思いの政志と、政志への当たりは強いが長男として家族を引っ張る幸宏。専業主夫だが家族を暖かく包み込む父親と看護師として一家を支える強い母親。
いろんな考え方があるけど、家族を大事にする思いは一緒。
それがなんか良いんですよね。自分の家族への思いの薄さに心が痛くなりました。
最初に気になった二宮くん演じる政志の両腕の刺青はちょっとした若気の至りと言う話ではなく、単に個性の発表の場的に入れた感じで、後にそれがそんなに物語の中で波乱が起こさないかと心配でしたが一安心。
モデルとなる浅田政志さんの腕にも見事な刺青が入ってますが、多分若い頃に道を踏み外してと言う訳では無さそう。でも見事な「紋々」ですなw
前半は楽しく進んで行ったのが、後半からは写真家として賞を受賞し、プロの写真家として活躍していく中で、「東日本大震災」での出来事が様々な事を大きく左右していく。
撮影を通して、知り合った家族の安否確認で現地に赴き、震災で泥だらけになった写真を洗って、持ち主やその家族の手元に届ける作業にはホント頭が下がる思いがします。
実際に震災直後に現地でのボランティア活動には様々な支障があったと聞いています。
困った人の力になりたいと言う思いだけで行動しても、いろんな人の妬みや嫉み、思いを曲解して解釈する人。またそんな純粋な気持ちを悪用しようとする人。
いろんな事があって、大変だったと思うし、今も現地では完全復興はしていない。
月日が経つと、忘れてしまう大切な事を改めて思いださせてくれました。
自分の夢、家族、知り合った人々。そして大切なパートナー。
皆大事。
家族や知り合った人々、パートナーを大事にする事は結局、回り回って「自分孝行」でもあるんですよね。
二宮くんの笑顔と雰囲気、そして映画としてもほんわかした気持ちになれる素敵な作品です。
未観賞の方は是非、お勧めですよ♪
スーッと物語に入り込める作品
浅田家の次男、政志が写真の専門学校→写真家→東日本大震災の写真復元ボランティア活動の半生を描いたもの。
才能がありながらも学校に行かず卒業も危うい出席日数、タトゥーまで入れて、学長賞まで取った作品もありながら就職もせずにフラフラしていた。浅田家の面白ろ家族写真がやがて写真界の芥川賞を取るまでに。
そのさなか、東日本大震災で訪れた東北で写真の復元ボランティアに加わる。
家族の少し変わった絆、震災復興での絆、夫婦の絆。この作品は絆がテーマなのかと想像する。
淡々とそれぞれのエピソードが語られ、劇的に感動させる場面をムリに作ろうとしていないところに行間を想像させ、奥深さを出している。脇役の妻夫木聡や菅田将暉も自然すぎてドキュメンタリーを見ている錯覚にさえ陥るほど。噛めば噛むほど味の出るような作品だった。
写真の良さを再確認
前半の家族で写真を撮るコミカルなシーンと後半の東日本大震災後の写真を撮るシーンの両方において写真を撮ることの良さを感じさせてくれました。
菅田将暉さんがふつうの大学生役で新鮮だったのと最後のオチはなるほどと思いました。
人は記憶で生きてる
独身の時は自分のために生きます。
愛する人ができたら…
家族のために生きるということが
どういうことなのかという思いが
溢れていました。
人が生きる力を創る。
写真で記憶を焼き付ける。
その時、
過ごした時間を閉じ込めて、
見るたびに再生できる
魔法の鍵。
何を閉じ込めるかは
腕の見せ所。
桜、虹、時計
添えるアイテムが違っても
その記憶を再生して甦るのは
一緒に写っている誰か。
人は愛する人との
記憶で生きてる。
そんな作品でした。
おすすめ。
全54件中、1~20件目を表示