浅田家!のレビュー・感想・評価
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写真が持つ力。改めて教えてくれる、家族の温かさ。
【賛否両論チェック】
賛:“家族写真を撮ること”を通して、家族だからこそ感じられる温かさやぬくもりを教えてくれるよう。1枚の写真が持つ力のスゴさを、改めて実感出来る。
否:どうしても感動的な演出へと持っていく感じは出てしまうので、その辺りの誘導が、人によっては少し苦手かも。
類まれな独特のセンスを持った主人公が、「“家族写真”を“撮る”」という一連の作業を通して、その一家族一家族の思い出やぬくもりを大切に形にしていく姿に、観ていて心が温かくなるようです。そして後半では、東日本大震災の被災地で、“写真を洗って返却する”という活動の中で、主人公が改めて“写真”という存在の持つ意義を再認識していく様子に、思わず考えさせられます。
そんな作品を通して実感させられるのは、1枚の写真が持つ力のスゴさです。詳しくは是非実際にご覧になっていただきたいのですが、その1枚の写真だけで、叶えられなかった夢が叶えられたり、会えなかった人に会えたり、行きたかったところへ行けたりしてしまうのが、本当にステキだなと思いました。
どうしても自伝的な部分だったり、感動的に演出している部分はあるかと思いますが、それでも“写真”というものを通して、家族や人間そのものの温かさを感じさせてくれるような、そんな作品です。是非チェックしてみて下さい。
カメラを止(や)めるな!
写真家が被災者を救えるのか。
コミカル家族とシリアスを描いた良作。
面白いし暗いわけではないが、作品の余韻がどうにも悲しい。
良い点
・題材
・オチ
悪い点
・無理に菅田将暉を起用して浮いている
演技力に脱帽です。
普通っぽさを演じるのは難しいが、出演俳優が見事に演じている。主人公の家族以外は、細かいキャラの設定がないように思えるほどに、その人物になりきっている。実話に基づいた脚本なので、どこまでが実話で、どこからが創作なのかはわからないが細かい描写に俳優の力量が見て取れる。セリフにない感情がスクリーンから伝わってくる。お見事です。
写真って愛。
月並みだけど、写真を撮ること、残すことって素敵だなあと改めて思わされ、家族や友だちや、大事な人たちの今の姿をもっと写真に残したくなった。
写真の負の面も描いているところもバランスがとれていて、好感が持てた。災害とか、大きな出来事があったときに写真にできることは少ないかもしれない。むしろときにはわかりやすく悲劇として消費される材料にもなる。それでも撮る・撮られる・その写真を眺めるという行為には愛があるなあ、とじんわりと感じられる温かな物語。
二宮和也、黒木華、妻夫木聡、菅田将暉…豪華俳優陣も素晴らしかった。みんながとてもナチュラルで、世界に溶け込んでいた。
こういうゆる〜い感動が良い
全作にわたって話がテンポよく進められた感じで
実話に相応しいゆる〜い笑いと感動あり、
とても良かった!
泣かせすぎず、笑わせすぎず、バランスよく調和された雰囲気が素晴らしくてありがたい!
その上で、家族、写真を撮ることの意味、震災、人と人の出会いについて色々考えさせられた。
(もちろん細工された物だけど、)一人のカメラマンの物語をより多くの人に読ませた、という映画の力も改めて魅了された。
役者さんはハマり役ばかりで大満足。監督さんもよく仕切っているおかげなのかもしれない。
母親の厳しさに感動
写真家の話、というだけしか前情報なく鑑賞。
前半の独特な写真集の話だけで終わるのかと思いきや、後半は東日本大地震と関連付けた話。
個人的には、写真集の話に主をおくか、地震の話に主をおくか、主軸を絞った作品の方がテーマがぼやけないので好み。
所々に笑いと感動の要素が散りばめられている。
最後はしんみりかと思いきや、笑いにつながるような展開に。
ほんとに泣いた!!家族の温かさをあらためて知った感じがした。感動す...
ほんとに泣いた!!家族の温かさをあらためて知った感じがした。感動するし浅田家が面白くて笑えた
家族写真を
映画を観ていたら、
ゴッホになったり
モナリザになったりする
現代芸術家の森村泰昌さんにちょっと似てる
と感じました。
クスッと笑えるアート。
浅田さんの作品を通して
家族写真がアートになりうることを知りました。
東北での活動を通して、
家族写真の価値を再認識させてくれました。
それにしても、
浅田家はいい家族だな。
お父さんもお母さんもお兄さんも
魂のこもった温かい言葉を持っている。
家族写真っていいな
私のお気に入りの家族写真を思い浮かべながら
観てました。
こんな家族素敵だな
こんな仕事素敵だな
素敵な家族写真をたくさん撮りたい
それぞれの家族のそれぞれの良さがたくさん詰まってて素敵な写真だらけだった
写真はやっぱり残るからいいよなぁ
だから、写真返却の活動で救われた人は
たくさんいるだろうなぁ。
エンドロールの最後の最後まで
ちゃんと観てください!
キャスティング大正解だなと唸ります。
二宮くん、はまり過ぎ
二宮くんじゃなきゃこれできなかったでしょうね。
それくらい、合ってた。
コミカルで、自分勝手で、アイデア豊富で
ちょっとだらしなくてヘタレ男で、憎めなくて
でも、すごく優しくて、相手が喜ぶことが一番嬉しくて。
写真家にもいろいろあるけど
趣味だとカメラのことなんか語って、自己満足の人も多いのに
どこまでも人が喜ぶ写真を撮りたくて
あったかい優しい目線
家族って人の帰るところだしね。
鬼滅もそうだけどそれぞれの生い立ち
核となる家族
そこが何より大切だと
いうことをつくづく思わされる。
家族が優しい世の中は平和だよね。
身近な人を受け止め大切にすることって
一番難しいことで
取り替えがきかないからきついけど
だからこそ逃げずに自分が一番受け止めるべき運命なんだろうと思う。
受け止め方はそれぞれだと思いますけどね。
必ずしも仲良くしなきゃ、一緒にいなきゃいけないということではないし
自分は個人的に
自分の得意なこと、出来ることで人を喜ばしていくことだなあと改めて思いました。
あったかい映画でした。
さっすが、中野監督!
笑わせて、泣かせる。「湯を沸かすほどの熱い愛」と同様に、前半は微笑ましいエピソードの連続から、後半は怒涛の涙というパターンに、気持ちよく翻弄された。
各エピソードが繋がっているような繋がっていないような不安定感も、相変わらず健在でした。
笑わせると書いたが、いずれも「変わった人」エピソードであり、自分には素直に笑えない。これも、前作と同じ。だから、前半は、俺にとっては、爽快に楽しいわけではなく、もやもやした感じと言った方が、あってる。
ただ、それが後半の涙と繋がっていることも、またたしかなんだよなぁ。前半がなくて、後半だけでは、おそらくこれだけの涙は来ないような気がする。中野監督の不思議なところは、ここなんだと、俺は勝手に思い込んでいるわけだが、今回も、そんな小難しいことは横に置いておいて、とにかく泣けました。
二宮さんも上手いが、今回の出色は、妻夫木さんと黒木さん、そして菅田さんかな。
写真は家族そのものを写すんですね。
ちょっとレビューためてしまったので短めで連投します。
「湯を沸かすほどの熱い愛」がとても良かったので中野量太監督に期待して鑑賞。
やはり中野監督の描く家族は良い。
ちょっとタメが多いかな、と感じる部分があったのと、いきなりのタトゥーに何か説明がほしかったのがやや引っ掛かったけど作中何度も涙を流してました。
役者さんたちも皆素晴らしかったです。
前半と後半で大きく場面が変わるのも違和感は全く無かったです。ただ被災地の描写はもう少しリアルでも良かったのかも。あんなもんじゃないでしょ、と誰もが思ってしまったのでは?
映画を観ていて思い出したこと…
赤ん坊の頃の私の写真(白黒!)は全部カメラ目線で笑顔。母親に抱っこされててもベビーチェアに座って食事してても座布団に寝転がってても。
大人になってカメラ目線笑顔の理由にハッと気づきました。
赤ちゃんの私はカメラを見ていたのではなく大好きなパパを目で追ってニコニコしてたんだなぁって。
物心つく前だけど当時の写真を見ればあの頃の両親の会話が聴こえてくるようです。
一生懸命カメラを構えて撮ってくれていたであろう亡父母に感謝。
悪い人が出てこない映画
震災の描写が出てきますし、涙が出てくるシーンもいくつもあるのですが、悪い人が1人も出てこなくて、主人公は愛に包まれて育っている。
そんなにみんな受け入れてくれることばかりではないだろうと、きっとお兄さんも彼女も物凄く飲み込んだことがあったんだろうなとちょっと思いました。
見た後も疲れないので、今の時期に見るのにちょうど良い映画だと思いました。
レビューの点数が良かったので、期待してましたが、そこまでではなかったです。でも見ても後悔はないです。
役者陣は皆さんしっかりしていて、妻夫木聡さんは言うまでもなく、特に菅田将暉さんの抑えた佇まいが良かったです。
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