「被災を感動の道具にされたようで気分が悪い」浅田家! にあさんの映画レビュー(感想・評価)
被災を感動の道具にされたようで気分が悪い
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311での生死をネタにしているから
感動ストーリーっぽく見えるだけで
中身の薄さを感じさせる作品
311でリアルな死を描いておきながら
ラストでは死をギャグとして扱うところ、
何とも言えない気持ちになった
風吹ジュンと菅田将暉の演技の良さに救われた
最後に、写真洗浄やってるボランティアはたくさんあるから諦めないでとか、協力待ってますとか、そういう社会に対してのメッセージがあればまだ違ったように思う。
父親の遺品の腕時計を簡単に「貸して」とか言って腕にはめられる無神経さにも結構引いた。家族写真に腕時計を映り込ませる演出とかするかと思ったら、撮影者が父だったことを理解させるためだけとか…悩み吐露された時点で分かるし…。
好き勝手してても許される上才能もある弟
学校も行かず好き勝手しても卒業できる写真の才能
2年間もパチスロで月15万稼げる才能
面倒くさい撮影許可や協力依頼は人任せできて
結婚の約束も無しにヒモを養ってくれる彼女がいて
人の始めた偉業に乗っかって
自分の功績みたいにして映画化までできて
才能の裏には当然苦悩や努力もあるのだろうけど
この作品からはそこは感じにくい
そして二宮のあの軽い演技がそれを助長して
なんかずっと斜に構えたまま観てしまった
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