「この映画に出てる人、全員いいひと。」浅田家! にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画に出てる人、全員いいひと。
この映画は絶対見ないつもりでした。
涙出るのが最初から分かってるような映画だったからです。
映画として面白くても、つまらなくても涙だけは決まってるのが
最初から分かっていたからです。
最初は恐る恐る見ました。
お涙頂戴の腹の立つ映画に泣かされるのだけは勘弁してくれ。と。
杞憂でした。
コメディ要素たっぷりの前半から、
地震後の後半からラストまで、
すんなり入ってきてくれました。
テンポよく、軽すぎず重すぎず、
それぞれのキャラクターに無理なく
感情移入できました。
それはひとえに、役者陣の素晴らしさと脚本のよさ
そして監督の演出がぴったしハマっていたからに
他なりません。
感動ものでクサイ芝居されたり、
急なシリアス展開にハンドル切られると、
とたんに興覚めしてしまいます。
そうならなかったのは前半のコメディタッチで
浅田家(と、それにまつわる人々)のキャラクターが
立っていたためでしょう。
あれ、終わってみればそんなに泣いてない。
でも、とても胸があたたかくなりました。
ラストの大オチも、「浅田家」ぽくて◎でした。
菅田将暉。
イケメン役よりも冴えない男子役の方が
断然ハマる。いい意味で。
コメントする