「実話である事の意味」浅田家! foolさんの映画レビュー(感想・評価)
実話である事の意味
嵐ファンでも、二宮ファンでも無いが、つい見てしまう俳優である。「硫黄島からの手紙」では、容姿から来る線の細さに違和感を感じたものの、今まで見た映画の中では、抜群にはまり役だと感じた。
うちも大概の放蕩息子(笑)。似たような期間があったが、今となっては喧嘩も何もかも笑い話。
家族とは、結果論なのかなーと思い返した。
希薄な関係、家庭内暴力、ネグレクト
様々な問題が現在社会にはあるけれど、本来親子や兄弟というものは、どんな障害があっても言い争っても、果ては口にすべきでない言葉を投げつけてしまっても、互いの事を想い、案じ、より良き未来を願う。
浅田家は、そんな修羅場は無いにしても
次男を双眼鏡で見守る母の姿に、将来を示す父の言葉に
呆れながらも、弟を見守る兄の視線に
「家族」という言葉の意味を見た。
あの家族だったからこそ、浅田氏が写真家として成立して行ったのだろうと思えた。
二宮を取り巻くキャストの妙、最高だった。
バランスがいいのかなぁ、違和感無く入り込み
泣いて笑って充実感を味わった。
実話であるからこそ、嘘臭さのない演技。
自然と共感出来る映画の中の色合い。
「湯を沸かすほどの熱い愛 」も、永久保存版だが
また一本、増えてしまった。
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