「軽妙なやりとりと思いやりに溢れた登場人物たち」浅田家! ししまるさんの映画レビュー(感想・評価)
軽妙なやりとりと思いやりに溢れた登場人物たち
実話があっての映画だと知らないで観に行った。
初めての感覚の映画だった。前半と後半とで話の流れが大きく変わった。でも、違和感はなかった。
前半はノリのいい浅田家の楽しくて温かい話、後半は東日本大震災の被災地でのボランティア活動、出会いにより主人公が成長する話。
発見された写真を持ち主に返すボランティア活動を通して、主人公の政志が写真という思い出がどんなに大切なものか出会いによって考えさせられ、成長していった。
前半から後半へ切り替わる流れを、違和感がなく観れたのは、登場人物が皆温かく思いやりや愛に溢れた人達ばかりで、会話が軽妙で心地よかったからだと思う。家族のお互いへの思いやりに、結構映画の初めの方から涙ぐんでしまった。
クルクル変わる衣装がさり気なくオシャレで、同棲してるアパレルの彼女は映画の中で3回か4回くらいヘアスタイルを変えていて、次のシーンでは何を着てくるのかなと密かな楽しみになって観れた。
震災の話はデリケートな部分がたくさんあると思うので、誰にでも手放しにおすすめできる映画ではないと思った。だけど私には、とても前向きになれる映画だった。
みんな勢揃いのNew浅田家の家族写真がちゃんと撮れて良かった。
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