「あったかい家族に静かに感動します!」浅田家! 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
あったかい家族に静かに感動します!
とても穏やかな家族物語です。エンディングの時の葬式写真に大笑いしますが、そのあとの実在家族写真が素敵なラストとなる良い映画でした。東北の震災後の二宮と菅田のやり取りがとても真摯なので、心が温まりました。一番泣けるのはやはり、まったく日の目を見なかった二宮が写真家にとっての芥川賞を取った時でした。静かな波のように感動が打ち寄せます。震災後、家族写真を洗って返すボランティアをやり続けるなかで、写真が人生にとっていかに大切かを切々と訴えてきます。それにしても浅田家の仲の良さはとても素晴らしい。その絆の深さは、毎年年賀状を飾る兄弟の写真から来ているというのも、日本文化の良き効用だと言えます。私達の家族の日常が平凡なようで、物凄く魅力に満ちていることを、この映画はユーモアを交えながらも教えてくれます。
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