「【家族が広がる】」浅田家! ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【家族が広がる】
終始、抑揚を抑えたような演出が逆に、市井に生きる僕達が、様々な悲しみを乗り越えて、(上手い表現は見つからないけど)何か淡々と、でも力強く生きているのだと伝えたいのかと感じた。
見せ場は、人によって異なるが、いくつかあると思う。
僕は、虹の写真と、海辺の写真が好きだ。
ところで、舞台挨拶付きの上映回を鑑賞したところ、本物の写真家の浅田さんが登壇した。
司会から、感動した場面はと問われ、自分の無茶振りのお願いに、お母さんとお兄さんが一生懸命対応してくれていたシーンだと言っていた。
自分は頼むばかりで、実際、頭を下げてくれていたところは見てないから、ありがたかったなと感激ひとしおなのだそうだ。
なるほどと、僕は、これを聞いて、最初に言ってくれよと思った。
もっと感動できたのに…と(笑)。
だから、ネタバレならぬネタバレをレビューに書きました。
阪神淡路大震災、中越地震、東日本大震災、原発事故災害、北海道胆振東部地震、熊本地震、そして、各地の豪雨台風災害、コロナ禍、日本人は我慢強く生き抜いているような気がする。
僕は、もう少し、周りを気にせず、感情を爆発させても良いとも思ったりする。
泣いたり、怒ったり、笑ったり。
そして、若菜のように、ちょっと策略を巡らすくらいがちょうど良いのだ。
莉子が、リクエストに応じない浅田にプリプリするようにして良いのだ。
ちょっと動き出せば、何か良いことが生まれるかもしれないのだから。
写真を中心に家族が結びついて、悲しみを少なくして、思い出も希望もマシマシにできたように。
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