「「歴史修正主義者」の差別感情をあぶり出した作品」主戦場 りーさんの映画レビュー(感想・評価)
「歴史修正主義者」の差別感情をあぶり出した作品
杉田水脈は、日本軍慰安婦を証明するのは被害者のハルモニ達の証言しかなくて、誰も信用しないと嘲る。
そしてアメリカにおいて、日本人の子供が日本軍慰安婦問題の事でイジメを受けていると国会で発言しておきながら、その根拠を聞かれると、又聞きしただけだと言う。
櫻井よしこは、史実に採用されていない吉田清治証言の撤回を朝日新聞がした事だけで、全ての日本軍慰安婦がいなかったように主張するデタラメな論法を披露する。
ケント・ギルバートは、映画化された事で騙されたなどと言っていると言う。
仮にも法律家の端くれがカメラを向けられ、自分で語った言葉を映像化されて、何を騙されたと言うのか。
デザキ監督はインタビューに際して、映像化する事を伝えた上で、契約書にサインをもらい作品にしていると言っていますよ。
ケネディ・ヒサエと言う女性は、日本軍慰安婦に否定的な過去の発言に反省も見せるが、当時は合法だった為責任追及はできないと言う。
直後に映画の中で、日本軍が行った性奴隷制度は、当時の日本の刑法に反し、日本が批准していた条約に反し、当時世界で効力を及ぼしていた慣習法にも反していたと続きます。
基礎的な知識すら持たずに、人権を踏みにじる発言をしている自覚のない愚かな姿を見た思いです。
ケネディ・ヒサエも嫌悪感を持ったトニー・マラーノとそのマネージャーの藤木俊一は下品の極みでしかない。
最後の日本会議のトップ加瀬英明は、吉見義明氏の名前も知らない、秦郁彦氏の著書も読んでいない、それでいて日本軍慰安婦問題の歴史を知る第一人者だと薄ら笑いを見せる。
デタラメを広め、人権を踏みにじる、それが歴史修正主義者。
根源にある差別感情がスクリーンにあぶり出される。
映像化されたこの映画は、得意の改ざんができないから、焦っている事だろう。
りーさんのコメントを読んでホッとする、ネトウヨや嫌韓差別主義者や極右たちのコメントを読むと本当に気分が悪くなる、本当の愛国者なら過去の日本が犯した犯罪行為を白日のもとに晒すのが愛国行為だ、何故それが分からないのか、二度と同じ失敗をしないためにも、過去に学ぶべき。
すいません、釈迦に説法でした。
デザキ監督は、映像作品として発表すると伝えた上で出演者に契約書にサインをもらっているのですよ。
「公開の意図を隠して」を隠してだと?
ウソをつくな。
試写会にも招待を受けて、祝福のメールを送ってSNSで宣伝までしとるやないかい。
「醜く印象づけ」?
あんた映画を見てないだろ。
あんたが支持するまんまの姿がでとるだけだよ。
相手の立場に立って考えれてないのは、あんたや。