ファイティング・ファミリーのレビュー・感想・評価
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ファミリーを巻き込んだスポ根
はっきり言ってプロレスには全く興味ないけど、WWEとザ・ロックは知っていた─それだけで十分楽しめる映画。むしろ、無知の方が違和感なく楽しめるのかも─。
これをスポ根とするのはちょっと違うのかもしれないけれど、個人的には同様の感覚で手に汗握らされた。
アメリカンドリームといった方が正確か─。
笑って、興奮して、泣ける、プロレス観賞同様に超エンターテインメントな映画だった、本物のプロレスは見ないんだけどね。
作品全体を覆うプロレスのプライドと難しさ
スポーツは「筋書きのないドラマ」だが、プロレスは基本的に「筋書きのあるドラマ」。
本作の製作に絡んでいるWWEは、そうした内実を全てオープンにしているため、筋書きやマイクパフォーマンス、レスラーの役割である“ジョブ”の在り方まで堂々と出しているあたり、さすが世界一のプロレス団体。
『レスリング・ウィズ・シャドウズ』で、ブレッド・ハートが「相手にパンチをしても血が出ないのは何故か?そこにアートがあるからだ」と語るように、本作からは「プロレスをナメるなよ」という大いなるプライドを感じる。
実在の女子レスラー、ペイジの半自伝にして、あらすじ展開はボクシング映画『ザ・ファイター』とよく似ている。ただ、どうしようもないほどのボンクラ揃いだった『ザ・ファイター』の家族より、こちらはまだ温かみが…いや、そう大して変わらないか。
周囲から疎外されていると感じるペイジが、実は自分こそが周囲を疎外していたという展開が上手い。こうした描写からも、安易にレスラーを悪く描かないという姿勢が感じられるし、コーチ役のヴィンス・ヴォーン(相変わらずイイ味出してる)の言葉「WWEを目指す事が人生の全てではない」にも重みがある。
ただ、スポーツを題材にした映画の中でも、プロレスが特に難しいのは、やはり「筋書きのあるドラマ」故に、どこに感動のポイントを持ってくるか。
そのせいかクライマックスの試合も、「でもこの試合も…」という先入観に加えて取ってつけた感があり、素直に感動しにくいのが痛し痒しなところ。
かといって、大傑作『レスラー』のような結末はあまりにも悲しいし…
いろんな意味で、プロレスって奥が深く、難しい。
2019-86
Be the first you.
機内映画2本目。
プロレスや格闘技を見るのが苦手なんです。
スプラッターとか見る割に、リアルで人の体があらぬ方向に曲がったりしてるの見るのがだめなので、、、WWE芸人だけは見たかな。あ、あと越中詩郎芸人(笑)
この映画は前知識なく、ただただロック様に惹かれて見始めたらプロレス映画でした。
そしてロック様はロック様役で、友情出演みたいな感じの尺。
実話に基づく物語。
イギリスで、家族でプロレスを披露しているファンキーな一家で育った少女が、兄と共にWWEの入団テストを受けるも、自分だけ受かって単独渡米。
そこで出会ったぼんきゅっぼんねーちゃんたちとの関係や想像以上の厳しい訓練、イギリスでやさぐれる兄とのもつれ、、などは、親元を離れて就職した人なら遠からず共感できるのでは。
私もホームシックで毎日泣いてた日々を思い出しました。あの頃、ただただ家族と一緒にいることの幸せに気づいてなかった上京前の自分を責めたりしてたなぁ、とか、ちょっとセンチメンタルになりますよこれ。
同期のぼんきゅっぼんねーちゃんたちとのやり取りは、はっとさせられますね。自分から勝手に壁作ってたか、勝手にそうだって決めつけてたか、ってこと、よくやってしまいます。
展開的にはべたですが、実話に基づいていると思うと心が暖かくなりました。
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