ファイティング・ファミリーのレビュー・感想・評価
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アルドリッチから38年
実話だそうな。ロバート・アルドリッチ監督の「カルフォルニア・ドールズ」(1981年)がアメリカ女子プロレスをテーマにした映画としては白眉であった。あれから38年。ほぼ独占ガリバー団体となったWWEが製作にも名前を連ねて、実在スター女子レスラーの物語を映画化。大舞台の試合という同じクライマックスを持ってきているが、実話(スターレスラーとして君臨)として成功が確定してる未来へのスタート地点である本作と、華やかだが、そこがどん詰まりのゴールなのかもしれないという切ない「カリフォルニア・ドリーム」の違いがなんとも言えない。
とっても面白い
登場人物が魅力的で、友達や親せきにいて欲しいような気持ちになり、何かというと涙腺を刺激される。めくらの少年にプロレスを教えるところでもう涙だし、妹が飛行機で旅立つところでもう涙。その場にいられないお兄ちゃんの気持ちもつらい。
クライマックスのタイトルマッチは、全女と同じく結末を決めずにガチのプロレスのような表現で、そのため本気で感動して涙が出る。
安易なストーリー
安易で 出来過ぎなラストだけど 泣いた それは 僕がプロレス者だからだ プロレスに救われた者達の物語だ タイトル通り 決してペイジだけが主役ではなく ファミリー全てが主役 そして 物語を受けて心動かすのが プロレスという現象でもあるのだ
強いて例えるなら女子プロレス版『8 Mile』、涙と笑いに満ちた英国産スポ根ドラマ
英国北部の田舎町ノーウィッチで零細プロレス団体を営むナイト一家の一人娘サラヤは兄ザックと共にWWEのレスラーになることを夢見る女の子。今日も今日とて曇天下の街頭で同世代の女子に鼻で笑われながら興行のビラを配りリングに上がる毎日。そんな折WWEがロンドン興行中にトライアウトを実施することを聞きつけた2人は勇んで応募するが・・・。
WWEの最年少王者となったペイジと彼女を支えたエキセントリック極まりない家族の絆を軸にした涙と笑いが満載の実録スポ根ドラマ。フロリダに渡って早々英国訛りをバカにされるというあるあるな洗礼をきっちり受けて孤立するサラヤ、そんな苦悩も知らずに勝手にノベルティグッズを作って小銭を稼ぐ父母、妻子を養いながら諦め切れない夢にしがみつく兄ザック、優等生にも不良にもなれずレスリングジムに通う少年少女達、様々な境遇にある人々に福音をもたらすのがギターリフ。モトリー・クルー、アイアン・メイデン、モーターヘッド・・・まさかそんなハードロックの名曲をバックに号泣することになるとは夢にも思いませんでした。リフで泣けるといえばラットのRound and Roundに涙腺を木っ端微塵にされた『レスラー』を思い出しますが、プロレスとハードロックの相性がいいのは成功とは縁遠い人達が抱えるルサンチマンをエクトプラズムに変えて浄霊する儀式と祝詞の関係にあるからではないのかと思い知らされます。
ポスタービジュアルでは主役級の扱いなるも実は本人役でのほぼカメオ出演のザ・ロックが漂わせる貫禄、前科者ながらプロレスで更生した父パトリックを演じるニック・フロストの軽妙さ、見た目バリバリビッチな母ジュリアを演じるリーナ・ヒーディがぶち撒ける母性、サラヤ他新人レスラー達を徹底的に鍛える鬼コーチのハッチを演じるヴィンス・ヴォーンが醸す漢気、個性的な助演陣の確かな演技が軽薄に扱われがちなスポ根ドラマに別次元の奥行きを与えています。強いて例えるなら女子プロレス版『8 Mile』、今年ベスト級の傑作をまた観れてしまったことに感謝しかないです。
そ、それはG馬場が得意とする河津落としでは?・・・
はっきり言って、昔々はプロレスファンでした。中学生の頃、柔道部に入ったもののプロレスごっこばかりしていたのでクビになったという過去があります。得意技はブレーン・バスターと回転エビ固めでしたが、なんとか柔道に使えないかと考えていたものです。なお、最近のプロレス技はカッコいいネーミングが多いので、おじさんにはついていけません・・・
そんな昭和のプロレス好きのお父さんが観ても楽しめる映画『ファイティング・ファミリー』。英国だとそんなにプロレスは流行ってないだろうと思うのですが、かつては“人間風車”と異名を持つビル・ロビンソンがイギリス出身であり、日本のファンをも魅了していたものです。そんな古い頭の持ち主なのでWWEとは何ぞや?てな感じだったのですが、ググってみると、なんと前身がWWWF、WWFとあるではありませんか!(驚)どーりで、愛着がわいたわけだ・・・
イギリスの貧困層やホームレスなどをも巧みに描き、こっそり社会派メッセージも残していたこの映画。多分、単なるスポコン、サクセスストーリーではない!と感じました。父ちゃんは暴行罪で8年間ムショ暮らし、母ちゃん(レナ・ヘディ)と結婚するも盗人稼業を続けてたことを匂わす会話もあり、プロレスに出会ってからは完全に真っ当な人生を見つけ、家族で取り組むことになった。それでもプロレスは人気がなさそうなイギリスだし、アットホームな弱小団体では経営も苦しい。そうして息子ザックと娘ブリタニーがWWEを目指したのだった。
ザックは恋人が妊娠したこともあり、彼女の両親のもとを訪れるが、とにかくこの真面目な両親とハチャメチャなナイト一家のやり取りが笑える。コック、いやピーナスなどと言った下ネタを発するときに義母がちくわ(?)か春巻き(?)を咥えたままだった姿に館内一人爆笑・・・やっちまった。下品やわ。
下ネタやら能天気ネタはフロリダでのNXTに参加しても続く。元モデル、元チアガールたちと仲良くなるけど、英国イングリッシュに「ナチっぽくてカッコいい」などと言われたりする。彼女たちもモデル体型ではあるが、かなり芯が太く、真面目に稼ごうとしている姿勢がよかった。コーチのモーガン(ビンス・ボーン)もナイスでした。
ペイジのホームシックになる様子も、やはり18歳だからと、応援したくなる場面もあるし、ラップ対決みたいに罵声を浴びせられて無口になってしまうところが可愛い。女子プロレスってのはラップバトルみたいなもんなのかと思ってしまいました。観客を味方に付けるってのも大切なんですね。そして、AJ・リーとの試合はもう一回観たい!再生するとか言ってたのに、見えなかったぞ!(笑)
女子プロ版ロッキーでした。^_^
ファイティング・ファミリー (2019)
軽く笑える作品をたまには見ようかと気楽に構えてたら予告編より相当良かったです。
レスリング好きな異常だけど愛情ある一家の18歳の長女サラヤが夢であるWWE(ワールド・レスリング・エンターテイメント)を兄妹でトライアウトに呼ばれるところから始まり
様々な苦難を乗り越え成長しラストは・・・・。
思わず女子プロレス版1作目ロッキーのような感動を味わえました。
プロレスの世界で輝く夢を捨てられない兄貴役がまた魅力があり感動できます。
実在の女性プロレスラー“ペイジ”として活躍したサラヤ・ジェイド・ベヴィスさんとその家族をモデルにしてるので実際の家族のエンディング映像も楽しめます。最後までぜひご覧ください。
家族の絆、プロレスへの愛
原題は "Fighting with My Family"。つまり、家族の絆の話ですね。型通りの構成やお約束のシーンできれいにまとまっています。実にプロレス的。
なんでも、ペイジのドキュメンタリーが下敷きになってるんだそうで。ペイジの現役当時にそのドキュメンタリーを見ていたら、もっと応援したのに。
笑えて泣けて、プロレスへの愛と家族の絆でほっこりできる内容ですが、子供には見せられない(見せたくない)セリフや小ネタがいくつかあるのが残念。大人だけで見ましょう。
#107 ただのアクション物かと思ったら
韓国ドラマかと思うくらい家族愛に溢れた映画だった。
格闘技が苦手な私はDジョンソンが元プロレスラーだってことも知らなかった。
イギリス人から見たステレオたいぶのアメリカ人とその逆が面白く描かれてて楽しめた。
でも人間話し合えば打ち解けられるんだって。
面白かったです
とにかくお兄さんが良かったです。
私、ほとんど洋画を観ないのでジャック・ロウデンさんを知らなかったのですが、喜怒哀楽の表情が全部良いんですよね。
それで、この映画は実話を基にしているので、全体のストーリーは普通です。
ですが、テンポが良いのと、役者さん達の表情が良いので見入ってしまいました。
また、主人公と美女三人の関係の変化の描き方が良かったと思います。
美女三人が気になったのでパンフレットを買ったのですが、特に何の情報も書かれていませんでした。それだけちょっと残念だったかな。
何だかんだで見入っちゃう、そんな感じの映画でした。
家族の夢、自分の夢 そして…
wweのDiVA ペイジの伝記映画。
家族の愛だろうね。一言でいえば。
家族経営のプロレス一座。
決して成功していない。そんな中に
wweのトライアル受けて自分だけ合格して
色々な葛藤…
そして栄光。 ロッキーが映画にしたのもわかる。
本人はクビの怪我で引退したけど、これからの
活躍の為に再度チャンス与えたのかな。
ロッキー優しいな。自分の妹位には思うのかな?
メチャクチャ感激!誰が何と言っても僕には傑作❗
泣かされた。オープニングから早くも持って行かれちゃったけど、ペイジがディーバ戦に選ばれてからは涙腺崩壊っしっぱなし。映画でこんなに泣いたのは久しぶり。「ロッキー」(勿論1作目です)をちょっとだけ彷彿とさせる。プロレス界の厳しさと、家族という居心地の良い場所から単身アメリカに渡ったペイジの迷いと成長、そしてペイジを見守る家族の姿(特にジャック・ローデン演じるザック)とを等分に描いているのが良い。僕にとっては殆どパーフェクトな映画だ。それと、女子プロをずっとバカにしてて御免なさい。
美味しい所はロック様w
WWEのDIVAペイジがデビューするまでの彼女と家族の話。
個人的には最近はすっかりWWEをみなくなりペイジはあーそんなDIVAいたっけなーという程度で鑑賞。
家族で営むWAWで活躍していたサラヤが兄と共にWWEのトライアウトに参加し、苦悩しながらチャンスをものにするストーリー。
プロレスシーンもあるけれど、自分自身を見つめ悩み、足りないもの、必要なものを見極めて精神的な成長をみせていく物語で、プロレスをWWEを知らなくても楽しめそう。
特にNXT以降はトントン拍子感が否めないけれど、ドラマとしてなかなか面白かった。
荒ぶるレナ・ヘディがみられたのも面白かったw
単純だけど!
プロレスなんの興味もありま
せんでしたが!笑いあり涙あり逆転あり❣スポコンではありません!期待してなかったのでとっても良かったです!感動してなけます!家族愛兄弟愛隣人愛有り!❣期待以上なので見て損は無し!エンドロール短くて良かったです!
現WWEは女子が熱いんですよ〜
WWE DIVA(女子レスラー)のペイジのサクセスストーリーを描いた作品だが、正直WWEユニバース(WWEのファン)でないと単なるスポ根ものとして観ることになり、ちょいと物足りないかもしれない。
幸い自分はWWEユニバースであるためとても興味深く観ることができた。
やっぱり往年のWWEの映像が出てくるたびにおのずとテンションは上がってしまう。
しかしファンであるがゆえに実際とは違う部分も見えてしまい、ここちょっと違うんだけどなぁとツッコミを入れたくなる場面がいちいち気にもなってしまった。
現在のWWEでの女子レスラー達の活躍ぶりを考えると本作が製作され、公開された意味はとてもよくわかる気がした。
もはやハリウッドスターとして知られているドウェインジョンソンが実はこのWWEのスーパースターである事も本作で初めて知る人もいるかもしれない。本人役でのロック様の出演もサービス満点であった。
見終わったあとのエンドロールでのドキュメント動画も本編と見比べるととても興味深かった。
家族サイコー
WWE>RAW、スマックタウン>NXT>その他の団体
世界のプロレスの構造が明確に見えつつも、それぞれの存在意義をシッカリ描いていて好印象。
家族、故郷の人々、新天地のライバル、先輩、憧れの人。全員が優しい。温かい。
夢はみんなでみるから夢。
夢を見る全ての人たち、夢を支える全ての人たちに希望と勇気を授けてくれる実話を基にしたサクセスムービー。
プロレス(女子)におけるサクセスストーリーで話は面白いんだが・・・
プロレス(女子)におけるサクセスストーリで話自体は面白い。
イギリスの片田舎で小さなプロレス興行を生業としている家族の娘が、アメリカのメジャープロレスでチャンピョンになる物語。
努力の結果、小さい頃からの夢が叶う物語。
複雑な家族関係や、オーディションにおける採用の明暗、渡米してからのライバルとの競争、脱落者続出の厳しい現実、ドゥエインジョンソンが古巣のプロレス映画に出演等、見どころ満載の物語。
文句のない作品なんですが、プロレスはショーなんですよね。スポーツと違って筋書きのある。
エンディングで、盲目の人がプロレスラーになったとコメントがでて、悪い意味で見世物ということが頭に浮かんだ。
プロレスは筋書のある世界の話だったねと、ちょっぴり感動が醒めてしまった。
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