「1作目はコッテリしすぎ」かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
1作目はコッテリしすぎ
原作未読。惜しいのよ…この監督さん。豪華な雰囲気を醸し出しているのに、何をしてもユルユル。トム&ソーヤもニセコイもそう。脚本をもう少し信じたほうがいい。
何から触れようか悩んだけど、やっぱり佐藤二朗の独壇場から。ナレーションにアドリブに、あなたからしか笑わせてもらってない気がする。見たい佐藤二朗がいる感じ。自由奔放でごちゃっとするコメディアンな俳優として、やっぱりピカイチ。一方、監督は徳永友一っぽい、うるさいけど観ていられる会話の緩急の脚本を機能させられてない。テロップも煩くなりがち。美術さんとかめっちゃ作品の雰囲気を盛り立ててくれてるのに使えてない。あるだけ、みたいな。
となると役者が凄く頑張ってくる感じだけになる。橋本環奈は可愛いし、その特徴的な声で心情を読むのも面白い。また、平野紫耀も持ち前の天然さが役に付いてくるような演技も見れる。また、生徒会の二人も見事にディティール先行のビハインドながら頑張っててハマってた。浅川梨奈は安定の巨乳イジりで佐藤二朗を壊すし、佐野勇斗はここでしか見られないコテっとしたキャラを全うしている。
ストーリーとしては単純だけど、頭はそこまで使ってないから原作改悪なんだろうな…って感じ。ほぼそのシチュエーションだけで行くので、キュンとするよりか、プライド高い男女のすれ違いをいかに面白く感じられるかにかかっている。次作もそんな調子か。
これを見て高校生たちはキュンキュンするのかね。ほぼラブを置いたコメディで、味付けの濃いやつ。もう少しいろいろやりようがあるのではないか。
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