「やりすぎ感だけが残って残念」アンダー・ユア・ベッド(2019) 古リラッ熊さんの映画レビュー(感想・評価)
やりすぎ感だけが残って残念
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ストーカーがテーマの作品は多いが、ストーカー目線の作品は珍しいので、そこは楽しめた。
ストーカーになる人物は、総じて自己肯定感が低いのだと思うが、主人公が最後に自己肯定感を取り戻す所で、カタルシスは感じれた。主演の高良健吾も「多十郎殉愛記」の時より、百倍良かった◎
ただラストがなんでそうするかな?と疑問だった。
原作はともかく、私が監督ならDV旦那は殺さないで千尋を連れて死ぬ気で逃げ続けるか、あるいは千尋と永遠に別れて別の場所で新しい幸せを探すラストにしただろうと思う。
殺してしまうと、DV旦那と同じレベルに堕ちるし、このねちっこい性格の主人公が一生後悔して罪の意識の中で生き続けるのではないかと思ったからだ。
でも一緒に見た連れに、「原作はホラー小説みたいだよ」と言われて、納得しました。元々救いなんか無いし、観る側のシンパシーも求めていないのだと(笑)。
最後に千尋が交番で主人公の名前を呼ぶシーン、唯一あそこだけが感動しました。
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