「事情を作るならここまでやれ」神と共に 第二章 因と縁 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
事情を作るならここまでやれ
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第二章は使者三人の話なの。
千年前に高麗と契丹が戦ってたのかな。そこで色々とあって、使者三人にはエゲツない因縁があんのね。それを少しずつ明かしていくのがうまい。「えー!」と何度思うことか。
ここまで練り込んだ設定を考えるのがすごい。登場人物に事情をもたせるなら、これぐらいやれよって作り手が言ってる気がしたね。言ってないと思うけど。
その事情を説明するために、現世のできごとと、裁判があるの。だから裁判は完全におまけ。
現世のできごとは「マ・ドンソク出したかったのかな?」って感じで、必然性が弱いの。「そういう人を一人ひとり救っていくのは無理でしょ」と思う。
最後の裁判できれいにまとまるんだけど、観ててね「どんなに許されないことをしても、相手が本当に自分がしたことを悔いていて、苦しんでいると解ったら、人間は許すな」と思った。人間の許す力って凄い。
千年前の話が面白い時代劇になっていて、そこに地獄の話が絡まって、もうなんの話か良く解らないんだけど、感情の動きも大きいし、エンタメとして面白かったよ。
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