劇場公開日 2019年7月20日

  • 予告編を見る

「「感動ポルノ」というパワーワード」五億円のじんせい 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5「感動ポルノ」というパワーワード

2021年2月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

なるほど映画comのレビュアーはこういう作品を高く評価するのか
やっぱり得体の知れない他人の評価は参考にならない
レビューが少ないのもなんとなくわかる
辛気臭い
あまりにも青臭い
全く笑えない
自分が映画に求める要素が殆どない
はっきりいってつまらない
好みじゃなくても共感できなくても楽しめることが多いがこれはダメだった
広島出身の在日の監督さんが久々に任せられたのがこれ
大好きな西田尚美が主人公の母親役で出演していたが今回の望月山田に魅力は感じなかった

「五億円のじんせい」というタイトルだけではピンとこなかったがそういうことか
募金は借金ではない
主人公は大馬鹿である
受け止める側の問題である
生きているだけで丸儲け

幼少の頃に難病にかかり五億円の寄付で手術に成功し生き延びることができた望来ちゃん
高校生に成長したが五億円というプレッシャーに耐えられなくなりSNSで自殺を宣言する
きよ丸と名乗る人物から「五億円の借金を返してから死ね」という書き込みがあり五億円を稼ぐ旅に出る
ハリウッドならラスベガスだが日本でははなっからムリゲーだ
やばい仕事ばかり挑戦するがそこにコメディー要素は乏しい
「自分探しの旅」か

望来はいわゆる「感動ポルノ」の犠牲者といえる
だが僕は「感動ポルノ」という言葉が大嫌い
「頑張れ」が禁句という風潮も「生きづらい」という吐露も大嫌い
全く共感できないしする気もない
自己中心的で独善的なパヨクと似たような匂いがプンプンする
だからバリバラという番組も大嫌い
TBSや朝日ならともかく強制的にカネをまきあげてなんであんな番組をつくるのか理解できない
しゃべり場の頃からEテレは大嫌いだ
24時間TVに比べたらバリバラは真摯に向き合っているという意見も主観に過ぎない
真摯とはなんぞやなんて人それぞれ
僕は24時間TVは好きじゃない
なぜマラソンするのか?なぜノーギャラで出演しないのか?疑問点は多いが支持者も多く毎年恒例の長寿番組だ
だけど「感動ポルノ」というパワーワードを悪用し拡大解釈し打ち切りを求める偽善者たちは何様のつもりか
なかにはろくでなしもいるだろうが全スタッフの想いを「感動ポルノ」という海外の身体障害者の受け売りで全否定するのは間違いだ
笑点の大喜利はつまらないし政治ネタに関しては全く笑いの要素がないが僕は番組打切りを求めたりはしない

こんな時代だからこういう映画が生まれた
ありそうでなかった映画
画期的だが映画館で観なくて良かった
ロボコンじゃないが0点
星0.5は西田尚美

野川新栄