こえをきかせてのレビュー・感想・評価
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Papilla mammae at57min,Love scene at1hour17min
『KING RECORDS presents エロティカ クイーン』の作品群の中で観られなかった作品をDVDで鑑賞。このレーベルの中で多分一番戦闘的な典型的グラドルが主演の渡辺万美かと感じる。一寸ググっても“元ヤン”、最初の所属事務所がサンズ、そして現在プレイメイトと、芸能界とすれば相当肉弾戦の中をかいくぐってきた強者のイメージである。勿論、この作品を知るまでは彼女自体存じ上げず、数多いる「己の体一本でのし上がる」マッチョ系グラドルの一人だという認識である。
その根性と努力そして気質に、同じ匂いを嗅ぎ分けた“オラオラ”系芸能グループにフックアップされたみたいな想像を感じるのは自分だけであろう。
そしてそういう上昇志向の成り上がりには、やはり川瀬陽太という俳優とのマッチングはピッタリであるのだが、余りにも同じ川の水だったようで、残念ながら彼自身の演技力自体も、彼女に併せてしまってレベルダウンしたように感じてしまった。ストーリー自体に散漫さが見受けられてしまい、何を訴えたいのかの強いメッセージ性に乏しい感じだからである。多分、現状の不満と、それを打破する偶然、そして報いという落とし処でお茶を濁す印象を抱いてしまった。一応、夢オチみたいな取って付けたようなラストにはなっているが、残念ながら蛇足に感じる。本来ならばもっとバイオレンスを投下した方が全俳優陣にとってもメリットがあったのではないだろうかと思うのだが。SF要素である“テレパシー”その他も、エロ要素としてのギミックでアイデアが出ただろうに、中途半端感が滲み出る。例えば、テレパシーを使ってのオナニーシーンとか、もっと激しい演技を期待していたのにあれでは消化不良だ。せっかく卑猥な乳輪の大きさが際立つ絵面なのに、効果的に演出されていない。ラスト前のやっとの濡れ場も、ストーリー上自分で腹を刺した設定の川瀬だから、傷口の痛さで激しさは半減。多分事務所マターな内容だったのだろうという事情が透けて見えてしまう。妻を殺してしまう件や、元々超能力を幼少期に持っていたのだがという件も、ストーリー展開に効果的に落とし込まれていない。アイデア自体はかなり面白いプロットだったのに中途半端感で残念である。それ以上に、主演の彼女の酒やけの声を活かせるようなバイオレンス活劇を演じさせた方が良いと思うのは自分だけだろうか。おっぱいの容れ物も含めて、彼女のヤクザな部分をフィーチャーする作品が出ることを期待する。
渡辺万美(バンビ)と出会った
10年やってきたがパッとしないモデル(渡辺万美)と肉屋の中年男(川瀬陽太)がテレパシーを通して交流を深めていく。肉屋の奥さんは若い男との浮気に夢中だった。
まあ、作品としてはイマイチで残念だったが、万美と出会えたことで良しとしたい。
ちなみに上映後、いまおかしんじ監督の舞台挨拶があった。今作は「KING RECORDS presents エロティカ クイーン」の一作ということで、このシリーズ共通のポイントを教えていただいた。やっぱりそこでしたか!昨日観た「焦燥」のレビューに「今作の価値は見る人が見たらわかる」と書いたのはまさにそれでした。
そして万美は初演技だったとのこと。とても初めてとは思えない肝の座った演技で素晴らしいと思う。
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