「この粉飾されたリアル世界を超えていくための良作」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー chihayaさんの映画レビュー(感想・評価)
この粉飾されたリアル世界を超えていくための良作
この作品はドラゴンクエストというとても一本でまとめるのは困難な作品を適切に編集してドラゴンクエストの世界を描いている。
最後の最後の部分は賛否あるかもしれません。ただふつうに描き普通に終わってもおそらく普通の感動にしかならず、今作のラストと比較して何ら度合いは変わらなかったと思います。
普通のドラゴンクエストは土台が小説ではなくゲームなのでボスキャラ二連発なのです。この作品はドラゴンクエストというおとぎ話をもちいて、リアルな世界をなんとなく生きてしまっている人たちに生き方を問い直す。という大きな使命を果たしている良作です。
私も一言で言えばそう思います。
ラストシーンの件で、よく、今さらそれを言う?とか疑問に思っていらっしゃる方々がいて、それに憤りを感じているようですが、逆に言えば今さらドラクエVを映画化?と私は思っております。
つまりこれはドラクエVを題材としているだけであって、ドラクエVの映画と勘違いされてる方が多い。
まぁその点は広報のやり方に問題があった、ただその一点に尽きると思います。
あくまでもこの映画はドラクエを題材として、リアル社会に訴えかけている映画なんだと共感出来ました。
私もゲームはやりますし、もうオジサンと言われる年代になりますが、もっと大人にならなきゃって、常日々思うことです。
なので、大人になれという台詞に対して、そうだなって正直思いました。
逆に思う事はそこに怒りを買う人って、本当に自分は大人になったと思っているのでしょうか。
立派な大人だって胸張って言えるんでしょうか。
もし本当にそうならば羨ましい限りです。
日本にそんな立派な大人が何人もいるなら、この先の日本の未来は安泰ですね。
私はそんな事で憤りを感じて真の大人と言えるの?って疑問に感じますがね。