劇場公開日 2019年8月2日

「駄作なのではなく失敗作?」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー サブレさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5駄作なのではなく失敗作?

2019年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

原作未プレイで、ビアンカフローラ戦争?とかいうカップリング戦争があることは知っていた。であれば、どれだけ未プレイ者を惹きつける作りになっているかが気になるところだが…正直、ドラクエの通常パートもさして面白くなかった。終盤の展開については言わずもがな。

何と言っても、通常パートでは全く盛り上がるシーンがない。いや、盛り上げたいであろうシーンはいくつかあるのだが、音楽にも画にも盛り上げる努力が見られないので、せっかくのいいシーンが普通に流されて終わってしまう。結婚シーンとか石化シーンとか、もっとドラマティックに演出できたと思うのだけど。
だから、なんというか高画質でイベントを高速で消費していくだけのファン向けサービス映像のように見えてしかたがなかった。高画質イベントダイジェストムービーだ。

種々のシーンは、おそらくはファンなら盛り上がれるのかも、と思いながら観ていた。その癖に最後でファンをコケにしたいんだか応援したいんだかよくわからないことしたしなあ。何がしたかったのかわからん。無理やり推測するに、これは駄作なのではなく失敗作なのではないか?
作り手側は、何かチャレンジングなことをしたかった。としても、残念ながら使い古された手の一つなのだが…。そしてそのチャレンジがほとんどの人に受け付けられなかった。深夜のノリで文化祭のイベントを決めるみたいな感じで、大いにスベった。ゆえに、ただつまらない「駄作」ではなくて、面白いことをしたかった「失敗作」である。

と、考えればまだマシ…か…?まあ、私は嫌いですけどね。

サブレ