劇場公開日 2019年4月27日

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「ここまで麻薬中毒になるには?」ビル・エヴァンス タイム・リメンバード ku-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ここまで麻薬中毒になるには?

2019年12月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この映画をみて初めてわかったビルエバンズのピアノがエレガントだという意味が。彼は小さい頃、ラフマニノフやストラビンスキーなどを聞いて育っている、小さい頃の親の影響はいつまでも心に残るし、ましてや、親と子供は同じような趣味を持っていることがある。エバンスの曲からはクラッシクの気品が漂っている。曲は好きだなあ。

ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の『雪の轍』『読まれなかった小説』『昔々アナトリアで』の三本を続けて見た後だったので、エヴァンスの音は心にしみこんだ。彼の生涯にはあまり、感心しなかったが、早速彼の曲をもっと聞いてみようと思った。
作曲家のジョージ・ラッセルの録音に参加してから、1956年に最初のアルバム『New Jazz Conceptions』をだした。1958年にはマイルス・デイヴィスのトリオやオールスターなどに参加している。私にとってはこの時期(米国社会は「人種分離法」の時代ー有色人種と白人は同じホテルにも泊まれない(映画グリーンブックを参考に)。そして1964年7月2日に公民権が制定され、ひとまず法の上での人種差別はなしされる )のビルエバンスの心の中や米国での演奏活動に興味がある。しかし、この映画ではあまり触れていない。
マイルスデイビスもジョンコルトレーンもキャノンボール(?)も黒人で、トリオの一人ビルエバンスが白人。米国ツアーに出かけるいるとき(どこをツアーしているかしれない)ビデオでは、黒人の音楽のなかで、なぜ白人の彼がいるという言葉にも『マイルスがエヴァンスを演奏させてたい。』といったらしい。マイルスが認めているということは全ての人も理解しろということだ。
マイルスも彼のことを『白人のピアノ演奏家』といっていたらしいが、マイルスにとってもエバンスのエレガントな音色が必要だったと思う。
黒人は差別されていると考えるようだが、こういう状態では、白人も差別されているので、ビルエバンスは黒人だったら生きやすいのにと思ったのに違いないが??

ビデオではビルエバンスの曲「Blue in Green」をマイルスの曲だとしてしていると。当時は著作権の問題もうるさくなかったろうし、もう古すぎて問題視されないだろう。兄のハリー(は統合失調症で自殺)の娘デビーのために作った曲がエヴァンスでもっとも有名だと聞いた。

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