劇場公開日 2019年6月7日

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「リーアム兄さん最高」スノー・ロワイヤル aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5リーアム兄さん最高

2019年6月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

さすがアニキ、やりますね!

元の作品は観てないけど、観てみたくなるくらい、面白い。
リーアム・ニーソンが主演で、息子が殺された父親やったらこうだよね、というイメージ通りの物語。

手違いでギャングに息子を殺され、復讐する話なのだけど、胸が熱くなるというより、北野たけしヤクザ映画的な、胸糞悪くなる方の雰囲気です。昔の英国ブラックコメディを彷彿とさせる内容なので、嫌いな人もいるだろう。冒頭、リーアムが模範市民の表彰を受けるあたりで、すでに怪しい雲行きなのだけど。

リーアム自体は「96時間」と同様、徹底的に復讐する家族想いの父親だけど、仇の奴らがひどいやつ。ヤクザ映画で言えば、先代のシマを継いだ木偶の坊の頭の悪い長男で、すぐにカッとなって暴言吐いたり、裏切ったり、撃ち殺したり。もともと、そいつのバイキングという名前の組織が、間違ってリーアムの息子を殺しちゃうから、いけないのだけど。

復讐が始まり、ひとり始末されるたびに、その名前とニックネーム、墓標がインサートされる。これが、全編通じてネタだったりする。部下が麻薬と消え始めて、バイキングのアホボスは、別のギャングの仕業と勘違いしたから、話はややこしくエスカレートしていく。たまたま、バイキングの勘違いから仕返しに会ったのが、相手組織のボスの息子だったものだから、当然戦争になる。

あまり抑揚なく、ドンドン話は進み、人はバタバタやられていく。勘違いがドミノ倒しのように事態を悪化させて、結局何なんだよこれは? という不条理劇的な展開となるわけだ。

ちょっとネタバレになるかもしれないけど、エンドロールで “in order of disappearance “は、気に入った。

AMaclean