「オリジナル版よりブラックユーモア度を少々増し増し」スノー・ロワイヤル regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
オリジナル版よりブラックユーモア度を少々増し増し
あらすじや展開自体はオリジナル版からほんのわずかな変更しかしていないが、ブラックユーモア感はいくらか増し増し状態。
どんどんと死体が山積み状態になるのに、どこか笑えてしまう。
中でもやはり、時々困り顔して生真面目に殺しまくるリーアム・ニーソンが可笑しくてたまらない。
『96時間』のブライアン・ミルズのように戦闘スキルを備えているわけでもないのに、やっぱり強い。
「タランティーノが監督した『ファーゴ』」という宣伝文句は言い得て妙だけど、個人的にはエルモア・レナードの小説の印象が強い(もっとも、タランティーノはレナードの原作を『ジャッキー・ブラウン』にしているが)。
リーアムといえば実の奥さんをスキー場で亡くしており、そのせいか、その直後に撮った白銀サバイバル物『THE GREY 凍える太陽』は“陰”に満ちていた。
でも、同じ白銀が舞台でも、人を殺しまくる本作の方が“陽”というのも変な話だ。
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