「除雪車オヤジを怒らせたらヤバイ!」スノー・ロワイヤル とえさんの映画レビュー(感想・評価)
除雪車オヤジを怒らせたらヤバイ!
面白かった!
予想外に超笑えて楽しかった!!
息子を殺された父親が、その復讐のために容疑者を殺しまくる…
というサスペンスアクションのはずが、笑えるところが満載で、もはやサスペンスじゃない!!
だけど、そこが面白い!!
そもそも、ドラッグディーラーの勘違いで息子は殺されたのだけど
警察は、息子がドラッグの過剰摂取で死んだと判断
唯一「息子はドラッグなんてしない」と信じた父親が真相を究明することに
そもそも、欧米ではドラッグディーラーや、ジャンキーが死んだところで警察は動かない
そこをうまく利用して、サスペンスアクションにしているのだけど、セリフがイチイチ気が利いていて面白く、笑えるところ満載
人が次から次へと殺されていくのに、怖いどころか、笑ってしまうというのは、コーエン兄弟とか、タランティーノのセンスを感じさせる
だから「血が吹き出る怖いサスペンスは苦手」と思っている人も、この映画は楽しめる… はず!
(その二人のセンスはあっても、血は吹き出ない(笑))
あまりに笑いすぎて、面白くて、途中、目的を失いかけたけど、今回「除雪車の鬼」と化したリーアム・ニーソンが、最後まで、キチッとしめてくれる
もうね、やることが大胆すぎるし、スケールでかすぎる!
元ネタは北欧サスペンスのようだけど(観てないです)、雪深いということ以外、あまり北欧らしさを感じない
(北欧サスペンスは、暗くて冷たくてネガティブなイメージだから)
が、意外なところで北欧魂を感じたのが、途中、黒人の暗殺者がタクシーに乗ってる場面で「カニエ以外のまともな音楽をかけろ」とドライバーに言った時、かかった音楽が懐かしのAQUAだった!
そこに北欧魂を感じたわ(笑)
まぁ、そんな感じで、笑えるところが満載なサスペンスアクション
肩肘張らずに、気楽に娯楽作を楽しみたい時におススメ!
特にスカッとしたい人はぜひ!!