劇場公開日 2019年11月8日

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「新しい子供向け映画の誕生」映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ ローチさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0新しい子供向け映画の誕生

2019年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

意外なヒットなのだろうが、元々キャラク―ビジネスとしては大成功しているので、意外じゃないのかもしれない。すみっコたちのキャラ設定がまず面白い。みんなどこかはみ出しものというか、社会の真ん中では生きづらさを感じるようなキャラ設定ばかりで、そんなキャラたちが寄せ集まって隅っこでひっそりと、まったりと生きている。上昇志向に疲れた人や、社会の中で生きづらさや孤立感を感じたことのある人にはグッと来る。
映画の物語は、絵本という虚構の中にすみっコたちが入ってしまい、そこでどこの物語出身かわからないひよこと出会い、ひよこの居場所を見つけるためにすみっコたちがいろんな絵本の世界を旅するというもの。世間の真ん中に居場所のないすみっコたちが居場所がわからないひよこのために頑張る姿にほっこりする。社会の包摂性に関する寓話と捉えてもいいだろう。
オチのつけ方も素晴らしいし、セリフなしで表現する脚本と映像の力が見事。ドラえもんやクレヨンしんちゃんやアンパンマン、プリキュアなど素晴らしい子ども向け映画はたくさんあるが、これもその仲間入りを果たすかも知れない。

杉本穂高
asicaさんのコメント
2020年2月14日

映画を酷評してしまったのですが、なるほどです。
今や我が家の3歳も このすみっこぐらし に夢中です。いっぱいグッズがあって ミニミニのベッド着替えバスなどで毎日遊んでいます。アンパンやプリキュアなどより洗練されたデザインで見てても心地いいです。

asica