「破裂・崩壊待ち」JKエレジー Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
破裂・崩壊待ち
母親を7年前に亡くし、それ以来働かず生活保護を受ける父親とニートの兄と桐生で暮らす、将来と金のことで悩む高校3年女子の話。
遊園地の売店でバイトをしつつ、兄貴の友人による怪しげなDVD撮影の演者として小銭を稼ぐ主人公。
働かないダメ人間とチンピラ紛いのダメ人間達に囲まれて何とか生活している状況に理不尽な出来事が降りかかってくるストーリー。
未成年の高校生という立場上出来ることが限られる中で、押し潰されずに抗おうとする姿はなかなか響く。
その年頃の子にしてはかなりキツい状況なのに決して暗い感じにしていないのも好感が持てる。
そんな中での居酒屋からの祭りの件で、ああこうなるのかと先が読めるのは構わないが、それまでの心情の描写が無いのにその言い分と行動はとびすぎじゃない?という連れ去られるまでの流れ。
シーンは良かったしラストを委ねられたのは構わないけどもう一歩先が欲しかったかな。
話としては悪くはなかったけど、頭と終わりのテンポがちょっとぐずったのと、ストーリーとしてキレが悪く感じてしまったのが残念だった。
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