劇場公開日 2020年9月11日

「登場人物それぞれが求めるチーズ」窮鼠はチーズの夢を見る すさんだココロさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0登場人物それぞれが求めるチーズ

2020年9月23日
iPhoneアプリから投稿

不倫を繰り返す大倉に対し、浮気調査を担当する同性愛者成田凌が弱みを突きつけ性的要求をすることが発端となっている物語。
BL映画の側面は私含め苦手な方もいるかと思いますが、それを抜きにしても楽しめる作品でした。
■良い点
・成田凌の演技が良い
・行定勲監督の作品の中でもテンポが良い
・大倉や成田、なつきさん等の食事シーンや、クラブのシーン等表現が良かった
■惜しい点
・少し長く、短縮の余地がある

<備考>
おっさんずラブすら見たことない自分にとって、シーンによっては少しハードルが高かった。BL的な映画という側面を抜きにしても、例えば以下の場面は登場人物の思いが滲んでおり見てて心動かされました。
-上記で触れた4人での食事シーンの目線等の表現
-中華料理店の3人の緊迫した喧嘩の場面
-ワインを渡す場面
-たまきが成田凌お気に入りの椅子に座った際に「おいで」といわれ立ち退かせた場面

水城せとなさんという方の原作のようで、失恋ショコラティエにせよ切ない話を書くのが上手な方だと思いました。

つかれたこころ