燃えよ剣のレビュー・感想・評価
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私は美しい映画で良かったと思いますよ。
人間は弱い生き物だから、損得に流されたり、情に流されたり、他人に流されたり、何より自分自身に流されて、人の一生なんて、常に流されっぱなしなのに・・・
彼は全く流されず、生き続ける(生き残る)ことに汲々せず、今(居間)を活き切ることに誠心している姿は何より美しいですし、個人的には彼は永遠の理想像でもあります。
批判的なコメントも多いですが、作り手側から作品を観るだけではないのが映画であると思いますし、この作品には十分魂が籠もってます。生き様が美しい、それにつきます。
難解だけど。
頑張って作ってる。
幕末、歴史好きにも、そうじゃない人にも楽しんでもらいたい、という配慮が随所に見られた。
多少説明調になるのは仕方ないけど、一本の映画としてちゃんと成立してる。
ちょうど大河も似たような時期で幕府側視点やってるし、公開時期としてもいい感じ。
随分前に撮っていたみたいだけど、コロナだなんだであっためてる間に出演者の誰かがやらかさなくて本当に良かった。
はんにゃもウーマンも悪くない。
ここでの評価は低めに感じたので、応援の意味で、いつもの相対的評価に+0.5。
観て良かった!
久々な映画館。新撰組ファンなので、ワクワクしながら観に行った。全体的に駆け足感は感じられたが、監督がパンフレットにて、前後編にしたかったができなかったとあり、仕方ないと思った。それでも、2時間半にまとめようと、様々な努力が見られたり、リスペクトも感じられたり、これはこれで良いと思った。演者は申し分なく芹沢はいい味を出していた。意外な人も出ていたが面白さを感じられた。個人的に沖田総司に興味があったが、儚さ、あどけなさ、そして土方近藤への敬愛から、非道にも徹する理想の沖田総司だったと思う。原作ファンには、物足りなさもあったかもしれないが、満足であった。池田屋のシーンはまた観てみたい。
新選組のやった事は学べるが
大河の新選組!で概要は知っていたので、今回の映画でそのエピソード待ちという構えで観ていました。
新選組の足跡をたどるという点では目的を果たしていたと思うのですが、どうして百姓が士道にそこまでこだわり、命を賭けるのか、その動機が今ひとつ伝わって来ませんでした。そんな中で「斬らなくていい者まで斬った」とか「女の一人や二人斬ったってしょうがねえよ」とか言われてしまうと義も何もあったもんじゃねえなと思ってしまいます。
戦争映画やこういう歴史映画ではこういう展開になりがちですが、これだけ映像化されている新選組を今描くならそこを掘り下げて欲しかったです。
典型的な詰め込み映画。
原作を読んだのは30年くらい前かな。殺戮集団の新撰組は嫌いだったんだけど、別の視点から見てみようと読んだら、土方歳三の大ファンになった。皆んなそれぞれの正義があるんだなってね。
で、この映画なんだけど、2時間半もあったのに、物足りなかった印象。小説の最初から最後まで詰め込んでいるので、一つ一つのエピソードの説明が全て不親切。幕末の事をガッチリ知ってないと、何故こんな事になっているのか謎だと思う。それに土方の統率力や人間的魅力の表現が足りなかった。記憶に全く残っていない恋バナって必要だったのかなぁ。残念でした。
山田涼介の可能性
歴史にも新撰組にも詳しくないのですが、日頃から山田涼介さんを応援しているので初の時代劇への挑戦する姿は見なくてはと思ってました。
また、公開日がコロナのこともありめちゃくちゃ延期になってたので本当にやっと観れるという期待感が高かったです。
そして、公開前から原田監督や岡田くんがいたるところで沖田総司を演じた山田涼介への賞賛のコメントをしておられたのて嬉しい気持ちと時代劇や新撰組を愛する方々へどう見えるのかも緊張がありました。
始まると圧倒的な幕末の世界観で不安は吹っ飛びただただその世界を楽しめました。土方、近藤への強い信頼と愛情たっぷりに優しく可愛く、でも急な冷酷さが見える瞬間や殺陣の美しさ…目を奪われました。
最期の時を迎える沖田総司の死相が出ているにも関わらずどうしたらあの目の輝きを放てるのかと衝撃をうけたあのシーンが目に焼き付いて離れません。またすぐき見に行きたいです!!
あと個人的にウーマンラッシュの村本さんがめっちゃツボでした。ええ役!!笑
好きな小説
燃えよ剣は好きで何度も読んでいる小説。
それだけに本作に勝手に期待してる部分もあった。
邦画に割とありがちな、役者は素晴らしいが監督の力量不足を感じる作品となってしまった。
小説を忠実に描こうとした点は評価に値するが、受け手に共感や連想、想像を抱かせる展開は乏しくただただ映像の垂れ流し的な作品となった。
慶喜は恭順し会津は降伏し、守べき(物)が存在しない中、なぜそこまでして抗戦を続けるのか?
受け手にそう想起させる展開が欲しかった。
武士の志、高く
幕末のわずか数年間だけ存在した、浪士集団・新撰組。ドラマや映画でも数多く取り上げられ、この名を聞いたことがない日本人は、殆どいないだろう。幕末の歴史のレジェンドとして、私たちの中に深く刻まれている。その中の新撰組副長・土方歳三をメインに据えて、幕末の動乱の世に、武士の魂を貫いた生涯を描いた、歴史大作。
土方歳三は、近藤勇の片腕として、沖田総司等と共に、黒船来航依頼、天皇中心の新政権を目論む、討幕派を倒し、幕府の力を取り戻そうと、京都を中心に邪魔立てする者は、切り捨ててきた世直し隊の一人。あの池田屋事件は、その最たるもの。しかし土方は、遅れて池田屋に駆け付けた為、本作でも、それほど中心的には、描かれていなかったのが残念。
当初は、主君の命を得て、国益の為と疑わず戦っていたはずの土方達。しかし、彼らの思い以上に速いスピードで世の中は動き、いつのまにか、自分達が国賊として、政府から追われる立場となっていたことを彼らはどう捉えていたのだろう…。激動の世に、一人、また一人と倒れていく新撰組の仲間の悲哀と残酷な運命こそが、今まだ語り継がれる伝説となった要因なのかもしれない。
そして、最後まで生き抜き、武士道を貫いた土方。最期の地となった、北海道での箱館戦争において、馬上で政府軍に撃たれ、既に絶命していたともされているが、最後まで刀を握り締めていていた、土方歳三の『ラストサムライ』としての生き様が印象に残る作品だ。
作品としては、司馬遼太郎の原作に、忠実に描かれているのであろうが、誰にでも分かりやすくするために、史実の説明が度々差し込まれるため、ドキュメンタリー的なストーリー展開と感じた。そのため、ドラマとしての感動や感情移入は、あまりできなかったのは残念だった。
出演陣は、岡田君はもう、日本映画界の顔ですね。そこに鈴木亮平も、最近は正義の味方から外道まで、何でもこなすし、山田君も美しい顔立ちで病弱な冲田役には、ピッタリの配役。お雪役の柴崎コウも悪くはないのだが、もう少し若手女優でもよかったと思う。
ロケーションとテンポが素晴らしかった
時代劇的ではない音楽が妙にマッチしているなーと引き込まれ、あらゆる絡みが丁々発止、テンポよく組み合わされていて、非常に面白かったです。
焦点も、変に歴史的事実とか時代的な背景とかにとらわれることなく、しっかりと土方歳三とまわりの人間というところに当てられていて、エンタメを存分に楽しめました。
正直、原作は司馬作品の中ではそれほど好きじゃなかったんですが、この映画の如く、楽しんで読めば良かったんだと、今更ながらに思い知らされた気がします。
原作がどうであれ、歴史的事実がどうであれ、やっぱ土方歳三の最期には泣けてしまいます。
素晴らしい役者が素晴らしいパフォーマンスで、素晴らしい脚本・映像そして制作陣が結実した、見事な映画でした。
う〜ん…。
手抜きのない、美しくリアルさを感じる映像は凄い。
ただ、肝心のストーリーは…。
まぁ、あの原作を2時間半にまとめる難しさはわかるが、盛り上がりのシーンがなく、淡々と、しかし足早に事の経緯だけを説明されてるような感じがした。
「あー、そうだよね、土方歳三はこういう人生で、こういうことをしてきたんだよね」と、復習してるような気分で見ていたら終わってしまったという感じ。
あと、セリフが聞きとりにくい。
原田監督の作品は関ヶ原もそうだったが、何とかならないものかと思う。
それと、余計な心配かもしれないが、新撰組に詳しくない人はストーリーについて行けるのか?と疑問に感じた。実際にレビューでも「よくわからなかった」という方々が見られるので、やはり無理があるのだろう。
新撰組の名前程度しか知らない人には、あまりお勧めできないと思った。
幕末作品に触れた人はいける
土方歳三の回想ドキュメンタリー映画。
殺陣はどのシーンも素晴らしく見応えあったけど、個人的には原作からそのまま抜け出たような土方と沖田の原作通りの関係性に心を奪われた。
いやー、本当に死んでしまうんじゃないかってくらいの衰弱っぷり。優しい雰囲気を醸しつつも、残酷で儚い。いろんな小説や漫画で沖田は描かれているけど司馬先生の書いた燃えよ剣の沖田そのものだった。
ただ原作が長い分、展開が早くてまとめるために端折ったり、名前だけしか出ない登場人物も多くて新撰組を知らないと話についていけない人は多いと思うし、基礎知識ないときついと思う。
良かった
原作からの脚色、よかった。
編集、よかった。
時代考証、よかった。
思い切った人物像の再解釈、よかった。
美術、よかった。
音楽、よかった。
録音、よかった。原田作品の中で一番セリフが聞き取りやすかった。
キャスティング、良かった。
演出、良かった。
演者の演技、良かった。
ギャグ、良かった。
日本史好き、幕末好きです。
幕末・維新期では司馬遼太郎の他にも作家さんだと吉村昭氏を読み漁り、他にも佐藤雅美氏、伊東潤氏、佐藤賢一氏、そして浅田次郎氏、植松三十里氏の作品などである程度時代のイメージをもってます。
半藤一利さんの著書や最近は勝海舟やアーネストサトウの回顧録読みました。
もちろん本作の原作は3回は読んでます。
そんな者にとっても大・満・足!
5段階評価で★10個です。
そんななか雪のキャラクターだけ私好みの改変ではなかったのですが、でも映画化ってそういうものですよね。
大丈夫です。
期待をがっつり越えてきた
ボレロなど音楽の使い方がとても素晴らしかった。キャストはあまり他の映画で見ない方も居たので確認したら、芸人や舞台役者もかなり連れてきてるよう。皆、キャラ立ちが素晴らしい。言葉遣いが本格的で、それをフォローするためか、武士ではない岡田が言葉の意味をあまり分かっていないという演出も面白い。関西弁の口上的早口が楽しく、誰だろうとキャストをみたらウーマンラッシュアワーのボケだった。前より太ったような気がするが、それもかえって不気味な魅力になっていた。沖田総司は、hey !say!jumpの山田涼介さんがやっているのだが、美男っぷりはもちろんなのだけれど、月代から出自として、理心流を背負っているのだ、という構えと美男による武道としての自らの心許なさが絶妙に表現されていて素晴らしかった。
後半までの刀の美学は狭い街中での襲撃に限定されることが、ラスト付近ではっきり示されるのも虚しかった。道具から機械へ。新撰組は刀の美学におけるドンキホーテ的というか。その後もずっと剣術は引き継がれるが、それは道徳教育や道としての剣術となり、軍事力としてはおおよその役割を終えた。その美学だからこそ今でも魅力的なのかもしれない。手刀でコミュニケーションをとりながら型をするのは、ブロマンス感があり、楽しい。徳川慶喜の台詞はナレーションとしてもとれる短いカットはあまり観たことがなく珍しい。政治的には会津と徳川慶喜、朝廷、長州の動き方を押さえなければならないが、公家口調で 混乱してしまうのは私のリテラシーのなさによるものなので、もう一度観に行きたい。
会津の可哀想さに泣ける。会津の人は長州人許せたの?
おもしろかった!ーー
岡田准一さん見たくて、燃えよ剣のファンで、映画化決定からずっとずっと待ってました。
キャストが素晴らしかった!
お笑いの人が出るのあまり好きではなかったけど、はんにゃの金田とウーマンの村本、ものすごいよかった! 伊蔵の虹郎、虎狼の血2でもよかったけど今回も存在感増増です。総司も、松平容保もよかった。日本映画、若手育ってますよ。
内容は、歴史を知らないで観ても何とかわかるくらいに親切です。
酷すぎて気分が悪い。武士道をおとしめる作品。
反日のクソ映画でした。マジで酷すぎる。。
どうりで映画公開されたばかりなのにガラガラなのは納得。
武士道を故意におとしめる作品です。
ぜったい観ないほうがイイと思います、日本人なら、ドンドン気分が悪くなります。
初めて映画館を途中退出しました。
原作の小説を読み直します。
意外な出演あり!岡田君の本格主義アクション!
私個人、新選組が好きで(というかチャンバラでしょうか笑)数多の作品を観て来ました!血風録の渡哲也、村上弘明を毎週楽しみにしていた遠い記憶…(*´Д`)
言うを及ばず、岡田君のキレッキレの格闘シーンはやはり興奮します。実戦現実主義でとても良かったです。
伊藤英明がとても良い俳優さんになったなーと、思える作品でした。近年、ドラマが多いですが期待です。
また、本作お笑いの金田と村本が出ています笑 しかも結構な役!金田は、剣道の下地があるので殺陣も良く、しっかり役者していました( ゚∀゚)o彡゚ 人違いかと、思う位しっかり演じていました。村本も、作品の“緩”として良かったと思います。
どの作品でも、五稜郭のラストは自動的に鳥肌が立つ私ですが、日本史が好きな方は是非ご観賞下さい。
(そろそろ司馬遼太郎作品の独自発展系を観たいです…)
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