劇場公開日 2021年10月15日

燃えよ剣のレビュー・感想・評価

全306件中、221~240件目を表示

3.5強制的スクロール

2021年10月18日
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興奮

知的

 男の生き様を淡々と描く歴史エンターテインメント
時代と共に生きたのではなく、
剣で生きたかった男達の、
歩んだ道が時代をつくり、
そして歴史になった。

行き方ではなく、死に様を選んだ男の人生を、
テンポよく、時に理解できずまま進んでいく。

 気を抜くと、置いていかれるテンポだけど、
このテンポが心地よく、ここまで知っていれば、歴史の授業も楽しかったのかもしれない。

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レトログレイド 373

4.5時代劇映画とはある程度歴史を知ってる前提で話が進んでいく。

2021年10月18日
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観に行く人はできるなら少しでも歴史の予習なり復習をしてから観て欲しい。
せっかくの好演が話がよく分からなかったと感想になって欲しくない。

本編の9割が晩年の土方の回想という形式で、近藤体制設立までの暗殺ラッシュや新撰組崩壊の過程が描写されている。
新撰組無双として扱われやすい池田屋事件が、人数差による泥試合と化していたのも現実に刀で乱戦したらこうなるよなという感じで面白い。
感動を煽る事もしないし、久しぶりに真っ当な商業映画を見た気がする。
実に基づいた黒い服隊も良い。

贅沢を言えば3部作程で観たい。原作が長いので難しいのは分かるが隊士のエピソードを掘り下げてほしかったのが本音だ。

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前田

4.0原作者もまた美学の人であった

2021年10月18日
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鑑賞方法:映画館

 とても見ごたえのある作品である。岡田准一はじめ、俳優陣はいずれも好演だが、中でも柴咲コウが素晴らしい。世の中に女の優しさがあるとすれば、演じた雪がその典型ではないかと思う。分け隔てない気遣いがあり、無私の奉仕がある。与謝野鉄幹の「人を恋うる歌」の歌詞「妻を娶らば才長けて見目麗しく情ある」を体現したような雪を、柴咲コウは全身で演じきった。見事である。

 本作品で描かれる新選組の精神的支柱は土方歳三である。本人曰く、武士になりたい、武士道で生きたいと願ってきた田舎のバラガキである。同じくバラガキの兄貴分であった近藤勇を局長として祀り上げ、自分は副長に納まって実質的に新選組を支配した。
 天下国家について考えてきた訳ではなく、国の舵取りをしたい訳でもない。ただ何も基準がないこともない。正しくないもの、非道なこと、理にそぐわないことを本能的に嗅ぎ分けて「形がよくない」と否定する。そして「形がいい」と判断された行動を取る。それは土方の美学である。つまり新選組は思想集団でも利益集団でもなく、土方の美学によって結成された、得体のしれぬ結社なのだ。そんな結社が長続きするはずはない。おそらくは池田屋襲撃事件がピークだったと思われる。

 ただ土方には、薩長同盟の台頭を「形がよくない」と明確に否定する根拠があった。それは明治維新が明らかな軍事クーデターであり、得をする一部のエリート層と損をする大多数の庶民とに、国を分断するものだからである。
 現在でも明治維新を是として戦後民主主義を否定する政治家がいるが、軍事クーデターを肯定して平和主義を否定するのと同じだ。実に愚かである。

 美学に生きた土方歳三は俳句を嗜んでいた。同じように俳句を好み、絵を描く雪もまた、美学の人であった。惹かれ合ったのは当然である。まことに美しい恋のありようであり、司馬遼太郎の美学がここに結実した。原作者もまた美学の人であったのだ。

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耶馬英彦

3.0素材も役者もいいのですが…

2021年10月18日
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鑑賞方法:映画館

根強い人気を誇る新選組、中でもファンの多い土方歳三を岡田准一くんが演じるということで、期待していた本作。公開2日目に鑑賞してきましたが、地元の田舎の映画館にしてはかなりの客入りでした。

本作は、幕末の動乱期に名を轟かせた新選組の副長・土方歳三にスポットを当て、「鬼の副長」と恐れられた彼の生涯を描きます。近藤勇、沖田総司らとの交流、芹沢鴨の暗殺、池田屋事件、山南敬助の切腹、油小路事件、鳥羽・伏見の戦い、五稜郭入城から土方の最期と、広く知られるエピソードをしっかり盛り込みながら、土方歳三の人物像を掘り下げようとしています。

主演の岡田准一くんの渾身の演技はもちろん、生き写しとも思える容姿も見どころの一つです。脇を固める俳優陣も、鈴木亮平さん、山田涼介くん、伊藤英明さん、山田裕貴くん、高嶋政宏さんなどの有名どころをずらりと並べ、豪華そのものです。中でも柴咲コウさんは、重要な役どころをしっかりと演じ、かわいらしさと気丈さが際立っていました。

また、見せ場として何度も描かれる戦闘シーンは、火花や血しぶきの舞う真剣の斬り合いが、命のやり取りをする緊迫感や凄惨さを物語っているようでした。一方で、風光明媚な京都の自然もときおり描かれ、動乱の世と悠久の自然の対比を感じました。大スクリーンで見るべき映像に仕上がっていたと思います。

しかし、作品としては残念ながらおもしろくありませんでした。骨太で重厚な雰囲気は決して悪くないのですが、結局のところ何を伝えたいのかわかりませんでした。土方の回顧録の体で展開するので、要所要所をつまみ食いするようなダイジェスト展開となり、なかなか人間ドラマに没入しにくかったせいかもしれません。加えて、俯瞰的な語りが少なく、セリフも早口で聞き取りにくかったのも地味につらかったです。

また、登場人物はかなりの数に上り、しかもほとんど紹介もないので、誰が誰だかわかりません。セリフと雰囲気で察することはできるものの、大半は中学レベルの歴史学習には登場しない人たちばかりなので、ここはもう少し親切に描いてもよかったのではないかと思います。自分も大河ドラマ「新選組!」を見てなかったら確実に振り落とされていました。

というわけで、幕末のドラマや新選組が好きな人たちなら、不足部分を脳内補完して楽しめたかもしれません。しかし、歴史に疎く、幕末の各藩の思想や動向を把握できていない人にとっては、かなり不親切なストーリーだったと言わざる得ません。この雰囲気はどこかで味わったことがあると、「関ヶ原」を思い出しました。そういえば、あれも岡田准一くん主演だと思って調べたら、監督も同じ原田眞人さんで、合点がいきました。一本の映画だけで歴史ものを描くのは難しいのでしょうね。同じキャストの大河ドラマで改めて観たいなと感じました。

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おじゃる

4.02時間半に収めるのは無理かな

2021年10月18日
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鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

土方歳三の生涯を2時半では無理ですね。
大河ドラマレベルなので。
いろいろな語りで説明する部分が多く、「やっぱり」という感じ。
何言ってるか分かりにくいところも。

あと、芸人が出てくるのも嫌。
よしもと制作なのかと思ってしまう。
特に早口のアイツは、もともと嫌いだけど、映画の中でも同じ早口。一気に冷める。

戦闘シーンはさすがだけど、暗すぎてどっちが誰だか分からない。

海外向けのサムライ映画としては、ところどころに和の良さが出てて良い。

いろいろと残念な映画、、、
とはいえ、岡田くんが演じる土方歳三はとてもカッコイイ!
あれだけかっこよければ、それだけでも見る価値がある。

そして、2時間半とはいえ、集中して長く感じないので良い映画かと。

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だるまん

4.0なんの過不足も無いのだが、わからん人にはわからん‼️❓

2021年10月17日
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私は原作を読んでいるので、新撰組の最初から最後まで描いていて、あー、楽しいなと思いました。
でも、思い返せば、新撰組と会津藩以外ほとんど出てこないので、この映画だけではなんのことかわからないでしょう。
坂本龍馬と勝海舟、西郷隆盛、それらがシンクロしての幕末。
私は、自分の中でシンクロしたから楽しめたけど、歴史がわからない人には、ただの殺し合いの映画。
万人受けしないけど、価値の高い映画です、是非。

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アサシン5

3.0うーん

2021年10月17日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

いまいち

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コンブ

4.0【司馬遼太郎の幕末】

2021年10月17日
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司馬遼太郎さんの幕末小説で、残念ながら命を落とした主人公の多くは、もし、生きていたら日本は違った国になっていたのではないかと思わせてくれる。ずっと後の、あのバカな大本営を中心にした太平洋戦争だってなかったような気になるのだ。

司馬遼太郎さんの描いた歴史上の人物で云えば、人気の高い坂本龍馬がその筆頭だと思うが、この土方歳三もそのひとりだろう。

高杉晋作や大村益次郎もそうだ。西郷隆盛は征韓論云々で明治政府に陥れられたと考えているし、まだ公開されていないが「峠」の河井継之助は、商才が群を抜き、藩の窮状を救いながらも、筋の通らない会津戦争の不正義に抵抗して命を落としたことは残念だ。

近年の研究で、維新の雄藩の薩長土肥のうち、土肥は戊辰戦争には反対だったことが判っているし、薩摩も先走る長州の暴走を抑えるために初めから参戦しなくてはならなかったと云う背景もあったと推察されていて、だから、無血開城が達成されたのだ。会津戦争は、そのガス抜きだった。

この映画「燃えよ剣」は、原作に忠実というより、どちらかと云えば、前半部分に重きを置いた作品のように思える。

映画では概要に止まったが、大政奉還の後の、近藤勇とのやり取りや、戊辰戦争から会津戦争、箱館戦争に至る過程にも様々なドラマはあったし、土方歳三が剣にこだわらずに、近代戦も取り入れ、よく凌いだ姿は、カタルシスを呼び覚ます。

当時の日本は攘夷が多くの人の気持ちを迷わせ、判断を狂わせ、対立しなくても良い対立を生み出したりしていた。

土方歳三は、初めからそのリスクを理解し、日本の行く末を合理的に案じたのだと思う。

司馬遼太郎さんの小説には少ししか登場しないが、佐久間象山は、夷狄の術を持って、それを制すれば良いのだと説いていた。

坂本龍馬や勝麟太郎は、それに賛同していたと思うが、攘夷が頭から離れない連中が、日本をおかしな方向に導いてしまったのではないかと強く思う。

土方歳三の機知に富んだ発想や、組織力、筋目の通し方は、日本になくてはならないものだったと思うし、高杉晋作も、大村益次郎も、西郷隆盛も、河井継之助も、それは同様だ。

この作品は、こうした土方歳三を様々な角度から親しみを持てる人物として描いていると思う。沖田総司も、雪も、斎藤一も、山崎も同様だ。

歴史から客観的に学ぶものは尚多いと思う。

僕は司馬遼太郎作品を全て読んでいるわけではありませんが、西大谷の司馬遼太郎さんのお墓参りに行ったこともある、所謂、ミーハーです😁

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ワンコ

3.0高密度

2021年10月17日
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鑑賞方法:映画館

土方歳三の一生を描く歴史映画。ただそれだけ、と言いたくなるような超駆け足で人の生き死にを詰め込んだ超高密度な映画。この映画がたったの150分で収まっていた?5時間は観ていたような気がするのだが…

何を語ればいいのかまったくわからない。とにかく、土方は「ばらがき」で、新選組が好きで、己の信じる士道を尊び、それゆえに敵対者を決して許さずに斬ってきた。そんなの映画を観るまでもなく知ってるって?しかし個々のエピソードを語るにはエピソード数が多すぎるのだ。とにかく人が出てきては死ぬ。その繰り返しだったように思う。
面白かったかどうかで言えば面白かった。幕末の動乱が土方の目線から語られ、大まかな話の流れも理解できた。だが、やはり登場人物が多かったため、原作を読むか新選組について多少の知識を持っていないと少々厳しい。

イメージとしては、シンゴジラであった早口で自衛隊の出動許可を論じるシーンがずっと続くような感じ。エンドクレジットが流れた瞬間、思ったことは「やっと終わった。疲れた」だった。

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サブレ

3.5脇役たちの躍動が見どころ。

2021年10月17日
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○作品全体
『燃えよ剣』は、脇役が躍動する作品だ。幕末という時代の転換点において、本作の主人公・土方歳三が属する幕府側の勢力は新時代を迎えるにあたり錦の御旗を持たぬ脇役であるし、その幕府側に属する新選組は幕府側においても末端の浪士集団で、大きな時代の潮流に振り回される脇役でしかない。その集団に属する土方は、主人公でありながら「副長」というサブポジションに座っている。本作はその脇役たる土方を主役に据えることによって、時代の脇役達が持った信念を画面いっぱいに溢れさせていた。

物語の主軸が幕末という時代であるため土台には佐幕派と倒幕派の対立があるのだが、駆け足な物語というよりテンポの良い物語だと感じる。脇役・土方が回顧するようにして時代を追いかけていることが、そうさせるのだと思う。主軸とは違う部分で歩んできた土方の一生とすることで、その時代に生きている人々の感情にスポットを当てている。
土方の百姓時代から語られるのも、土方が政治の端に居ることを印象づける。京都へ上る前の「百姓臭い歩き方」を矯正したり、近藤勇が土方くんと呼ぶシーンはコメディチックで近藤と土方の距離感が伝わってくるシーンだが、一方で一百姓から武士という主役級へと変化しようと足掻く姿のようにも感じて、二人の青年の心情に寄り添ったシーンでもあった。
新選組に属してからの土方は脇役として時代に、そして周りの人物に振り回される。芹沢鴨をはじめ、朝廷に執拗に近づく近藤やもうひとりの副長・山南敬介の離反。局中法度作成の中心人物ではあるが「形が悪い」組織を改めるために動く土方の姿は、脇役だからこそ担わされる東奔西走の苦悩が濃く写った。
京都を去ってからの土方は時代の移ろいとともに舞台を北へ移していく。錦旗を持たない旧幕軍で一人の指揮官として戦う土方には武士として戦う矜持だけが残る。自身への手向けのように独り突撃し、死するラストは、シンプルな構図なだけに脇役武士・土方が主役となる数少ないシーンだ。しかし無力に散っていく姿には脇役としての宿命もあって、土方の生き様のラストを飾るにふさわしいものだった。

一方で土方を主役に立たせる脇役も居た。お雪だ。
土方とお雪は新選組と長州藩士の元妻という関係性があるが、それをも超えた恋仲として、時代とは別に二人だけの世界も存在している。そこでは土方は主役であり、新選組副長・土方歳三という肩書が薄くなる。脇役としての役割から開放された土方を写すことによって、人間・土方歳三としての色味も作品に醸し出すことができていた。

その他にも会津家訓に苦悩する松平容保や病と戦う沖田総司、影で暗躍する山崎烝といった登場人物たちも脇役として躍動する姿が印象的だった。

一人ひとりの脇役、それぞれが自らの立ち位置に矜持を持ち、もがき戦う。その姿が苦しくもあり、力強くもあった。この情景を作り出すことができるのは、おそらく脇役だからこそ、だろう。

○カメラワークとか
・ファーストカットとラストカットが同一。無人のカットから始まり、斃れた土方が上手に運ばれて終わる。このファーストカットとラストカットだけは、時代や立ち位置を完全に置き去りにして土方という人間だけを映していた。真俯瞰のカットだから、ファーストカットとラストカットを合わせるからこそ作ることができる演出だった。

・一本道の舞台が多い。上述した百姓臭い歩き方を直すシーンや芹沢を討ちに行く前に近藤・土方・沖田が組手をするシーンは長い外廊下が舞台。まっすぐと前へ進む心象風景であったり、その途中で足踏みをする状況描写として機能していた。
あとは近藤が降伏するシーン。終わりを感じさせる先の見えない丘へ、一本道を上がっていく近藤。シーン終わりはカメラを引いて、そことは別の道があることを映す。近藤が登っていく道と、そことは逸れるもう一つの道。土方の道だ。

・お雪の元へ服を返しにくる土方。土方を上手に、お雪を下手に横位置で映す。次のカットで時間経過。次に会う日に飛んだのだろうか、夜になっていてカメラはイマジナリーラインを超える。上手にお雪、下手に土方。マッチカットっぽく写していた。親睦を深める描写としての時間経過はわかるが、日にちを飛ばしてイマジナリーラインを超えたように映すマッチカットは、正直見たことがないかも。関係性の進展、という意味で汲み取った。
土方とお雪が嘘をついていたと互いに話すシーンも、本作では珍しいど真ん中にアップショットで切り返すカット割り。土方とお雪のシーンは演出的にもカメラワークが独特で、別世界のように写していたように感じる。

○その他
・アクションの骨太さに目をみはる。主演・岡田准一自らが殺陣を作っているらしい土方のアクションには無骨さがよく出てる。足払いがあったり、刀の柄を使って殴っていたり。ありがちな一太刀でバッサリ、みたいなアクションもほとんどなかった。池田屋で不逞浪士が団子になって新選組と立ち向かう姿とかも新鮮だった。

・個人的には土方の「百姓臭い歩き方」がMVP(?)。「鬼の副長」という冷徹さが染み付いた土方というキャラクターに無骨さや野暮ったい田舎臭さが滲み出てて、キャラクター付けとしても良く出来てる。小学生くらいにこの作品見てたら真似してただろうなあ…。

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すっかん

3.0歴史に疎いので。。。すみません

2021年10月17日
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描きたかった期間が長かったから何でしょうが、主要出来事を回想でポンポン詰め込んでいたので、登場人物が多すぎて誰がどんな人??って大してわからないままw
池田屋辺りからこれねってなっていったがきっと無知でも解るようにして頂くには、疲れるけどもっと長くしなきゃ駄目なんでしょうねw

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asgy213

4.0「人でなし」慶喜

2021年10月17日
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司馬の短編「王城の護衛者」を思い出させるシーンがあった。
会津は維新後にも影響するほどの、とてつもない貧乏くじを引かされた。
実際の容保も、あんな誠実過ぎる武家貴族だったのだろう。尾上右近の演技がはまっていた。
新撰組もそうだけど、外様の中途参加の方が、プロパーよりも組織に尽力するという。それを感じさせる脚本の妙は評価されていい。

「人でなし」慶喜は司馬史観に忠実。ただ、「青天を衝け」を観ていると、違和感があるかも。
前作の「関ヶ原」同様、近時の歴史認識に照らして、司馬作品の映画化には古さを感じさせるおそれがある。作品の面白さはよく分かっている一方で、やはり史実は気になってしまう。

岡田准一と柴咲コウの主演は、まさに正統派美男美女の取り合わせ。華やかな映画スターを大画面で見られて幸せだった。
戦場も様々なヴァリエーションで描かれており、黒ずくめの新制服や古寺を上手く使った背景美術など、萌えるのに必要なディテールが十分に担保されていた。

幕末史の素養があれば、上記を楽しみつつ色々想うところも出てきて、退屈はしないのだろう。他方、わかりやすい面白さがある作品ではないので、評価は別れるとも思う。
今後発表される興業収入が気になる。

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おかずはるさめ

4.0新選組の事が学べる

2021年10月17日
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悲しい

興奮

萌える

新選組副長・土方歳三を通して新撰組の成り立ちから箱館での壊滅までを描いた、司馬遼太郎の歴史小説を原作にした作品。
土方歳三、近藤勇、沖田総司らが武州多摩の同郷だったことや、芹沢鴨のハチャメチャぶり、池田屋事件の背景や坂本龍馬が殺された事を新選組からみるなど、すごく勉強になった。
土方歳三役の岡田准一が素晴らしかったのはもちろんだが、沖田総司役の山田涼介が光ってた。
長さを感じさせない素晴らしい作品だった。

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りあの

2.0時代劇映画は難しい

2021年10月17日
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時代劇映画は難しい。
結末やおおよそのあらすじは分かっているうえに、歴史好きでないと細かなところの面白さは分からない。
本作は更に内容詰め詰めのダイジェスト版的な感じだったので、だいぶ予習をしていかないとついていくのが難しい映画でした。好みは二手に分かれると思います。

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tigerdrver

3.5観て損はない原田眞人時代劇

2021年10月17日
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原田眞人監督による司馬遼太郎時代劇シリーズ。三部作でもやるつもりか。
しかしよく戊辰戦争までやったな、やる気になったな、と思う。エンドロールまでギチギチに詰まっていてとにかく詰め込むんだ、という意欲を感じる。

もう何度も映像化はあるので司馬遼太郎の、というより原田眞人時代劇の土方歳三映画。原田眞人としてのシーンの演出を楽しめるかどうかがすべて。個人的にはいつも楽しんでる。やっぱりスタイルのあるものは好きなので。そして大河ドラマなどの有名人合戦に比べてキャスティングが良かったと思う。特に金田、村本はハマってたな。
関東の田舎で育った野暮な剣に生きる若造が、やがて日本の歴史の大転換に暗殺集団として表舞台に立って散ってくまで、となればこのくらい忙しなくなるだろう。なんせどこかを落としてもあーだこーだ言われるだろうし。でも個人的にはせっかくお金を使うんだったらあと10分でも20分でも使って間を作ってでもやりゃいいのに、と思う。もったいない。それでも充分楽しめた。
実際の建物でいろいろ撮影されたのだろうけど、何故か建物の老朽化が気になってしまった。これからももっと日本の時代劇が見れますように、、と。

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ONI

2.5新撰組ダイジェスト

2021年10月17日
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隣の席のおじさんは途中で帰っていきました。何か気に食わなかったのかな?
司馬遼太郎が好きな人には良いシーンをゆっくり感情移入して鑑賞できず、ちょっと残念かもしれない忙しさ。
なかなかの詰め込みようでした。新撰組の姿をダイジェストにして、倍速で全部追いかけました!という映画の仕上がり。
柴崎コウがお雪さんと言う史実にない人物を演じているのは素敵だったし、ウーマンラッシュアワー村本が山崎烝をやりたい放題に演じて、早口でまくし立てているところが面白くてほっこりしました。
あとは、山田涼介の沖田総司は意外なキャスティングだったけど、なかなか可愛らしかったかな。
山田裕貴のオドオドした徳川慶喜も良かった。
他にも豪華キャストすぎて役者さんの魅力がそこかしこに溢れてました。
まあ、好きな俳優を愛でるには良かったかもしれません。感情移入とか感動を求めても無理!
なんせ、池田屋事件でカルメンのハバネラをかけちゃうような監督のセンスです。
なんでやねーん!はい、皆さんご一緒に!なんでやねーん!
攘夷派の新撰組の見せ場のシーンに何故スペインテイストが必要?
作品としては残念でございました。

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momo

4.0見応えある作品

2021年10月17日
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原作はかなり前に読みました。
要点は抑えられていて、合間合間を語りにすることで、補足もできていた。

人物と役者もよくマッチしていて、迫力もあり、引き込まれた。

まぁちょっと端折りすぎていて、本読んでいたり、知識がないと置いていかれるところもあるので、そこは説明があっても良かったかな。

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TPO

4.0私は美しい映画で良かったと思いますよ。

2021年10月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

人間は弱い生き物だから、損得に流されたり、情に流されたり、他人に流されたり、何より自分自身に流されて、人の一生なんて、常に流されっぱなしなのに・・・

彼は全く流されず、生き続ける(生き残る)ことに汲々せず、今(居間)を活き切ることに誠心している姿は何より美しいですし、個人的には彼は永遠の理想像でもあります。

批判的なコメントも多いですが、作り手側から作品を観るだけではないのが映画であると思いますし、この作品には十分魂が籠もってます。生き様が美しい、それにつきます。

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ちゆう

3.5難解だけど。

2021年10月17日
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頑張って作ってる。

幕末、歴史好きにも、そうじゃない人にも楽しんでもらいたい、という配慮が随所に見られた。

多少説明調になるのは仕方ないけど、一本の映画としてちゃんと成立してる。

ちょうど大河も似たような時期で幕府側視点やってるし、公開時期としてもいい感じ。

随分前に撮っていたみたいだけど、コロナだなんだであっためてる間に出演者の誰かがやらかさなくて本当に良かった。

はんにゃもウーマンも悪くない。

ここでの評価は低めに感じたので、応援の意味で、いつもの相対的評価に+0.5。

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ヒビノミライ

5.0観て良かった!

2021年10月17日
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久々な映画館。新撰組ファンなので、ワクワクしながら観に行った。全体的に駆け足感は感じられたが、監督がパンフレットにて、前後編にしたかったができなかったとあり、仕方ないと思った。それでも、2時間半にまとめようと、様々な努力が見られたり、リスペクトも感じられたり、これはこれで良いと思った。演者は申し分なく芹沢はいい味を出していた。意外な人も出ていたが面白さを感じられた。個人的に沖田総司に興味があったが、儚さ、あどけなさ、そして土方近藤への敬愛から、非道にも徹する理想の沖田総司だったと思う。原作ファンには、物足りなさもあったかもしれないが、満足であった。池田屋のシーンはまた観てみたい。

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RAIN