「兼定に始まり、兼定に終わって欲しかった。」燃えよ剣 てる坊さんの映画レビュー(感想・評価)
兼定に始まり、兼定に終わって欲しかった。
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一時期、新選組にハマっていたので、新選組の小説は血風録から始末記なども読み、霊山資料館や函館の碧血碑まで行きました。
芹沢鴨の暗殺や池田屋のシーンなど、火花が散る殺陣、流石、武芸百般・岡田准一さん、よかったです。
武士の士道は主君に殉じるもの、百姓の士道は・・・と芹沢一派に揶揄されるシーンがありましたが、士道が身に染み付いてない農民などの寄せ集めの拠り所のない隊士達をまとめるために、「士道とは」自分達なりに考えて苛烈な局中法度ができあがったのかと、ハッとしました。
芹沢との確執や上昇志向の近藤とのすれ違いも、よく描かれていました。
容保の竹筒のシーン、うるうるしました。
演出的には花は必要なんでしょうが、柴咲コウさん、私にはいらなかったかな。
後半駆け足になり、ダイジェスト的になってしまったのが残念。
北海道での土方、写真だけでなく兼定は持ち帰らせて欲しかった。兼定を手に入れたシーンを伏線にして、最後のシーンは日野に帰って来た兼定のアップで終わっても、と思いました。
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